ひさしぶりに 厳寒の石狩川のほとりを散歩した。
歩くとキュッキュッと雪の悲鳴が聞こえた。
細い道をはさんで、山側に線路がある。
旭川発の鈍行列車が、トンネルを出てしばらく行って 止まったようだった。
そこは遠くて やっと見えるほどのところで、無人駅のようだった。
・・・伊納駅か・・・・・
伊納駅は、旭川から札幌へむかう二番目の駅で、急行は止まらない・・・そう、無人駅だ。
いつもなら、すぐに出発するはずなのに、いつまでも止まっている。なぜだろう?
その日、雪は降っていなかったから、雪で立ち往生しているはずはなかった。
ん?・・・これは・・・警笛の音だ。何度も何度も鳴らしている・・・
警笛は5分以上も断続的に鳴らされていた。
やっと出発したのは10分ほども経ってからだった。
超望遠で写した写真を帰ってから見てみたら・・・
・・・・・そういうことだったのか。