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浅知恵ブログ

浅知恵というホームページでの過去ログと、日々のぼやきなんかを適当にアップしていきたいと思う今日この頃です。

登ったこともないのに富士山登頂記

2006-07-24 | その他
ホームページを持っていない人にはあまりなじみの無いものかもしれないけれど、通常、サイト管理人というものは「アクセス解析」というものをつけている。

これは、ホームページに訪れた人がどんな検索ワードでやってきたのか、またどこのリンクからやってきたのか、またOSやブラウザは何かとか、何度目の訪問かとか、前回の訪問日時は何時かとか、その他モロモロの情報が一目でわかってしまうすぐれものだ。

まあ当然のごとくこの浅知恵でもアクセス解析を導入しているのだけど、このアクセス解析からはじき出される結果から推測して、このページを読んでいる人のほぼ九割が巨乳の女子高生であるということは以前にもお伝えした通りだ。

そんな二つの自前のスイカが夏真っ盛りで重すぎて、果てしなく重力を恨んでいる女子高生にはきっとわからないかもしれないけど、男には年に数回は唐突に富士山に登りたくて登りたくてもう辛抱たまらなくなってしまう時があるのです。

これは正常な男性が朝起ちするくらい男にとってはメジャーな感覚だし、どのくらい辛抱たまらないのかをわかりやすく説明すると、三日間くらい何も食べていない人の前に豚カツ定食を出してみたら、ソースもかけないで豚カツにむしゃぶりついてしまうくらいの辛抱たまらなさなのですけど、わかりにくいと思います。

実際にこのページを読んでいる方々は女性で、巨乳なメガネっ娘がほとんどなので、こういった男独特の感覚というものをうまく言葉で説明出来なくて、非常に自分の力不足を感じずにはいられないのだけども、何はともあれとにかく富士山に登りたくて登りたくてもう辛抱たまらない。


そこで俺としては、この今にも弾けてしまいそうな気持ちを抑えるべく、富士山に登ったつもりで富士山登頂レビューを書くことにしました。

もちろん富士山には登ったことすらないし、富士山がどの県にあるのかすら知らない俺ですから、このレビューは仕方なく100%想像で書かざるを得ないのですが、おそらくこんな感じなのだろうと思って書きました。題して「富士山登頂記」です。


                 □

7月某日、富士山到着。

富士山を初めて見たとき、俺は言葉を失った。こんなに美しい山が日本にあるなんて・・。それは久しぶりに感じた驚きだった。この歳になってこのような発見があるなんて人生は捨てたものじゃない。まさに日本の象徴だ。神々の宿る山フジヤマ。俺は心が躍った。


午前6時。

富士山1合目にてエスカレーターに乗る。富士山は5合目まではエスカレーターがついており、登山客はそれにのって5合目まで行ける。エスカレーター乗り場はシーズン中は非常に混みあい、約1時間待ちでようやく乗れた。

ちなみにエスカレーター上では私語は慎まなければならない。どうやらこれは、戦後の混乱の中で作られたルールで、現在でもエスカレーター上だけは米軍の厳しい監視下に置かれており、みな声も発せずに一様にうつむいている。さきほど大学生らしき数人のグループが大声で騒いでいたが、すぐに米軍MPに連行されていった。

「かわいそうに・・。ヤツら、生きて帰れないぜ」

横にいた富士山常連らしきオジサンがつぶやいた。すぐさま銃を構えた米軍MPがこちらを睨んだので、オジサンはおどけたように口にチャックの仕草をしてうつむいた。口にチャックする人を久しぶりに見たなと思った。

聞いた話だが、富士山では米軍に連れて行かれて無事に帰ってきた人は一人もいないらしい。ここは気を引き締めてかからねばならない。俺は軽い身震いとともに、山頂を見上げた。


午前9時。

エスカレーターに2時間かかり、ようやく富士山5合目に降り立つ。紅茶のおいしい喫茶店があったのでそこで少し遅めの朝食をとる。

富士山5合目から9合目までは、ゆるやかな登り坂となる。登山道には石畳がひかれており、細部まで作りが細かく非常に神秘的で、付近一帯はヨーロッパ調の街路が続いている。天気が良かったせいなのか、比較的外で焼肉をしている人が多かった。


午前10時半。

「シャチョサン。ドウデスカ。イイ仕事シマスヨ」

「アタシ、チュパチャプス スルネ。 テク アルヨ」

7合目に差し掛かった時、不意に話しかけられる。見れは道の両脇にずらりとフィリピン系と思われる女性達が並んでいる。そう・・ここは娼婦街。多くの外国人女性達が家族への仕送りのために春を売っている。

誤解しないでほしいのだけど、俺は性欲がどうこうってよりも、彼女達があまりに不憫でならないし、なによりも本国で貧しい生活を余儀なくされているであろう彼女達のご両親を助けたい一心で買ってあげようと思った。

けれど残念なことにその時は小銭しか持っていなかったので仕方なく諦めた。持ち金が839円じゃローション塗るだけで終わりだろう。後ろ髪引かれる思いで先を急ぐ。


午後1時。

富士山9合目に到着。昼食がわりにさきほどファーストフード店で買った富士バーガーと富士ポテトを食べる。一気に食べたので喉がつまってしまい慌てて富士シェイクで流し込む。富士シェイクはとても冷たくてこれまでの疲れを癒してくれた。

長年富士山に住んでいるというオッサンに出会い、富士山の名前の由来を教えてもらう。オッサンが言うには、なんでも富士山は「フジさん」という女性にちなんでつけられた名前だとか。

そのフジさんがどんな偉業を成し遂げた方なのかを聞いたら、オッサンは途端に無口になり、「俺の口からは言えねぇ」とボソリとつぶやいた。その後、オッサンは逃げるように去っていってしまった。どうやら富士山のタブーの一つに触れてしまったらしい。


午後2時。

徒歩で行ける限界の富士山最終地点に立つ。しかしまだ終わりではない。一般の人はここからUターンして帰るらしいが、それではあまりにもシロウト丸出しだ。

富士山登頂とは正確にはここから先のことをいい、本当の玄人というものはここからの登りに命を懸けるものなのだ。しかし9合目から富士山山頂まではそれまでとは一転してガラリと様子が変わる。

もの凄いそびえ立つ崖の連続で、ライオンなら間違いなくここから我が子を落とすだろうと思われる。最後の100mに至っては崖が覆いかぶさるようにオーバーハングしており、つかむところすらない富士山最大の難所だ。付近には白骨らしきものもチラホラと見える。

一つの白骨の近くに日記が落ちていた。どうやらそれは崖から転落した彼が、亡くなる直前まで書き記していたものらしい。亡くなった日、つまり最後のページにはこう書き記されていた。

「萌え。」


さぞかし無念であったろうと思う。彼の気持ちが痛いほど伝わってきた。
俺は彼の白骨を一つだけポケットに入れた。

「俺が一緒に山頂に連れて行ってやるよ」

俺は志半ばにして無念にも散っていったその白骨(友)にそうつぶやき、慎重に崖を登りはじめた。この崖を登りきった時、俺は初めて富士山をこの手に握ることができる。富士山登頂とはまさにこの瞬間にのみ存在する。この崖を登るための富士山なんじゃなかろうかとさえ思う。まったくもって登山家冥利に尽きる瞬間だ。


50cmほど登った時、とても無理だと気がついた。マウス以上に重たいものを持ったこと無いその華奢な手は、秒速で悲鳴をあげた。至極当たり前な話だ。こんなこと子供でもわかりそうなものだ。

なにも富士山の山頂に登ることだけが登山ではない。大体が何で山登りに命を懸けなくてはならないのか。根本的に命の使い方間違ってる。同じ命を使うのならまだジェロニモにでもやったほうがマシだ。超人になる前のジェロニモだったらきっとこの命を有効に使ってくれるに違いない。

俺はとっとと帰ってオナニーすることにした。ちなみに白骨はニセモノでした。



(まとめ) 富士山登頂を終えて。

今度は「フジさん盗聴記」でもやろうと思います。




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はぐれ刑事とはみだし刑事

2006-07-11 | その他
「はぐれ刑事純情派」っていったいどれだけ純情なのだろう。

はぐれ刑事をわかりやすく直訳すると、人間関係になじめない社会不適合者、もしくは署内で浮いた存在、または逃げ足の速い刑事となるのだけど、そんな社会不適合者でロンリーな一匹狼のはずのはぐれ刑事が、どうひいき目に見ても純情派に結びつかない。

そもそも「派」というものに属すると言うことは、これ即ち複数ということになるので、はぐれ刑事のはぐれっぷりにやや重苦しい疑問点が残る。

はぐれるのには何かのっぴきならない事情があるに違いない。常にはぐれていないと、人質に捕られた娘の命の保障が無くなるとか、はぐれていないとオナニーしてる写真を携帯番号付きでネット上に公開されてしまうとか、些細な喧嘩からプリプリ怒った嫁が実家に帰ってしまったため仕方なくはぐれざるを得ないとか、経験値が高いからといった理由だけで、レベルアップのこやしにされ、顔も知らないような人からも狙われてしまうため、はぐれるしかなかったとか、なにかはぐれなけれぱ生きられない事情があるに違いない。

なんて普通の人はいろいろと想像してしまうかもしれない。しかし、事実はそうではない。これはタイトルが「はぐれ刑事」とひらがなで書かれているために起こってしまった誤解で、完全に製作者サイドの凡ミスなのだ。

しかし、もうテレビ放送も終わったことだし、いまさら変えることはできないので、皆様にはこのタイトルで慣れて頂くしかない。このタイトルだけを見て誤解している人もいるかと思うので俺が簡単に補足しておくけども、実際に「はぐれ刑事純情派」とは、羽暮刑事という純情を絵に描いたような刑事の何の変哲も無い日常を描いた物語なのだ。


これまで平凡な生活を送ってきた羽暮刑事は、純情な59歳。定年を来年に控え、これまでの人生を振り返りながら一日一日をマジメに暮らしている。ちなみに趣味は盆栽と山登りだ。

羽暮刑事は若い頃に奥さんを事故で亡くし、当時まだ幼かった娘をこれまで必死に育ててきた。どんなに仕事が忙しい時でも娘の学校行事があればそちらを優先し、毎朝5時に起きて娘の弁当も作った。だし巻きたまごやタコさんウインナーもできるようになった。いつもノリを細く切ってごはんに似顔絵を描いた。

こうして母親がいないストレスを娘になるべく与えないようにがんばってきた。けれど時には父親ではどうしようもない時もある。娘に初潮が来たとき、それは病気ではないから・・といい続けるだけで、うまく説明できなかった。娘が泣きはらして帰ってきた夜、その涙のワケを聞けなかった。

そんな時、いつも羽暮刑事は黙るしかなかった。頑固一徹押し黙り、亡き妻の遺影をじっと見つめて時が解決してくれるのを待った。どうしていいのかわからず、彼は泣いた。大好きな巨人戦のナイターも見ずに泣いた。泣きながら彼は必死に妻に問うていた。こんな時おまえだったらどうするのか・・と。大柄な羽暮刑事の背中がその時だけは小さく見えた。数々の難事件を解決してきた百戦錬磨の羽暮刑事も、娘の事件の解決には素人同然だったのだ。

そんな娘がこのたび結婚することになった。このこと自体はめでたいことなのだけど一つだけ問題を抱えていた。それは相手が定職につかず毎晩遊び歩いているギャル男だということだ。

刑事の娘として厳格に育てられてきたしっかりものの娘だから、そういったダラシナイ男に母性本能をくすぐられまくってしまいには母乳まで出てしまいそうな勢いなのだけども、羽暮刑事としては大切な一人娘をそんな頼りない男に託すわけにはいかないのだ。

そんな矢先、傷害事件が起こる。被害者は帰宅途中のサラリーマンで、付き合いで飲んだ帰り道、近道をしようと横断した公園で若い男数人に殴る蹴るの暴行を受け、膀胱を強打した。どうやら金目当ての犯行らしい。

現場に落ちていた犯人が落としたジッポライターから意外な容疑者が浮かび上がる。そのライターは、羽暮刑事の娘がギャル男にプレゼントしたものだった・・。

進む捜査に深まる謎。次々と浮かびあがってくる新事実に捜査員は混乱する。そして家政婦の証言から事態は一転し、羽暮刑事は仙台へ飛ぶ。羽暮刑事は「のぞみ2号」のダイヤに隠された時間差トリックに気がつくことが出来るのか。泣き崩れる娘になにもしてあげられなかった2006サマー。次回放送「はぐれ刑事純情派スペシャル」を見逃すな!

お楽しみに。


ちなみに「はぐれ刑事純情派」の同義語に「はみだし刑事情熱系」がある。まるでパクリのようなタイトルで、目の悪い人であればうっかり気がつかずに見てしまいそうなタイトルだけど、これも実際にテレビで放送された刑事ドラマだ。もうタイトルからして危険な香りがプンプンする。

まあ正味な話、俺ほどのドラマ通になれば、ドラマなんてものは実際に見なくてもタイトルだけでもうその内容が想像できてしまう。この出来すぎた能力にはもうほんと嫌気がさしているし、正直辛くもあるのだけど、わかってしまうのは仕方がないことなので、霊感が強い人みたいなスタンスで見えるものは仕方ないとあきらめている。

で、この「はみだし刑事情熱系」も俺は全く見たことはないのだけど、このタイトルからわかる限りで話の内容を想像してみたいと思う。


これはタイトル通り、はみだしている刑事とその仲間たちが繰り広げるサクセスストーリーで、何がはみだしているのかと言えば、チンコがはみだしているとしか考えられない。何を隠そう、この刑事は隠すことを良しとしない性格で、常々当たり前の如くチンコがはみだしているのだ。

殺人事件がおこり、現場に駆けつける時だってはみだしているし、足を使っての聞き込みの時だってはみだしている。凶悪犯を追い詰めるシーンでもはみだしているし、最後犯人に手錠をかけるシーンでもやはりはみだし狂っている。

そんなはみだし刑事は、署内でも人望が厚い。どんな時も冷静にはみだしているその豪胆さが人気の秘訣だ。当然ながら婦人警官にも大人気だ。しかしそれを真似しようとして自分もはみだしてみた新人刑事は、その後署内で変態というレッテルを貼られてしまう。署内にチンコ出てるヤツは二人もいらない。

はみだし刑事にとって夏は憂鬱な季節だ。当然の如く日差しの強い夏は日焼けする。どこが日焼けするのかと言われればチンコが日焼けするとしか考えられない。トラックの運転手が夏は右腕だけ日焼けするのと全く同じ原理で、はみだしてるチンコの色が変わる。ひどい時にはチンコの皮の皮がむけてくる。

そんなはみだし刑事が露出狂の変態を逮捕するところから話は急展開をむかえる。犯人は人気の多い真昼間、ロングコートを羽織り、道行く小学生の女の子達に自分の下半身を露出して見せた。たまたま近くを通りかかった大学生が犯人を取り押さえて通報したため、はみだし刑事がやってきたのだ。


真剣な面持ちで小学生に事情徴収するはみだし刑事。

「突然、下半身を見せられて・・アタシどうしていいのかわからず・・ううっ」

ショックのあまり気が動転している少女。無理もない。まだ小学生なのだから。はみだし刑事は、泣き崩れて震える少女にそっと自分の脱いだパンツをかけてあげる。彼なりの優しさだ。

生暖かいその感触に少女が頭を上げる。そしてはみだし刑事の顔と下半身を交互に数回見たあとにプッと噴き出した。

「フフフ。何がおかしいんだい?」

「だっておじさんのそれブランブランしてるんだもん。」

「ハハ。そうか面白いかコレ。それ!ぶ~らぶらっと。」

さっきまで暗い顔をしていた少女に笑顔が戻った。その笑顔が見たかった。もう大丈夫そうだ。こうしてはみだし刑事は今日も弱い人の味方になって日々頑張っている。


こんな二人の個性豊かな刑事達。実際にこういった刑事がいれば、世の中もっとおもしろくなると思う。




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ムーミンって。

2006-07-01 | その他
小さい頃よくムーミンを見てたけど、結局のところムーミンって何なんだろう。

ムーミンってフィンランドの妖精だなんて言われて調子にのっちゃっているけども、俺にはどう見ても二足歩行に成功したカバにしか見えない。

それにみんな同じ顔してて、彼らはどうやって個人を特定しているのだろうと不思議に思う。色が違ったり、微妙に髪の毛とかあったりするヤツはわかるけど、全員が何かしらの特徴をもっているとは考えにくい。

ずっとムーミンかと思って話していたら、実はぜんぜん知らないヤツで、そいつもそいつで、なんか真剣に話しているから「俺はムーミンじゃない」って言えなくて、適当に話を合わせて苦笑いしてた・・なんてことも日常茶飯事にあるんじゃないだろうか。

大体が、ムーミンパパだって帽子を脱いだらムーミンそのものじゃないか。ムーミンママは間違ってムーミンに夜の営みを迫ったりしちゃわないのだろうか。それともその辺は臭いで区別しているとか?パパは誰にでもわかる刺激臭を漂わせているとか。二次元だからその辺は伝わってこないのでなんとも言えないところだが、おそらくこの説で間違いない。


結局ムーミンって最後どうなったのかも知らないし、どんな内容だったかもあまり覚えていない。すべてが謎のまま今日に至る。けれど昔楽しみにして見ていたってのは記憶にあるし、「ねぇムーミン、こっちむいて・・」って歌ははっきりと覚えている。

てことは、あまり内容の無い話だったんだろうか。


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エレベーター職人

2006-06-28 | その他
最近「階段」がじわりじわりと脚光をあびてきている。

エレベーターでの死亡事故、誤作動などの相次ぐ不祥事で、世間のエレベーターに対する信用度は地に落ちたといっても過言ではない。エレベーターに不信感を募らせ、エレベーターが信じられなくなり、階段を使って上り下りする人がここ最近急増中なのだ。

一瞬で目的の階に着くという便利さがありながらもその反面、閉じ込めや、急速落下などの危険と隣り合わせなエレベーターは、例えるなら浮気癖の直らないイケメン男のようなもの。

浮気男とは対照的に、一歩一歩額に汗してのぼり、疲れるし時間もかかるし効率も悪い。けれども確実に安全に目的地に着くことができる階段は、例えるならマジメで浮気をしない勤勉な青年といったところだ。

一緒に歩いていて自慢にもなるし気分がいいけど、働きもせずフラフラと浮気ばかりしそうな危険な男を選ぶのか、顔は少し見劣りするけども、定職につき、マジメで二人の将来を考えてくれるような男を選ぶのか。どちらを選ぶのかは個人の自由だけども、世間的には後者を選ぶほうが多いのではないかと思う。そういった観点から、今階段がちょっとしたトレンドになりつつある。

ためしに「最近のマイブームは何ですか?」と道行く人に聞いてみるとよくわかると思うのだけど、10人中9人は「階段」とこたえるのではないかと思う。そのくらい今、階段がとてもホットなスポットで、ナウなヤングにはバカウケなのだ。


そんな今年の流行語も視野に入れて頑張る階段。


元来、階段というものは1階で居住していた人間を華麗に2階、3階・・・へといざなう幸福の架け橋なのだ。その証拠にエレベーターで不幸になる人はいても、階段で不幸になる人はいない。階段の周りには、春になると自然に花が咲き、そこを上る人の目を楽しませている。まさに階段は幸福の象徴だ。

土地単価が高く、狭い土地しか買えなかった我々庶民が、住居を上に伸ばすといったオキテ破りの荒業が出来るようになったのも階段があるからだし、姑と同居したくない世の中の嫁達がサクッと2階に住むといった裏技が出来るようになったのも階段があればこそなのだ。

ちなみに、姑が寝室の前で聞き耳立てているかもしれないと心配で、夜の営みが思うように出来ない!などと切々と嘆く夜の中の嫁達も、階段というある種の防波堤があるからこそ安心して声を震わせ、咲き乱れることができる。

そう考えると、階段があるからこそ夫婦は姑の耳を意識せず、安心して子作りできるわけで、これ即ち出生率を上げることにも貢献している。現在、出生率は過去最低とか言われているようだけども、おそらくこの世に階段というものが存在していなかったら、今頃出生率は1%を大幅に下回り、30年後、世の中は増えすぎだ老人を支えきれず、山に捨てに行かなければならない事態に発展してた。

つまりは、おじいちゃん、おばあちゃんが何事もなかったかのように存在して、小遣いをくれたりするのも階段があるからなのだ。おじいちゃん、おばあちゃんサイドから見れば、階段があるから自分が捨てられなくて済んでるわけで、孫に小遣いをあげたりするのもいわばその感謝の表れなのだ。

そう考えると、ほんと階段ってすばらしい。ブラボォー階段。これからは、もらった小遣いの1割くらいは階段を清掃するダスキンモップにでも継ぎ込むくらいの感謝を示してほしいと思う。


さらに階段を使うことにより、高層マンションの上のほうに住む住人は、毎日の上り下り運動が功を奏して、すでに数キロのダイエットに成功している。その中には半年前に医者から「アンタ、このまま運動もせず、食生活も改善しないと余命1年だよ。間違いない。」なんて死の宣告受けちゃった人もいたはずなのだ。

その人は、この一連のエレベーターの不祥事のおかげで体調も回復。見る見るうちに余分な贅肉はなくなり、引き締まった体と、ダンディズムを取り戻してしまった。そして、もっている服が大きすぎてすべて着れなくなっちゃった!なんてうれしい悲鳴をあげている。


命の危険があるがゆえに、別な命の危険を救ったエレベーター。


そもそもこれだけの不祥事が全国で立て続けに連発しているエレベーターというものが、いったいどういった原理で動いているものなのかは意外に知られていないようだ。俺もあまり詳しくないので、ここでは簡単に説明するけど、エレベーターは職人が一つ一つ手作業で動かしている。

一般の方にはあまりなじみのない資格だものだから聞きなれないかもしれないけど、エレベーター職人という資格がある。これは一生涯エレベーターの最上階に住みこみ、客の要望通りに人力でエレベーターのワイヤーを引き上げるといった職業で、国家資格だ。

エレベーター職人を志す者は、2年間、エレベーター職人養成の専門学校に通い、業務に必要な握力と、精神的な心構えなどをじっくりと身につける。学校卒業後は、現場で活躍するエレベーター職人の下で実際に業務に携わり、エレベーター職人がトイレや食事をするときには交代要員としても活躍する。

この実務経験が3年で申請し、年1回、国の審査員が執り行う面接試験で性格的に認められれば、晴れてエレベーター職人の資格を与えられることになる。

多くの職人は、この特殊な職務を人生を懸けて全うするが、中には夢や希望に満ち溢れてエレベーター職人になったにも関わらず、厳しい現実や、見た目よりキツイ仕事に身も心も打ちひしがれ自分を見失い、仕事に嫌気が差して適当にこなしてしまうヤツもいる。

そういうヤツは、客が押した階ではなく適当な階で扉を開けてみたり、時には指示されてもいないのに急激に引き上げてみたりと誤作動を繰り返す。中には、二日酔いで仕事につき、客を中に載せたまま寝入ってしまう不届きな職人も存在するというから驚きだ。

最近世間をにぎわせている一連の誤作動事件も、職人の恋愛関係のもつれによる情緒不安定が引き起こす人為的ミスが一つの要因になっている。こういった事故は、あまり表沙汰にはなっていないが、全国で数え切れないほど多発している。

こうした事態を重く見た政府は、移行期間も含め、3年をメドにエレベーター職人を廃止し、エレベーターの完全機械化を検討している。そのためメーカーでは、最新式エレベーター(次世代エレベーター)の開発が急ピッチで進められている。

すでに次世代エレベーターはほぼ完成しており、その試作品は、中に乗った人が自分の行きたい階のボタンを押すだけで、中のコンピュータがワイヤーを制御し、自動的にカゴを巻き上げるといった無人の機能を持ち合わせている。

これにより、今までは老朽化したエレベーターはメンテナンスが出来ず、職人の大掛かりな引退セレモニーの後、若い職人と交代するしか対応策がなかったのだが、機械化されたことにより、劣化部分のみのパーツ交換が可能となりコスト的にも注目されている。

ほかにも、機械化されることにより、エレベーター職人の個人差がなくなり、どのエレベーターでも同じ制御が可能となるが、そこまでいくにはまだ数々の問題が残っており、なにより全国、数十万人は下らないであろうエレベーター職人の失業という国家レベルの大問題を解決しなければならず、エレベーターの自動化は現実的にはまだまだ先の話である。


どちらにせよ、エレベーター・階段、それぞれの良いとこ、悪いとこを考慮し、自己責任で使用してほしい。



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ガリガリ君を食べる時気をつけてほしいこと。

2006-06-15 | その他
今年もまた暑い季節がやってきました。暑い季節と言えば真っ先に思い浮かぶものとして代表的なものに「ガリガリ君」があります。これは日本人であれば至極当然の発想だと思うし、ガリガリ君が頭に浮かばなかった人は、日本人の顔真似したインド人か何かの類なのだろう疑ってしまいます。

もう説明する必要も無いとは思うのだけど、一応ガリガリ君を知らないという在日非国民のために説明しておくと、ガリガリ君とは小林亜星を余すとこなくガキ大将風味にアレンジしたかのようなキャラクターが定番の氷菓子で、発売元である赤城乳業が全国民の期待を一心に背負って発売に踏み切ったその時から、すでに25年という長い間、我々日本人に溺愛され続けてきた国民的な夏の定番アイスです。

それだけ全国民に愛され続けてきたガリガリ君だから、誰もが当然一度は口にしたこともあるかと思う。ほとんどの日本人は夏は朝食の代わりに2~3本はペロリとたいらげてしまうだろうし、昼はちょっと気取ったOLなんかがオシャレなランチとして2~3本はむしゃぶりつくというのが昔から変わらぬトレンドだし、仕事帰りのサラリーマンなんて付き合いや接待、または仕事帰りのガリガリ君、通称「ガリニケーション」なんかでもう2~3本は食べてしまうことだろうと思う。

死語化してしまった「成田離婚」とは別に、ガリガリ君の食べすぎが原因で離婚してしまう通称「ガリガ離婚」が社会問題に発展したのは記憶に新しい。ガリガ離婚をテーマにしたドラマは視聴率87%を超え、ギネスに載ることになり、改めて国民の関心の高さを再認識することとなった。

極度の貧乏で、ガリガリ君が食べられなくて体がガリガリ君になってしまった人もいるし、逆に食べすぎでガリガリ君の副作用でもあるゲリゲリ君になってしまった人もいる。ガリガリ詐欺なんてのも流行りだし、まったく世の中は混沌としているのだけど、人を騙してでも食べたいその気持ちは俺もよくわかる。しかし人間である以上、やはりある一定の限度というものをわきまえなくてはならない。

そんな日本が生んだ最高級のナイスなアイスバーであるガリガリ君ですが、やはり国民的な氷菓子だものだから、しっかりと食べ方にもこだわってほしいと思う。中途半端な食べ方はある意味失礼だと思うのです。

そこで、今日はガリガリ君をたべる上でここだけは守って欲しい最低限のマナーを考えていこうと思います。これはあくまでも最低限のマナーなので、常識のある人であれば、なんでもないようなことが幸せだったと思えるようなごくごく当たり前のマナーですが、あくまでもこの世の底辺の人に合わせて書いてますのでどうかご容赦下さい。


ガリガリ君マナーその1、立ち食い禁止。

立ち食い禁止です。ガリガリ君を食べる時はきちんと椅子に座って食べましょう。これは、ガリガリ君の形状を見てもらえれば一目瞭然なのですが、ガリガリ君は木のヘラ状のバーにアイスがささっているだけの単純なその構造上、非常に重力に弱いのです。

夏の暑い日に歩きながら食べると、ほぼ100%の確率で最後の一口を落とします。ガリガリ君は静かに座った状態でなるべく揺らさないように食べるのが望ましい。モーツァルトを聞き、精神的にもリラックスしながら食べるのも良い考えです。昔からの定番で、朝、遅刻しそうな時にガリガリ君を口にくわえたまま家を飛び出すなんてシーンがありますが、そんなのはチンカス以下です。


ガリガリ君マナーその2、ガリガリ食べる。

これも前項と若干かぶってくるのですが、やはりガリガリ君たるもの、融けさせてしまっては興ざめしてしまいます。ガリガリ君はキンキンに凍った状態で食べるのが望ましい。例え歯が折れようともコレだけは妥協してはいけないのです。

融かしながら食べるなんてもってのほかです。ガリガリ君はその名に恥じぬ様、ガリガリ噛み砕くのが粋な食べ方。間違っても歯にしみるとか小言を言ってはいけません。


ガリガリ君マナーその3、当たりは厳粛に受け止める。

ガリガリ君を食べていると、時々中に当たりが入っていることがある。当たりが出た瞬間なんかは誰もがヒマラヤ山脈にでも登って標高八千メートルの高みから酸欠と戦いながら、とったどー!なんて叫びおろしたくなるだろうけれど、ここはハッとしてグッとこらえて欲しい。

当たりが出たらあくまでも紳士に振舞うのが望ましい。誰にも言わず、ソッとその場を後にして、トイレの大便コーナーなんかでひっそりとその幸運をかみ締めてもらいたい。そしてそのまま当たりを交換に行かず、逸る気持ちを抑えつつ家に帰り、しっかりと汚れを落とし、天日干ししてから塩で清め、その後一週間ほど寝かせてから交換に行くのが大人のマナーだ。

交換するときには、ただ当たりだけを交換するために行くのではなく、当たりをレジで出し、左手でガリガリ君を受け取りながら、右手で別のガリガリ君を買うといったスタイルが最も望ましい。

これは当たりなんかに頼らなくったって俺はどっちにしてもガリガリ君を買うんだぜ、といった強烈な自己主張を兼ね備えた非常に男気のある行為で、これをやるとと大半の女性はメロメロのしとしとぴっちゃんになるのです。

さらに会社の後輩なんかにさりげなくこの光景を見せれば、その後輩は「一生ついていきます!」なんて目を血走らせるだろうし、そのついでにガリガリ君の一本でもおごってやれば、彼は自分の為に命を張るようになる。


ガリガリ君マナーその4、同時にウーロン茶も買う。

これもあまりに常識的なことで皆さんはさめざめしていることだろうけども、ガリガリ君とウーロン茶は必ずセットで買うこと。ガリガリ君を食べた後にはあの甘さから間違いなく喉が乾くので、口の中をサッパリさせるような飲み物が必要になる。

ガリガリ君にもっとも合う飲み物は、口に残った甘さを瞬く間に中和してくれるような濃い目のウーロン茶である、ということはもはや説明の余地もないだろう。若者の間ではガリガリ君とウーロン茶を交互に食べるのが流行っているようだがそんなのは邪道である。


ガリガリ君マナーその5、キャラクターに惚れない。

ごくごく稀に、あの小林亜星を余すとこなくガキ大将にしたようなキャラクターに恋心を抱いてしまう2次元マニアがいるようだ。これは彼に魅力があるからであり、ある意味仕方がないことだ。

しかし、惚れてもどうなるものではないし、深みにはまってしまう前にきれいさっぱりと忘れた方が身のためだ。あの健康優良児のような少年は単なるキャラクターであり、あくまでも主役は氷菓子だということを忘れてはならない。


ニッキがあの頭で少年隊なのと同様に、ガリガリ君もまた歳を重ねてもガリガリ君で居続けなければならない。しかしこの先、さすがに迫り来る老化はごまかせないかもしれない。2次元だから皆さんはわからないかもしれないが、ガリガリ君にはすでに加齢臭も出始めている。25年という歳月を考えれば、これは致し方ないことだと言える。

歳が歳だけに、今後はガリガリ君はやめて、ガリガリさんになることもすでに検討されているはずだ。どうなるかはまだ誰にもわからない。けれども、例え商品名が変わっても、アイスを愛する気持ちだけは変わらないでいてほしいものだ。




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イングランド×パラグアイ

2006-06-11 | その他
イングランド 1 0 パラグアイ

イングランドが勝ったけど、なんか物足りない感じだった。今回のメンバーはかなり最強だと言ってた割にはお粗末だったなぁ。

前半4分にベッカムのフリーキックがたまたま決まったからよかったものの、ミスの多い試合だった。後半なんてほとんどパラグアイに攻められっぱなしだったし、凡ミスの連続。

どうなることやら・・・。

大人の運動会

2006-06-07 | その他
今年もまた運動会の季節がやってきました。運動会の存在そのものについては、子供によって意見が分かれるところだろうと思う。足が速く、クラス対抗リレーのアンカーなんかに選ばれている子にとってみれば、運動会とは自分がクラスの英雄になる記念すべき日だし、女子にモテモテのウハウハな日だ。

足の遅いデブどもを華麗に蹴散らし、自分がゴールテープを切る。このテープを切る瞬間こそが足の速いヤツのオナニーであり、このことを妄想するだけで彼等は脳内麻薬とかドバドバ出るし、顔の筋肉が緩みっぱなしになることだろう。

逆に足が遅くて、死ぬほど運動オンチな子から見ればもう運動会なんて会を開いていったい世間はどうしたいのか、と腹立たしく考えるだろうし、その日だけ近所の川が氾濫するほど記録的な大雨が降り狂い、足が速い子の家はすべて余すとこなく流されてしまえ!なんて思うに違いない。

そして、濁流に流される家の屋根の上に避難し、密入国に失敗した漂流難民のような気持ちでフラフラさまよいながらヘリの救助でも待ちやがれ!なんて恨めしく思うところだろう。


そんな様々な想いが交錯する運動会。


俺は足はソコソコ速くて、100メートル走は必ず3位以内に入っていたのだけど、それでも運動会は大嫌いだった。俺はなにしろプレッシャーに弱く、親が見に来ているということや、スタート時のあの独特な緊張感を考えるだけで胃が痛くなるほどだったのだ。

あのスタート時の火薬がバーンって鳴るヤツも好きではなかった。別にあんなに大きな音出さなくてもスタートできるし、火薬を使う必要性をどこまでも疑った。あの音は俺にとって見れば恐怖の対象でしかないし、不安や混乱を助長させるほどに脅威だったのだ。

そんなこんなで、とにかく運動会が嫌で嫌で嫌で仕方なかった俺は、小学校時代の6年間、運動会前夜は決まってテルテル坊主を逆さにつるし、パンチングボールに興ずるボクサーの真似事をしてみたり、踏みつけていじめたり、スカートをめくってワイセツなことしてみたり、気が向いたら顔射したりなんかして屈辱を与え、必死で雨を祈り続けた。

その甲斐あって、俺が在籍した小学校の6年間は、運動会終了後の日焼けの跡が痛々しいほどにアホみたいな晴天が続いた。まるで陵辱に耐えかねたテルテル坊主が、オマエの嫌がらせには負けねぇとばかりに全プライドを懸けて不屈の闘志で太陽を呼び込んだかのように雲ひとつない晴天が続くこととなった。

俺はその度に、日照り続きで作物が全滅した農家のような気持ちで若干恨めしげに太陽を睨むのでした。


そんな嫌で嫌で仕方なかった運動会。


これは今になって思うのだけど、今となっては運動会が不思議と懐かしい。あの頃はあんなに嫌だったはずの運動会なのに、なんだか妙に懐かしい。

よく考えてみれば、運動会のすべてが嫌だったわけではなかったのだ。昼に両親の元に戻って食べる弁当や、にぎやかな団らんな感じ、隅の方にはちょっとした出店が出ていたりなんかして・・そんな非日常的な雰囲気が作り上げる独特な空間が好きだった。そんなことを考えていると懐かしくて懐かしくて、妙に運動会がしたくなってきたのです。

運動会をしたい!という思いは日に日に強まっていき、俺としてはどうしようもなく辛抱たまらない状態にまで発展することとなったのです。そこで俺はどこまでも肥大してゆく自分の運動会熱を少しでも抑えるべく、大人の運動会と題して妄想を始めたのです。こうなることは、人間ならごくごく自然のなりゆきだと思います。

以下に挙げるのは、その時思いついた大人の運動会の競技種目のうちの数点です。大人の運動会ということで、子供の運動会の種目を継承しつつも大人らしさというものに重点を置いて考えました。



1、心の借り物競争。

これは文字通り、心を借りてくる競争だ。スタートして途中にある紙を開いてみるとそこにはイロイロな心が書いてある。それは、「三丁目の佐藤さんの最近の不満」であったり、「山田君が密かに思いを寄せる幸子ちゃんへの恋心」だったりするわけだ。

前者を引いてしまった場合、まず佐藤さんを捜すことから始まり、佐藤さんを見つけたら佐藤さんの心の闇をカウンセリングすることになる。そこには最近同居を始めた姑への不満や、何もしてくれない夫への不満、はたまた夜の性活なんかの不満が溢れかえっている。これらの不満をすべて聞き、その思いを胸にひた走り、ゴール前にいる審判に佐藤さんの思いのたけをぶつけるのだ。

そして、佐藤さんの不満を懇々と語っても良いし、時にはモノマネを織り交ぜても良い。とにかく三丁目の佐藤さんの不満が審判の心を打ち、審判が同情すればゴールとなる種目で、カウンセリング能力や、心を打つ演技力なんかが試される大人の競技だ。

これは通常の借り物競争と同様に、引く時の運というものも試されている。間違っても「伝えたくても伝わらない、どうしようこの想い。伝えるべきか、それともこのまま黙っていようか・・。このまま黙っていたら彼がアメリカへ発ってしまう。これが最後のチャンス。がんばれアタシ。ダメー!やっぱできない!どうしよう。どうしたらいいの?神様アタシに力を下さい。」みたいな複雑な心を引いてはいけない。


2、愛の障害物競走。

これは付き合って3ヶ月以内限定で、会えばその場で見境無く交尾してしまうようなラブラブな男女を対象にした競技で、ゴール地点に彼女が立ち、彼氏が彼女に向かってスタートする。彼氏としてはゴールに待つ彼女の元に一刻も早く駆けつけたいのだけど、途中には様々な障害が待ち受ける。

それは友達からの合コンの誘いであったり、美人秘書の誘惑だったりする。または、昔の彼女が現れてヨリを戻そうなんて言ってきたり、突然上司から地方支社への転勤を命じられることもある。

彼氏としてはそれらの障害をのり越えて誰よりも早く彼女の元にたどり着かなければならない。途中でゴールしないでそのまま昔の彼女としっぽりと消えてしまう男も少なくない。


3、ポロリ騎馬戦

これは説明するまでもないだろう。騎乗するのは当然女性で、ビキニ着用が原則ルール。ビキニが見つからない場合は、少し大きめのニキビですと言い張って自前の二つのニキビを出すことは原則可能。

大人の運動会最大の目玉競技で、これには世のお父さん達の熱い視線が注がれる。勝敗は通常の騎馬戦と同様に、頭にかぶった紅白帽を先に奪えば勝ちだが、身長差や手のリーチ差などでどうしても体格差でハンデがついてしまうので、それを考慮し、特例としてビキニ(胸の部分)を奪っても同様の成果とすることを仕方なく認めざるを得なかった。

なお、うっかりポロリしてしまった女性には、後々臨時ボーナスが出ることになっている。


こんな大人の運動会があったら良いなと思う。ちなみに大人の運動会は雨天中止だが、ポロリ騎馬戦だけは中止にはならない。その辺は、大人の事情があるようだ。




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必ず雨が降る日

2006-06-05 | その他
俺が住んでいる北海道の旭川には護国神社という神社があって、その神社は戦争で亡くなってしまった人の霊を祭っていて、毎年6月に護国神社祭という祭りが行われる。ちなみに今日がその日です。

旭川に住む人はみんな知っていることだろうと思うのだけど、この日は戦災者達の涙といわれる雨が降ります。不思議と毎年、この日には必ず振るのです。俺はこういった霊的なものは一切信じないのだけど、あまりにも毎年降るのでこれだけは信じるようになった。


そして今日の天気予報は曇りのち晴れで、降水確率は0%だったのにもかかわらず、やはり雨が降った。

今日が護国神社祭だってのをすっかり忘れていた俺は、うっかり今日自転車にて通勤してしまい、途中でその雨の洗礼を受けることとなった。会社に到着した時、もうドロドロ。なぜなら俺の自転車はマウンテンバイクで、泥よけは格好悪いのでつけていなかったからだ。

前輪がはじいた水は俺の顔付近に飛び散り、顔射される女の人の不快さが身にしみてわかったし、後輪がはじいた水は背中にはねて作業服を泥まみれにし、ほんとにひどい有様だった。

会社では、ドロドロのこ汚い俺を見て、やはり今年も雨が降ったね、なんて話で盛り上がった。


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停電それは愛

2006-05-09 | その他
電気のある生活が当たり前のようになっている現代人にとって、突然電気の供給が止まるのはどうにも絶えられないことに違いない。言うならホームページだって電気の力を借りているし、これを読んでいる方々も当然電気の力を借りているわけです。

そこまで言うなら、インターネットもなんだかんだ言っても電気の力を借りているし、インターネットを隅々まで酷使して無料で、割とエロンな動画をダウンロードして比較的元気に生きている俺もまた電気の恩恵を受けている。今やオナニーもIT化だ。

さらに夜になれば電気の力を借りて家の中を明るい光がやさしく照らしているし、家で言うなら、お湯一つ沸かすのにも電気の力を必要とする。電気の力が無ければ、食べ物を冷やして保存しておくなんてことも出来ないし、あまったご飯とかをサクッと冷凍しておいて、食べたい時に解凍して食べるなんてことも出来ないし、なにより冷凍物をわずか数分間で解凍するといった自然界のオキテ破りの荒業が出来るのも電気があるからなのだ。

電気の力を借りなければ、衣類を洗濯して、洗濯洗剤のいい匂いほのかに漂わせて街をねり歩くことも出来ないし、テレビも見れなければ、ラジオも聞けないし、しかしそれだけならまだなんとか我慢できるとしても、ウォシュレットでアナルを刺激して悦に入ることが出来ないのはなんとも絶えられない。これじゃウンコする楽しみも半減するじゃないですか。ともすればウンコするのが嫌いになりそうな予感すら漂ってるじゃないですか。

それほどまでに日常の生活にとけこんだ電気。あることが当たり前で、無いってことがありえないほどに、日々の生活にがっちり癒着している電気。


例えば夜中に停電したとする。突然広がる闇の世界。軽くパニックだ。電気の力を借りなければ何も出来ず、自分の無力さを痛感することと思う。多くの人は早い復旧を望むかもしれない。早い復旧を望み、電力会社に抗議の電話とかしてしまうかもしてない。原因がわからないので、復旧のメドがたっていないと言われ、怒り心頭でワナワナ震えながら手探りで懐中電灯を探し回るかもしれない。

けれど、夜中に停電することが必ずしも悪いとは限らない。停電から生まれる愛だって広い世の中、きっとあるはずなのだ。今日はそんなことを妄想してみたいと思う。題して、「停電それは愛」 です。



 【case 1】

マコトは浮かれていた。今日は久美子と初めてのお泊りデート。今夜は久美子もOK牧場なはずだ。いやOK欲情か。とにかく今夜は寝かせない。二人の合体記念日になるのだから。

久美子は緊張していた。今日はマコトとの初めてのお泊りデート。今夜はマコトも盛りのついた雄を全面に押し出してくるに違いない。久美子は未だセクス経験が無かった。とにかく今夜は眠れない。アタシには初めての経験になる。男性に抱かれるのってどんな気分かしら。あの時、目を閉じていた方がいいのかしら。やっぱり痛いのかしら。など、久美子の不安は尽きることがない。

楽しかった昼間のデートを終え、ついにその時がきた。

マコトはやさしくリードする。久美子は思わず吐息を漏らす。震える声で久美子は言った。「お願い、電気消して」

マコトは思う。消したくない。キムタク風に言うと、ぶっちゃけ見たい。マコトは震える声で言った。「久美子をずっと見ていたいから・・ダメ?」

マコトの言ってる意味がわからない。久美子は言った。
「恥ずかしいの・・・お願い。」

マコトが何かを言いかけたその瞬間、突然部屋の明かりが消えた。さっきまでついたいたテレビも同時に消えたところを見ると、どうやら停電だ。久美子の願いが通じたのだ!

その夜、真っ暗闇の中、無我夢中で二人は結ばれた。マコトと久美子はその後結婚し、現在では12人もの子供にめぐまれ、大家族として幸せに暮らしている。


停電、それは愛。停電が無ければきっとマコトは細部までクッキリなセクスを求め、やがてそれを良しとしない久美子の逆鱗に触れ、二人が結婚することは無かったに違いない。そしてこんな話も・・。



 【case 2】

二人に会話は無かった。そこにあるのは無限に広がる沈黙だけ。今日も二人は黙々と夕食を食べ、食後の後片付けをしているところだった。

結婚して10年。子供はどういうわけかできず、二人はマンネリな生活を送っていた。特に別れる理由もなく、愛情はもう何年も前になくなっていた。二人の生活に会話はほどんどなく、なにか用事があるときだけ一言二言話すといった生活をもう何年も続けていた。

二人おそろいで買った夫婦茶碗。新婚当時、二人で買いに行った唯一のモノだ。万が一、これを割ってしまったら、二人の関係にもヒビが入るような気がしていた。これだけは割らないようにと丁寧に洗いながら妻は思い出す。これを買ったのはいつのころだったかしら。思えばあの頃は幸せだったナ。

後片付けを手伝いながら、夫もまた同じ事を考えていた。思えばあの頃は家の中でも外でも、どこ行くにしても手をつないでいたっけ。あの熱っぽかった日々はもう戻らない。

夫が何か言おうかと考えたその瞬間、突然部屋の明かりが消えた。さっきまでついたいたテレビも同時に消えたところを見ると、どうやら停電だ。

きゃっ!突然の闇にパニックにおちいった妻は茶碗をはなしてしまい、床に落ちた茶碗は粉々に砕けた。反射的に茶碗を拾おうとしたその手は、同じく茶碗を拾おうと伸ばした夫の手に触れていた。「あ・・。」 二人同時に手を離す。久しぶりに触った彼の手は暖かかった。


「ろ・・ロウソクなかったか。あの大きいやつ。」

夫は言った。照れ隠しだった。少し声が上ずっているのは停電のせいか、それとも久しぶりに触った彼女の手のやさしさのせいかもしれない。

部屋の真ん中にロウソクを立て、やわらかな明かりの中、二人は向かい合った。停電はその原因を特定することができず、それから2時間は暗闇だった。

夜の闇がロウソクの火を囲むその独特の空間は二人を饒舌にさせた。珍しく二人はまっとうな会話をした。お互いの目を真直ぐに見つめて話すのはじつに3年ぶりだ。普段はお互いこんなことはない。停電というアクシデントが運んできた二人だけのプライベートタイム。二人は思い出話に時間を忘れて話し込んだ。楽しかった日々。ラブラブだったあの頃の話・・。

「ごめんなさい。とっさのことでアナタの茶碗・・割ってしまったの・・」

会話が一瞬だけ止まった。妻は先ほどから気にかけていたことを口にした。あの茶碗を割ってしまった事実。二人を結ぶ唯一の物の架け橋。

「また買えばいいじゃないか・・」


気がついた時、部屋の電気はついていた。停電が終わったのだ。けれども二人の会話は終わることはなかった。その後二人に待望の第一子が産まれ、現在では12人もの子供にめぐまれ、大家族として幸せに暮らしている。


停電それは愛。今日も停電は愛を運び続けている。



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マウスをプリッツするE部長

2006-04-20 | その他
「ここでマウスを右クリックして、プロパティを開いて・・」


こんな会話が日常であったとする。別に大した会話でもないし、当たり前のような会話なのだけど、よくよく考えてみたら、「クリック」 って何だよって話ですよね。なにクリックて。マリックのパクリ? じゃ、Mrマリックが超魔術で手を触れずにマウスのボタン押したら、Mrクリックか。

まあ割とオヤジギャグ的なつかみで申し訳ないのだけど、一般的にクリックとは、マウスのボタンをぽちぽちと愛撫することをいいます。マウスの左ボタンをぽちっとする時は、「左クリック」 といい、右ボタンをぽちっとする時は、「右クリック」 といい、何かファイルなどを開いたりする時に連続で2回ぽちぽちすることを「ダブルクリック」 という。同様に3回ぽちぽちぽちすることを、「トリプルクリック」 といい、4回ぽちぽちぽちぽちすることを一般的には、「ミラクルクリック」 といい、すでに神の領域と言われていますがそれはウソです。


「yahoo!」 のことを声高々に、「ヤッホー」 と呼んでしまうほどパソコンに疎いE部長は、最近ではマウスでクリックすることを自信満々で、「マウスをクリップ」 と言ったりして知らず知らずのうちにその場の失笑をかったりするのだけど、それはまだマシなほうで、以前は何をどこでどう聞き間違えたのか、「マウスをプリッツ」 とか言っていた。ファイルを開く時は、ダブルプリッツと。50過ぎのいいオッサンが、俺のナナメ後方からパソコンのディスプレイを覗き込み、唾飛ばしながら「それだ!それ。そこプリッツしてみて。」 なんて言うその有り様はいくらなんでも酷すぎる。

まあ冗談ではなく、ものすごく真直ぐな瞳で、「プリッツ」 なんて言われると、おもしろすぎてとてもじゃないけどE部長を直視できない。あっちもプリッツ、こっちもプリッツ、プリッツプリッツ・・ってオマエはプリッツ星人か、って話ですよね。もうあまりにプリッツ、プリッツってうるさいものだから、俺は次第に一つの物語まで妄想するようになってしまったのです。タイトルは「チームプリッツ」。


              □

あるところに無気力なデブがいた。彼はさしたる特技があるわけでもなく、また人生の目標も無く、何かをしようとする気力も無く、ただ無駄に生きているだけの日々を過ごしていた。

でも彼は何かしたかった。このまま無気力なままで人生を終わりたくなかった。何でもいい、脂肪以外で燃焼できる何か無いものか。彼はインターネットで呼びかける。

「何かを成し遂げたいデブ大募集。年齢問わず、性格重視。」

掲示板を見た人の良いデブ達が集まった。人数は募集したデブを含め5人。ユニット名は満場一致で、「チームプリッツ」 に決定した。ケツがぷりぷりしている自分たちの特徴をよく表した名前だ。

彼らは考える。5人集まっていったい何をしたいか、また何ができるのか・・。彼らは大いに悩み、自分達に出来ることを必死に模索した。そしてある時閃いた。ボクたちに出来ること・・それは「ケツダンス」。ボクたちに共通して言えるのは、ケツがぷりぷりしていることだ。これだけは負けない。ケツプリ具合は誰にも負けねえぜ!やろう、やってやろうじやないのさ!ボクたちのケツプリサンバを。

その後、サンバのリズムでレッスンに明け暮れる「チームプリッツ」の面々。苦しい練習、意見の衝突、仲間との決別。そして新メンバーの加入など様々なことを経験し、ケツプリサンバの上達と共に、精神的に大きく成長を遂げるプリッツのメンバー達。そう、本当はケツダンスは単なる手段であって、目的じゃなかったんだ。ケツダンスを通じて、無気力に生きていた自分達だって、やれば出来るってことを証明したかったんだ。そして必死に努力して目標を達成することへの喜び、達成感を彼らは知ったのだ。

学芸会レベルのチープな舞台だったけれども、身内に大好評だったケツプリサンバ発表会を終え、夕暮れの帰り道、この町のシンボルでもある大きなトドマツ・・通称一本松の下でチームプリッツは解散する。みんな涙でぐしゃぐしゃだ。正確には涙なのか、汗なのかわからない。

それぞれがそれぞれの健闘を称え合い、抱き合って涙する。流れる涙は彼らの服を濡らし、もう一度言うが、涙なのか汗なのかわからない。松の下で泣きながら抱き合うデブ5人の姿は、ハタから見ると強烈な光景で、また猛烈に迷惑だった。あたり一帯の湿度は数%上昇し、鼻がつまっている人は鼻の通りが良くなり、洗濯物を干していた近所の主婦は、乾きが遅いと嘆いた。けれど彼らはそんなことは気にしない。そんな小さなことよりも、もっと大きな何かをつかんだのだから!

チームプリッツは今日で終わりだけど、プリッツで培った貴重な体験は、いつまでも彼らの心の財産として残り続けるのだ。忘れない、決して忘れない。プリッツメンバー達の熱き友情、そしてプリッツ魂を。10年後の再会を約束し、彼らは一人、また一人その場を後にする。最後に残ったプリッツリーダーは、全員の後ろ姿が見えなくなるまで見送り、しばらく松の下にいたが、やがてゆっくりと去っていった。

              □


ブラボー。あやうく涙することだった。いや、正確には、「そこプリッツしてみて。」 のくだりで、半端なく笑いをこらえている最中なので、笑い泣き、もしくは泣き笑いといったところか。

そんなE部長も間違えるプリッツ、いや、クリックですが、英和辞典で「Click」で調べてみるとどうやら、「カチッと音が鳴る」 といった意味のようです。なんだ、結局クリックってのは音から来てるのか。期待して調べた俺が間違いだった。がっクリック。






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