北の窓から(芦田っち)

PC関連と私的雑感のブログ。
2015年7月10日、カッコ内に名前を加えました。昔の友だちに気付いてほしくて・・・

ノートン(P.Norton)雑感

2015-02-22 16:08:42 | 北窓舎
新聞の片隅に載っていた。
シマンテックが販売している「ノートンセキュリティ」などのセキュリティ製品のアップデートにより IE が動作しなくなるとか・・・

同社の製品には「ノートン」が冠せられているものが多い。
そう、あのピーター・ノートンだ。

Wikipedia によると、
「1990年に自身の会社と開発販売してきたソフトウェアの一切の権利をシマンテックに売却」したとか。

その後、シマンテックはずっと「Norton」を冠したソフトを販売し続けている。
今日の朝刊に載っていたのもそのセキュリティ製品だ。

さて、オヤヂ世代にはノートン製品にお世話になった人も多いことだろう。

シマンテックに売却される前、日本ではソフトウェアジャパンがノートン製品を販売していた。
オヤヂはピーター・ノートン(というよりそのソフトウェア)にほれ込んでいた。

「ピーターノートンクラブ」というのがあって(ソフトウェアジャパンが主催していて)
その会員になり、カードをもらった。
  

  今では 70歳を超えているノートン氏もこのカードでは実に若く、知的イメージたっぷりだ。

ソフトで MS-DOS 時代からお世話になっていたのは「Norton Utilities」。

今、手元に残っているFDを見ると、
SYMANTEC の文字があるので 1990年以降に買ったもの。
  

"NEC VERSION" と書いてところから判断すると、
Windows 版ではなく MS-DOS 版の Norton Utilities のようだ。

# Windows 3.1 を使うようになってからは、
  NEC 製パソコンではなく、いわゆる "DOS/V" 機(AT 互換機)を使っていたので MS-DOS 版だと思う。

Norton Utilities にお世話になったと書いたが、特に記憶に残っているのは・・・
たとえば SpeedDisk(今でいう Defrag)、
それから Batch Enhancer。

確か Windows 95 に同梱されていた Defrag は Norton の SpeedDisk のサブセットだった。
元祖 SpeedDisk の機能をいくらか削ってものをマイクロソフトが購入して
Windows に同梱していたのだろう。

Batch Enhancer(名前は間違っているかも知れない)・・・
バッチファイルを作るとき、MS-DOS が持っていない機能が使えた。
あるいは MS-DOS にあっても使いにくい部分が使いやすくなっていた。

バッチファイル中に、ユーザーからの Yes/No を受け取れるようなコマンドを入れるとか、
エスケープシーケンスを使わなくても文字に色を付けられるとか・・・

ま、今から思えば実に哀しいほどの機能だが、
それでも当時はユーザーが使いやすくなるよう工夫ができた。

Windows を使うようになってからも Norton Utilities を愛用していた。

Windows 全盛になって何年かは Norton Internet Security を使っていた。
シマンテックが良い会社だと思ったわけではなく、「ノートン」というだけで信頼感があったからだ。

が、残念なことに、シマンテック製セキュリティ製品はいちどトラブルが発生すると
アンインストールすらできなかったり、再インストールできなかったり・・・
多少はPCに詳しいと自負していたが手に負えないこともあった。

そんなわけで、ノートン(シマンテック)製品から別会社のセキュリティ製品に乗り換えた。

これがノートンとのお別れになった。
大げさに言えば、神様・仏様・ノートン様とすがっていた古き佳き時代との決別だ。

シマンテックも、もう「ノートン」様のご威光から離れてもよさそうに思う。

「ノートン」と冠された製品で不具合が発生したら、イメージが悪くなってしまう。
「ノートン」の文字に全幅に近い信頼を置いていたオヤヂは哀しくなる。

・・・と、まぁ、小さな新聞記事であれこれ思い出してしまった。

【同日 追記】
  USB 接続の FD ドライブがあったので、FD をセットしてみた。
  ファイルのタイムスタンプは 1993/02/10 6:01。
  

  シマンテックに売却後の、シマンテック Norton Utilities。
  時刻が 6:01 となっており、バージョンを表している。

  これでもう一つ思い出した。
  Norton Utilities にはファイルのタイムスタンプを変える機能があった。
  名前は忘れてしまったが、この機能もよく使っていた。

  自分の作ったバッチファイルやソフトのバージョンをタイムスタンプ(時刻)に反映させるためだった。
  複数ファイルをまとめて日時変更するのも楽だった。

  いやはや何とも懐かしい・・・(^-^;

【2015-02-24 追記】
  もう一つ思い出した。

  多くの人が重宝していたのは、Unerase だった。
  Uneraze は削除したファイルを復活させる機能。

  Windows 95 以降では「ごみ箱」ができたので、
  いったんは削除したファイルでも復活させることができるようになった。

  でも、MS-DOS, Windows 3.1 では「ごみ箱」が無く、
  誤ってファイルを削除しても復活させることができずに泣くことになった。

    
    上の画像は VirtualBox での Windows 3.1(仮想マシン)

  が、Norton Utilities にある Unerase を使うと元に戻すことができた。
  泣いた顔を笑顔に戻す、それが Norton Utilities だった。

  # ファイルの削除の仕組みを知っている人なら
    MS-DOS のコマンドを使って復活させることができたが、
    手間だったので Unerase は有り難い存在だった。

  ノートン「様」と呼ばれるのは当然だったと今も思う。
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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (German)
2022-05-30 04:31:48
Dear

Sorry fir disturbing.
Have you the NU-disks currently?

Best regards.
–German
返信する
I don't have NU-disks. (Owner of this blog)
2022-05-31 07:49:14
Hi,
The article about Norton Utilities was written in 2015 (seven years ago). I tried to find NU-disks in vain. I must have chucked them in bin.
返信する
Unknown (German)
2022-05-31 12:20:40
Insanely sorry.
Do you saved the images of those disks?
Or this losted too?
返信する
Unknown (ashm314)
2022-05-31 20:23:02
sorry, I have none.
返信する
Unknown (German)
2022-06-01 02:30:33
Unfortunately, a lot of software for the PC-98 has now been lost :(.

Thank you for your answer.
返信する

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