阿蘇ぐらし時々佐世保

野良仕事に水彩画など気ままなオヤジの阿蘇ぐらし
時々カミさんのいる佐世保へでも行ってみるかな…

標的の村

2014-01-12 | あれこれ

一冊のカタログがポストに投げ込まれていた

所在なくパラパラとめくっていくと一つの記事に目が止まった


それは 『標的の村』 三上智恵監督インタビュー

オスプレイが強行配備された背後で、国が沖縄に対して何をしたのか知ってほしいのです


琉球朝日放送(QAB)は1995年の開局以来ずっと辺野古を取材してきたという

普天間基地を辺野古へ移し恒常的な基地をつくることに反対し闘い続けている人たちを追いかけた

QABは2012年9月に30分のテレビ番組 『標的の村』 を制作

まるで標的にされているようにオスプレイに囲まれる高江という集落のこと

必死に反対する住民が国に訴えられてしまった信じがたい裁判が進行していること


12年10月1日朝 普天間基地3カ所すべてのゲートを住民たちが封鎖するという前代未聞の出来事があった

米兵との小競り合い 警察官に泣きながら引きずり出される座り込みの人たち

それは長い沖縄基地闘争の歴史の中でも初めての出来事だったのに

全国ネットではテレビ朝日が夕方のニュースで伝えただけであとはどの局も報道しなかったようです

混乱が巻き起こる現場にいながら なぜ他国の暴動を伝える本土メディアがこれを黙殺するのか

もどかしさでいっぱいだったという


ヘリパッド建設予定地付近の道路に座り込みをしていた高江の住民15人が国から訴えられ

5年経った今 通行妨害を問われているのは1人ですが 13年6月の控訴審判決では住民側の全面敗訴

国は当初 現場にいなかった7歳の少女まで訴えました

即座に批判の声が上がり この子への訴えは取り下げられたけれど

国はなりふり構わず抗議活動を押しつぶそうとしている


三上智恵はインタビューの最後に次のように語っています

日本の国民が等しく「日米安全保障体制」の下 米軍の恩恵を受けているとするなら

その国策が刃物のように突き刺さったまま放置されている地域や人々の存在があることについて

少なくとも目をそむけずにいてもらう必要があるのではないでしょうか

そうであれば その映像(『標的の村』)をどんな形でも届ける努力をするのが

私たち沖縄のジャーナリストの最低限の責任だと思うのです



2013年11月25日

沖縄選出の自民党国会議員が県外移設を公約に掲げ辺野古への移設に反対していたが一転県内移設容認

 続いて自民党沖縄県連もそれまでの主張を反故にし辺野古容認に転じた

 
このインタビュー記事が載っていたのはカタログハウスの通販生活2014春号

そのほか緊急特集として

「憲法九条」を解釈で破壊してしまう安倍内閣の「集団的自衛権の行使容認」って

あまりにも横紙やぶりじゃないですか

枝野幸雄(衆議院議員)/半田滋(東京新聞)/孫崎亨(元外務省)


米軍の基地を沖縄にだけ押しつけるのはもうやめましょう

だからと言って私の町 あなたの町に基地があるのはイヤですよね

じゃあどうすればいいかと言うと基地をすべてなくせばいいんです

だれが考えたってすごく簡単なことじゃないですか

世界中から戦闘のための武器や基地をなくせばそこには平和があるのに

そうすればそこに注がれる莫大なお金が国民の豊かな生活につながるのに

そして貧困にあえぐ世界の子どもたちや弱者が救われるのに…