ご近所さんからイチジクをいただいた。
普段、お店で売られているイチジクとは見た目も違い、ジャムみたいにトロトロで甘くて美味しい。
「うちのは珍しい良い品種なんや。」
っていつも持ってきてくれる。ありがたい。
でも、このご近所さん、イチジク好きじゃないんだって。
えっ?!
好きじゃないのに、こんなにたくさん育ててるのー?!(畑にはもうしょっちゅう出入りしているので何がどのくらい植えられてるか知ってるのだ)
なんでも、自分が食べるためではなく、みんなが喜んでくれるものを育てているのだそう。
そういえば、夏の定番であるトマトや茄子、きゅうりなどは植えられてない。
自分で食べるための作物は植えてないんだ。
「みんなが植えとるもんは、時期になるとみんながくれるやろう?みんなが植えてないもん植えて、周りに喜んでもらったら、欲しいもんはみんながくれるわ!」
って言ってた。
素晴らしい考え方だな。
自分のために作るわけではなくて、
周りの人が喜ぶものを作って周りに贈っていたら、
巡り巡って自分のところに欲しいものがやってくるという考え方。
この考え方ができる人は、心が裕福だよね。
必死で自分のためにかき集める人が多い中で
周りへ周りへって流していくと
自然と自分に返ってくるって思える生き方。
私は、包丁を研いだり、たまにお土産買ってくるしか恩返し出来てないんだけどさ。
こういう生き方、憧れます。

写真は、いただいた黒豆の苗。
スクスク育ってきています。