シエナ。マンジャの塔。
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今日は栗きんとんを作りました。
それから夕方からは、ローストビーフ。
料理はもちろん手をかければいくらでもかけられるのだろうが、自分が食べるものだと思えば、とにかくそれらしい味になればよいわけで、失敗も成功もありはしないと思っている。
なんにしてもそうだ。
絵を描くのも、自分の絵だ。
それをたまたま人が見てくれる機会があるとしても、だからといって、極上の、キズ一つない絵である必要はない。
プロというのは、どんな種類の仕事だろうと、キズ一つを気にかける。
だがそれはそれとして、好きでやっているようなことや、必要に迫られてやるようなことは、少々の失敗など平気で目をつぶれる。
それでなくては、やってられない。怖くてやれない。
ネットのレシピをみてみればわかるように、みんなすきかってにやっていて、それでもそんなええ加減なものを平気で「いいでしょ」と人目にさらしている。それでいいのだと思う。どうということはない。
それをみて「こんなもの」と思う人は、もう少しましなことができる人であり、その人はそのようにしてみればいいのだ。
大事なことは、その料理が、何を使ってどのように料理するものなのかである。それがおよそどんな味がすればいいのか。それだけのことである。私の作るようなものは、そういうものです。
栗きんとんなど、昔は甘いものがなく、甘ければうれしかったのでしょう。
鳥取でもきんとんや、ぜんざいを正月に食べます。
その甘みがこの上ない贅沢。