暑い…ので軽装で。

先週1週間、ハワイに”避暑”に行ってきた。常夏の国に”避暑”というのは冗談ではなく、たぶん事実としてハワイの方が日本より涼しい。ハワイは気温はせいぜい30度ちょっと超えるぐらい。湿気がないせいか、水着のような格好で日陰にしばらくいると、寒さを感じるほど。37度とか38度、向うで聞く日本の天気のニュースにはびっくり。日本の暑さ、異常…。

帰国後、はたして日本の暑さに順応できるのだろうかと懸念しながら帰ったその翌日、お茶のお稽古だった。せっかくだから着物を着ようと思ったのだけれど、さすがの私もこの異常な暑さには、着物をまとう積極的な気持ちが起こらなかった。着物は着たいのだけれど…。特に長襦袢を重ねるのと帯をお太鼓に結ぶのがためらわれた。これまではお稽古でもお茶席という意味で、意地でも白襟、つまり長襦袢を着用していたのだが…もうだめだ。

そこで、長着は天神さんの市で買った有松の浴衣で、その下は半襦袢とステテコのみの軽装に。帯も麻の半幅を矢の字に結ぶのみ。本来、お茶ではお太鼓が基本だけれど、あれはとくに暑いと思う。まず背中がお太鼓で広く覆われる。また、帯揚げを使うので、その分暑さが増すように感じる。とにかく暑いと布一枚でも増やしたくないのである！


＜自称有松絞り浴衣に半幅帯。少しでもきちんと見せたいので帯締めとメッシュの帯板は使用＞

ただし、補正にタオルは巻いておいた。このほうが帯が安定するような気もする。
またお稽古とはいえお茶席なので、白足袋は忘れちゃいけない。

私にしてはかなり軽装だったので、お茶の先生に何か言われるかな…と心配だったが、何も言われずにほっと安心。がんばってせめて浴衣を着てきた努力を認めてくれたのだろうか。ちなみに先生は、きちんと薄物の小紋にお太鼓でいらっしゃいました…さすが。

しかし、歩いているとやたらと裾がずりあがってくるのには困った。絞りのせいかな？何かよいアイデアがおありでしたら教えてくださーい。