(つづき)
くだらない話、もう少しさせてもらってもいいですか?
うちの夫なんですが、かれはものごとを何ともいえないタイミングで、言葉で描写する「特技」があって、
聞いてるこちらを驚き&拍子抜けさせることが、しばしばありまして。
たとえば、この前などは、
私の携帯電話は、メールや電話の着信があると、本体表面にや受話器のマークが、光でゆっくりと点滅して知らせてくれるんですが、
そのポワ~ン、ポワ~ンと点滅するさまを、初めて見た夫、
「なにこのマーク、気持ちわるっ。なんか、亡霊チック」
(注※:「チック」とは、「ロマンチック」などの「チック」で、「~的な」という夫語)
《…はあ?
ぼうれいちっく、だって??何と失礼な》
「ま、ひとの携帯つかまえて、亡霊チックもないけどな」
…
だったら、言うなぁーーっっ!
というのが、例題。本題はここから。
まだ初夏の頃、私が娘のベビーカーの「日除け」を通販で買って、取り付けたんです。
すると数日後、それに気づいた夫。
「これ、なに、この黒いの?」
「それ?日除けだよ。日差しが強くなってくるからね、まぶしいと思って」
「ふうん。なんだか、ざあますって感じ。黒●徹子とか、塩●とき、みたいな」
(注※:「ざあます」って、ご婦人方が語尾に使う「~ザマス」の、夫なりの強調版)
...
ざあます??
黒●さん、塩●さん、ほんーーまにすんません!
「ざあます」と表現された日除け。これです。
―
まったく、ねえ。
もう、何というか。どう反応したらいいか、呆れるほかありませんでした。
しかしその後、さらに予測しなかった事態が。
「なあ、ざあます、取っといたぞ。邪魔やったから」
「そういえば、ざあます、どこ置いたの?」
「今日、ざあます、いると思うか?」
「ざあます、いらないんちゃう?日も照ってないし」
…
私らの会話の中で、この日除けはすっかり、
「ざあます」という名前になっていた!
ど、毒されている...夫に...
ざあますと言われれば、そうなってきちゃうんだから、いやはや、はまるというのは、おそろしいものです。
「ざあます」なんて呼ばれて、日除け、複雑やろな。ていうか呼ぶほうも呼ぶほうやな。
――
実は、あの、もう一つ夫の「ネーミング作品」がありまして。
娘には、ぬいぐるみ風のおもちゃを、いくつか与えてあるのですが、
ある週末の午後、夫が娘を抱っこして寝室に入ってきたとき、探していたのか、布団の上を見ておもむろに言いました。
「おっ、とぐろマン、ここにおるやん」
...
??
とぐろマン?
はあっ???
あ、あの、ものごとには、ふさわしい名前というものがあると思うんですけど…
なんでこれが、「とぐろマン」なのよーーーっ!!
とぐろ「マン」って。
これ、「マン」ちゃうし。「クマ」やし。
ま、びみょーにクマではなかったにしても、
どう見たって「マン」じゃなーいっ!!
しかも、「とぐろ」っていうほど、ぐるぐる巻きでもなーいっ!
(注※:胴体の両端には、マジックテープが付いていて、赤ん坊の腕に巻いて留められるようになっている)
はあ。
もう、まいったわ。
その驚愕の名付けセンスに加え、
あの穏やかな動物顔と、「とぐろ」「マン」との、どうしようもないミスマッチ。
スパイラルに陥った私は、ひとしきりツッコんだ後、不覚にも笑いが止まらなくなってしまったのでした。
そして、その後、恐れていたことが。
「おっ、よく遊んでるな~」
「うん、この子、とぐろマン気に入ってるのよ」
「なんや、あんなにツッコミ入れてたわりに、しっかり「とぐろマン」やん」
「そら、アナタがそう呼ぶから、そうとしか呼べなくなっただけやん」
…
お、夫に、毒されているーーっ!
アホですね。アホだとお思いでしょう。
しかし、あるとき物事に、えもいわれぬ、強烈なインパクトの名前が与えられると、
それが正式名称になってしまうことって、往々にしてある、もんなんですよ…
…って、そんなことあるかいなー! というお話でした。それではごきげんよう
(しゃべってすっきりしたし、さっさと逃げよ~っと)
秋が深まってゆきますね
風邪なんてひいてませんか?
しかし 夫婦漫才みたいな会話ですね
でも笑いは元気の源
「元気があればなんでも出来る」
↑アントニオ猪木氏 談
笑いで 暗い世相なんて
ぶっ飛ばしてくださいね
でも、夫は何の前触れもなく、
こういったズッコケ発言を繰り出してくるのです。
避けようがありません。
私のほうがよっぽど「羽毛」です。
この前の週末も
「おれ今日羽毛率85%」と夫がつぶやくので、
「それめっちゃ高級布団やん!」とほめてあげたら、
嬉しくなさそうでした。
猪木氏にあやかって、
この際ダジャレでも何でも元気を出したいものです。
寒いですしね...(季節が。それとも夫?(笑)