なぜ、まじめな工務店はこだわりを大切にするのでしょう。
こだわりにも色々有ります。住まい造りでは建築工法へのこだわりや
建築部材へのこだわり等が考えられます。例えば建築部材では、無垢の木材に代表される様に自然素材への「こだわり」が有ります。
自然素材も色々有りますね。
がらりと話は変りますが、私は今まで何度も皆様に紹介しました。
戦後最大の「欠陥商品は住宅」と言われている事を。
では如何してその様な事になったのでしょう。
私の推察です。
原因は大戦直後で大量の住宅が不足していた事。
そして最大の原因は住宅を産業化(商品化)させた政策です。
この結果、本来、人が住む為に造られたのではない「作業小屋」を
改良した家が大量に生産されました。(木造は昔から人が住んでいました。)それも画一的な新建材で囲まれた「不健康で短命な住宅」だったのです。
メーカーの主導した化石燃料から生まれた新建材の家は、短い期間で全て
厄介な産業廃棄物となったのです。
しかし産業化された時から一般ユーザーの多くの方と同時に多くの工務店までもがハウスメーカー造る家が正しいと信じ込まされました。
そしてユーザーの方は命を担保にしてまで一戸建て「住宅を持つ事を目的」として馬車馬の如く仕事に励んだのです。
しかし悲しい事に、永く住み続けられる住まいではなかったのです。
大量消費・短期破壊のサイクルにのせられていたのです。
更に、家族の幸せを期待していたのに家族を病気にまでした恐ろしい欠陥が詰まっていたのです。
その代わり、世界に類の無い大きなハウスメーカーを育てた事と、日本の
経済復興に大きな役割を果たした事です。
しかしその代償に下記のような大きな問題が起きました。
新建材はうつ病の原因と言われています。
永く快適で健康に暮らせる住まいでは有りませんでした。
*経済的な病気を引き起こした。
住宅ローンが原因で毎年なんと8万人が自己破産となっている。しかもローンが終わらない間に建て替えなければならない住みにくい家。
*住環境の悪化
劣化が早く家は古くなると汚いだけで、画一的な住宅に何の特徴も魅力の
無い町並みが増えました。
*産業廃棄処分にしかならない厄介な新建材
産業廃棄物の75%は建築廃材です。
メーカーの家、メーカーに追随した工務店の家は大半が新建材でリサイクル出来ない家。
*まじめな工務店が少なくなりました。
こだわりを捨てた工務店やローコストのフランチャイズに加入し、何時までも産業廃棄物を造り続ける業者が増えました。
・・・・・・次回に続きます。
まじめな社長のまじめな住まい造り実践会 代表 米田正憲