雪を描いてみて始めて、絵は形を描く作業だと気がつきました。
今までは、なんというか、絵をなんとなくのイメージを作ることとしか考えていなくて、ええ加減に筆を動かしていただけだった気がするのです。
それと同じつもりで雪を描いていると、雪が雪に見えない。
雪は白い。
白いものを黒い墨で描くのです。最初はどこに墨をつければよいのかまるで見当がつかないのです。
何度か失敗して、雪には雪の形が確かにあるらしいのがわかりました。
降り積もった雪は、上の面がそれはそれはなめらかな形になります。
それに引き換え下のほうは、それ自身の重みで垂れ下がり、解けて流れてぶら下がりますから、ぎざぎざになります。
積もった雪は、きれいな丸みを帯びますから、その球体を描けなければ雪に見えません。
絵は、何を描くにしても結局そのものの形を描けなければしょうがないということに、初めて気づきました。どんな描き方をするにしろ、形をいかに描ききるかにかかっているのです。
とはいえ、絵など描かない人にとってはそんなことは当たり前で、いったい何の話かわからん、といわれそうですが。
はたして今日の絵は雪道に見えるでしょうか?
今日は屋根の上には、60センチぐらいの雪が残っていますが、やっと雪が小康状態になりそうです。
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