ドライアイがひどくなって、コンタクトレンズ禁止令が出てしまった。PC、携帯のモニターもなるべく見ない方がよいと、ブログ更新も自粛。
しかし着物着用記録は残しておかねば。
今回のお能は、米国から帰国して以来、日本文化鑑賞に耽溺している元同僚が誘ってくれたもの。二つ返事で行くと決めてからは、何を着ていこうか悩ましかった。
通常の歌舞伎公演なら、一等席でも小紋や紬が多い。付け下げなどを着ていくと、かなり改まったように見えてしまう。
しかし、大衆芸能である歌舞伎と比べ、お能は歴史的に為政者のもの。歌舞伎鑑賞よりフォーマル度が高いものを着るべきに思える。かといって、席はお安いところ。改まりすぎて浮いてもいやだ。
結局、明治神宮の大寄せのお茶会にも着た、南天柄の小紋に、塩瀬の染帯を合わせた。
紬などより、柔らかもののようが、能楽堂の狭い空間に合っている気がしたのと、南天柄は冬のうちにできるだけ着たいと思ったのが理由。
帯は、昨年「青木」で一目ぼれした、象と鹿の型染のもの。鹿が、なんとなくクリスマスの雰囲気なので、この時期にこそ締めたい。

<能楽堂の前で。右は「青木」のWEBから>
実際、能楽堂に行ってみると、紬の方はほとんど見当たらず、色無地や小紋系が多いようだった。場違いでなくて、ほっと安心。
歌舞伎より男性比率が高い気がしたなあ。
意外に若い年齢層の観客が多かったのも、私には意外だった。
お能鑑賞といっても、今回出かけたの葉「普及公演」と題されたもので、冒頭にリンボウ(林望)先生の解説がつく。上演も二つなので、本格的な公演と比べれば、時間も短い。
それなのに。
ああ、それなのに。
この心地よい睡魔はどこからくるのか?
リンボウ先生の解説から、夢うつつを漂う私の意識。
決してつまらなかったわけではなく、謡いの方の男声合唱や声明のような声が気持りよすぎるのだよ。
また、リンボウ先生含め、袴姿の男性が舞台に立った姿のりりしく美しこと!
その姿勢で発声を聞いた瞬間、胸がどき!としたほど。
歩き方の訓練をしっかりしているからだと思うのだが、腰がしっかりすわっているというか・・・。バレエもそうだけど、体の芯をしっかり立てる訓練というのは、こんなにも姿勢を美しく見せるものかと、感動した次第。
演目は、誰もが知っている義経と弁慶の五条の橋の上での対決を描いた「橋弁慶」。
前日に「しまった。着物の心配するより、演目の予習ぐらいしておくべきだった」と焦ったのだけれど、まあわかりやすい話しでよかった。飛行機のように、椅子の背にあるモニターで字幕が流れれるのだけれど、謡いはともかく、科白は、まあ大体わかった。(覚醒時のみ)

☆公演概要
<月間特集・義経をめぐって>
解説・能楽あんない 能のなかの牛若伝説 林望(作家・書誌学者)
狂言 鬼継子(おにのままこ) 山本泰太郎(大蔵流)
能 橋弁慶(はしべんけい)笛之巻(ふえのまき) 観世恭秀(観世流)
しかし着物着用記録は残しておかねば。
今回のお能は、米国から帰国して以来、日本文化鑑賞に耽溺している元同僚が誘ってくれたもの。二つ返事で行くと決めてからは、何を着ていこうか悩ましかった。
通常の歌舞伎公演なら、一等席でも小紋や紬が多い。付け下げなどを着ていくと、かなり改まったように見えてしまう。
しかし、大衆芸能である歌舞伎と比べ、お能は歴史的に為政者のもの。歌舞伎鑑賞よりフォーマル度が高いものを着るべきに思える。かといって、席はお安いところ。改まりすぎて浮いてもいやだ。
結局、明治神宮の大寄せのお茶会にも着た、南天柄の小紋に、塩瀬の染帯を合わせた。
紬などより、柔らかもののようが、能楽堂の狭い空間に合っている気がしたのと、南天柄は冬のうちにできるだけ着たいと思ったのが理由。
帯は、昨年「青木」で一目ぼれした、象と鹿の型染のもの。鹿が、なんとなくクリスマスの雰囲気なので、この時期にこそ締めたい。


<能楽堂の前で。右は「青木」のWEBから>
実際、能楽堂に行ってみると、紬の方はほとんど見当たらず、色無地や小紋系が多いようだった。場違いでなくて、ほっと安心。
歌舞伎より男性比率が高い気がしたなあ。
意外に若い年齢層の観客が多かったのも、私には意外だった。
お能鑑賞といっても、今回出かけたの葉「普及公演」と題されたもので、冒頭にリンボウ(林望)先生の解説がつく。上演も二つなので、本格的な公演と比べれば、時間も短い。
それなのに。
ああ、それなのに。
この心地よい睡魔はどこからくるのか?
リンボウ先生の解説から、夢うつつを漂う私の意識。
決してつまらなかったわけではなく、謡いの方の男声合唱や声明のような声が気持りよすぎるのだよ。
また、リンボウ先生含め、袴姿の男性が舞台に立った姿のりりしく美しこと!
その姿勢で発声を聞いた瞬間、胸がどき!としたほど。
歩き方の訓練をしっかりしているからだと思うのだが、腰がしっかりすわっているというか・・・。バレエもそうだけど、体の芯をしっかり立てる訓練というのは、こんなにも姿勢を美しく見せるものかと、感動した次第。
演目は、誰もが知っている義経と弁慶の五条の橋の上での対決を描いた「橋弁慶」。
前日に「しまった。着物の心配するより、演目の予習ぐらいしておくべきだった」と焦ったのだけれど、まあわかりやすい話しでよかった。飛行機のように、椅子の背にあるモニターで字幕が流れれるのだけれど、謡いはともかく、科白は、まあ大体わかった。(覚醒時のみ)

☆公演概要
<月間特集・義経をめぐって>
解説・能楽あんない 能のなかの牛若伝説 林望(作家・書誌学者)
狂言 鬼継子(おにのままこ) 山本泰太郎(大蔵流)
能 橋弁慶(はしべんけい)笛之巻(ふえのまき) 観世恭秀(観世流)
お茶始める→着物にはまったのんと申します。
最近はどっぷり和にはまっておりまして、
日本料理を習おうと決めたばかりなのですが
歌舞伎・能を見に行きたいと思い始めたところでもあり、ビビっと反応してしまいました。
ロクに見に行ったことがないので、
一人で行くのも…と未だ躊躇しているのですが、お友達と一緒だと行きやすそうですね。
だれか一緒に行ってくれないか…。
なんちゃって(笑)
ワタシもそんなに数はこなしてないんですが
でも、謡もお囃子もいいでしょう~♪
そして、幽玄の世界に誘われるのはしょうがない (^-^)b
思うにα波が舞台から発せられてるんじゃないかと思う(笑)
能楽堂へは、ちょっと派手目なお茶会の時のスタイルが
何となくですがワタシのイメージです。
「たゆたうのも観賞のうち」というありがたい言葉をかけてくださった着物友達がいます
お着物、私が観に行ったときはカタモノの人も結構いたのですが、個人的にはやっぱり柔らか物の方がマッチするように思います。帯が可愛いですねー
お能は、私の場合「行きたいな」と公言していたらちょうど同じように考えていた元同僚が誘ってくれました。意外にも周囲に興味を持っている人が多かったので、のんさんも行きたいとおっしゃっていたらひょんな所からご縁が生まれるのでは。
お茶、歌舞伎や染色等の話題についても書き綴っていきますので、またぜひおいでください。
舞台からα波、絶対出ていますね!能楽堂はすっかり癒しの空間と化していました
今月は「義経」特集と、歌舞伎にも共通するテーマなので、できることならあとの公演も全部見たいぐらいです。
能の舞台の簡潔さと能楽堂のスペースを考えると、あまり華美な着物はそぐわなくて、江戸小紋や色無地などが似合う気がしました。やっぴーさんのおっしゃる通り、お茶に共通しているなあと。で、また新たに「江戸小紋ほしー」と思っている私です
眠れぬ夜にも効くんでしょうか、、
これだけお能で眠れる人が多いのなら、「睡眠セラピー」と題して、不眠症の人を能楽堂に集めて上演してみたらいいんじゃないかと思うんだけど。どうかしら?
千駄ヶ谷の国立能楽堂は設備もいいですよね。モニターに出る英訳、ものすごく面白いですよ。おススメ!
一時帰国中はほぼ毎週お能三昧です。
関西と関東は違うのかもしれませんが、関西では着物のお客様は少ないです。京都は別格ですが。
ただ、大きなイベントがらみのお能(襲名や追善、納会、初会など)になると、豪華なお着物をお召しの方々がたくさんいてはりますねー。でも大抵は小紋か紬ですね。あんまり張り切っちゃうと関係者かと思われてしまうので。
そういう意味では歌舞伎のお客様のほうが「おべべ比べ」がすさまじいなーと感じます。南座前での帯や裾周りへの視線のイタイことイタイこと(笑)
>「睡眠セラピー」
確かによく眠れますが(笑)
あくまで観能を目的にしてもらいたいかな・・・。寝ることが目的になってしまうのは能楽師の方にちょっと失礼かも。結果的に寝てしまう(笑)のはいいかと思います。仲良しの能楽師さんも「寝てもええねんでー」と仰ってましたので。
こんばんは!来週、南座遠征です。着物を着るつもりなので、心してまいります
お能睡眠セラピー、確かに奏者の方は、たとえそういう場とわかっていても、あまり楽しくないかもですね。CDでも効き目はあるのでしょうか?せっかくのα波、いろいろ応用できたら良いのに…と、つい考えてしまう私は貧乏性ですね
えびぞうさんのブログも拝見してます。アメブロは、キャリア関係のブログで読者登録させていただいてます。連日、お着物ですごいなあ…。