あけましておめでとうございます。
私の会社は5日から仕事始めということで、今日は年末年始モードから仕事モードに切り替え中。
さて、今年は1月2日のお正月早々、うれしいことに歌舞伎観劇に出かけた。
見てきたのは海老蔵の座頭公演の代わりで話題となった、玉三郎丈主演の「阿古屋」である。
「うれしいことに」というのは結果論で、実のところ二等席以下でとれる日が、この日しかなかったのだ。劇場が狭くてそれほど数がないという事情もあるが、それほどすごい売れ行きだった。これほどの人気舞台を見られたのだから、やっぱりラッキーだといえるだろう。
「阿古屋」は、琴、三味線、二胡を弾きながら複雑な感情を表現しなくてはならないという、女形の難役で、当代では玉三郎丈しか演じられないという。パンフレットによれば、彼は子供の頃からこの三つの楽器を欠かすことなく稽古しているらしい。日々の積み重ねが当代一の女形を支えている。その象徴が「阿古屋」なのだ。難役ということもあり、なかなか上演もされない。
私は数年前に一度、歌舞伎座で玉三郎丈のこの舞台を見たことがあって、その印象が強く残っていた。まさかこんな形で彼の阿古屋を見ることが出来るなんて・・・。
その稀なる舞台は、期待に違わずすばらしかった。
でも、もっと印象的だったのは、玉三郎丈を始めとする関係者一同が、この上演全体を一生懸命、盛り上げようと努力していたこと。そんな熱気が客席にひしひしと伝わってきた。
失礼ながら、日頃、私はイマイチと評価してる相手役の獅童丈も、予想に反してなかなかの熱演。安定感がなく、違和感を感じていた台詞回しもしっかりしていた。顔つきまで変わったように思えた。玉三郎丈のご指導の賜物か?ひょろひょろした印象しかなかったが、顎のしゃくれた彼の顔に、重忠役の化粧がよく似合っている。
猿弥丈の岩永役の人形振りも、言わずもがなのお手の物。
劇場もお正月の歌舞伎公演にふさわしく設えてある。エレベーターを降りると等身大の玉三郎丈の写真が出迎えてくれ、所々に餅花が飾られていてにぎにししい。こうした設えも玉三郎丈がこだわったらしい。
「女伊達」の相手役、坂東功一丈と片岡松次郎丈の二人は、あいにく私は知らない役者さんだったのだが、かなりのイケメン。このあたりの人選も、玉三郎丈の美意識かしらん?
海老蔵丈の事件というネガティブな要因で開かれることとなった今回の公演。関係者が一つとなって、明るく盛り上げようという熱意を、こんなところからも感じたのだった。
であれば、観客もその熱意に答えるべく振舞うところなのであるが・・・、そうはできないところが私の甘さ。
そのあたりは続きにて・・・
goo ブログ
私の会社は5日から仕事始めということで、今日は年末年始モードから仕事モードに切り替え中。
さて、今年は1月2日のお正月早々、うれしいことに歌舞伎観劇に出かけた。
見てきたのは海老蔵の座頭公演の代わりで話題となった、玉三郎丈主演の「阿古屋」である。
「うれしいことに」というのは結果論で、実のところ二等席以下でとれる日が、この日しかなかったのだ。劇場が狭くてそれほど数がないという事情もあるが、それほどすごい売れ行きだった。これほどの人気舞台を見られたのだから、やっぱりラッキーだといえるだろう。
「阿古屋」は、琴、三味線、二胡を弾きながら複雑な感情を表現しなくてはならないという、女形の難役で、当代では玉三郎丈しか演じられないという。パンフレットによれば、彼は子供の頃からこの三つの楽器を欠かすことなく稽古しているらしい。日々の積み重ねが当代一の女形を支えている。その象徴が「阿古屋」なのだ。難役ということもあり、なかなか上演もされない。
私は数年前に一度、歌舞伎座で玉三郎丈のこの舞台を見たことがあって、その印象が強く残っていた。まさかこんな形で彼の阿古屋を見ることが出来るなんて・・・。
その稀なる舞台は、期待に違わずすばらしかった。
でも、もっと印象的だったのは、玉三郎丈を始めとする関係者一同が、この上演全体を一生懸命、盛り上げようと努力していたこと。そんな熱気が客席にひしひしと伝わってきた。
失礼ながら、日頃、私はイマイチと評価してる相手役の獅童丈も、予想に反してなかなかの熱演。安定感がなく、違和感を感じていた台詞回しもしっかりしていた。顔つきまで変わったように思えた。玉三郎丈のご指導の賜物か?ひょろひょろした印象しかなかったが、顎のしゃくれた彼の顔に、重忠役の化粧がよく似合っている。
猿弥丈の岩永役の人形振りも、言わずもがなのお手の物。
劇場もお正月の歌舞伎公演にふさわしく設えてある。エレベーターを降りると等身大の玉三郎丈の写真が出迎えてくれ、所々に餅花が飾られていてにぎにししい。こうした設えも玉三郎丈がこだわったらしい。
「女伊達」の相手役、坂東功一丈と片岡松次郎丈の二人は、あいにく私は知らない役者さんだったのだが、かなりのイケメン。このあたりの人選も、玉三郎丈の美意識かしらん?
海老蔵丈の事件というネガティブな要因で開かれることとなった今回の公演。関係者が一つとなって、明るく盛り上げようという熱意を、こんなところからも感じたのだった。
であれば、観客もその熱意に答えるべく振舞うところなのであるが・・・、そうはできないところが私の甘さ。
そのあたりは続きにて・・・
goo ブログ
獅童丈の件興味深く読みました。
やはり上手い人とやることが一番の上達方法ですよね。
あ、もしかして同じ日だったかもです@2日
新年初日!と狙ったのに
元日も公演が増えて「あら~」だったのですが
それを感じさせませんでしたね、さすが玉さま
続きが気になります(笑)
ことしもよろしくお願いします
やっぱり玉三郎さん、すばらしいわと思った公演でした。
前に見た時はあまり記憶に残っていなかったのだけど、琴に合わせて歌う声がすごーくはかなく哀切だったのですよ。
今年は海老蔵丈、見捨てて獅童ちゃん育成強化でいくみたいですね。獅童丈にとってはこの機会をしっかり活かしてほしい。
(海老蔵丈には、玉さまから芸以外の私生活も指導してもらったほうがよいかも)
私は初日と意識してとったわけではなく、他にとれずにこの日になってしまったんですが、お正月初芝居の雰囲気が感じられてよかったですー。
舞台挨拶では、語れないいろいろな思いを感じて、うるっとしました。
こちらこそ、今年もどうぞよろしくお願いします。
この公演、私も実はお友達が「チケットとれそうだから」と誘ってくださったのですが、あいにく都合が悪くて…とても残念です。
はつきさんのブログを拝読して、あれこれ想像しています~。
チケットがあったのに見られなかったとは…惜しかったですね。
次の機会があったらぜひご覧ください。
今年もどうぞよろしくお願いします。