見出し画像

下手な横好き

もの造りする人はまじめだ

                    展示会
 昨日は本当に寒い展示会となりました。
室内は1階に蓄熱暖房機一台とエアコン1台、 2階でエアコン1台の稼動で
約45坪(延べ床)の各室が約20度程保っていました。
これが弊社の標準外張り工法の頑丈な家の性能です。
玄関を空けたり締めたりの状態でしたが、皆様一様に「暖かい」の声、
友人、知人も見えて暖かさにビックリ、お施主様奥様も大喜びで御案内して頂きました。寒い家から一刻も早く逃げたいとの事でした。
私は還暦を過ぎてからですが、寒さがこたえます。
寒い家に住むと言う事は、病気になり易い、これは実感します。
御来場頂きました皆様は暖かい住まいを造って下さい。
有難う御座いました。(添付写真はLDKです。)
まじめな造り手たち
 物造りをする人(会社)はまじめです。住まい造りの現場とて同じ事で、職人は汗をかく事をいとわないから、だからまじめな工務店は多いのです。
戦後生まれの私ですが、近くの大工さんに悪い人はいませんでした。
しかし近年は一部に悪質な業者が出て来ました。異業種からの参入もあってか、
その数は増えています。
だから、性能保証や瑕疵保証等などが造り手に求められました。
大きな原因は、ハウスメーカーの出現で住まい造りの現場が様変わりした事です。そして、今日では「キャッチコピー」でユーザー皆様の心をとらえ、造る事に汗をかかずに、言葉で楽して売る手法が出てきた事です。
また、この手法で一部の業者が成功したもので、後に続く工務店が出て来ました。
それにしても「日本の家は高い」とか、「安くてよい家」などのキャッチコピーは傑作ですね。
これらは、大手ハウスメーカーの本来は「安く出来るのに(工場の大量生産)、高く売りつける家」をターゲットにして出来たのでしょうが、まともな工務店の住まいをも巻き込んでいます。
それで、工務店は経営が厳しくなり、転廃業や、大手の下請け、一番肝心の若手の職人を育てる事さえ出来難くなりました。
そして藁をも掴む思いで、高い入会料を支払ってフランチャイズに加入する方も現れてきました。
弊社にも何通もの入会資料が送られて来ています。私の手元に3社からの入会案内資料が有ります、
多いときは週に2~3通は来ますね。
しかし、この手のフランチャイズに入会する事は自分の首を絞めているとも言えます。
今、手元にあるのは、「たった2週間で建築コストが20%以上安くなる話」を聞きに来ませんか?と書かれています。
このキャッチコピー上手でしょう。工務店の心をとらえるコピーです。
そして、ついフラフラとその気になってお金を出してユーザー様の心をとらえる
コピーを買うのです。
確かに中には成功する人もいますが、大半の工務店は失敗し、仮に成功しても、
その代償にこだわりもプライドも捨てた、楽して儲ける工務店とレッテルが貼られます。
大切な職人の心まで売ってしまっていると思っています。
この手のコンサル会社は最悪です。
工務店も気の毒ですが、この様な所に住まい造りを依頼すれば、最悪の結果を
招きます。・・・・・・次回に続きます。
まじめな社長のまじめな住まい造り実践会 代表 米田正憲


写真を趣味に高齢者の戯言

コメント一覧

和歌山・谷村
同感です。
私も、プレカットその物には反対ではないのです。
もう少し材料を投入する一番最初に方向だけを間違わない様に注意して頂ければ。それともう少しホゾの長さがあればより強くなるのにと、思っています。(プレカットの標準長さ45㎜より倍近く90㎜程度に)

 費用対効果から言っても、米田社長のご意見は、会社を経営する責任者として当然の事です。

 解っては居るのですが、やはり墨入れの出来る大工さんがいなくなる事には一抹の寂しさを覚えます。

 近い将来、もう宮大工以外には墨つぼやノミも要らなくなるのでしょうね?おそらく。
プレカット
 谷村社長様の御指摘の通りです。
言われる通り徹底的にこだわりを持てば日本古来からの手刻みになります。
しかし大工で有っても、今日では相当のこだわりが
なければ手刻みは出来ないのではないでしょうか。
現場監督や営業職から経営者となった住宅会社は
100%プレカットを利用しているでしょう。
私もその一人です。
私がもし大工(職人)でしたら、手刻みにこだわっていたでしょうが、この価格競争の時代に生き残れて
いたかは自信が有りません。
 (現状では手刻み出来る大工は少ないです。
その中でも弊社の大工は手刻み出来ますが、お施主様希望以外は手刻みはしていません)

 プレカットに付いては両論のある所です。
私は構造躯体部分のプレカットは費用(時間も含め)対効果で決めました。
これからは、構造計算の必要性も言われていますので、この点からもプレカットは外せません。

  手刻みかプレカットか?
例えとして良いのか・・・。
大工(職人)が常に100%の能力を発揮して「刻む事」が出来た現場は、プレカットの現場より良いです。(職人の声から)
しかし人は常に
100%を発揮する事は大変難しいです。
それを考慮すれば、今のプレカットの技術は、手刻みを100%と考えれば、常に90%は確保出来ていると私は思っています。
(これは意見の分かれる所でしょうか)
プレカットは御存知の通り、継手部分に弱点が有ります。勿論補強は必要です。それに御指摘の材の用い方です。
言われる通り、木の元口、末口も解らないパートさんを使っているのであれば論外です。
プレカットが普及し始めの頃はその様な例も当地で有りました。
弊社ではアンカーボルトが継手にあたり、欠陥呼ばわりされた事もありました。
今ではその様な事は一切有りません。それには工場
担当者と綿密な打ち合せが必要です。

 工場によって技術力は変りますが、プレカットの
技術は向上しています。
だから、余計に大工自ら手刻みをしなくなりました。

 大工を組み立て工ととらえる、メーカーが増えて来ました。それは、より簡単に出来る住まい造りです。そこで内部造作まで出来ない大工が増えています。
簡単で技術力の要らない大壁工法が主流になった為でこれで確実に大工の技術は落ちています。
これはプレハブメーカーの出現で、日本の住まい造りの現場を大きく変えたからでしょうか。
柱に節があっても真壁工法の家はよいのですが。


和歌山・谷村
 第六職人が増えたのは、プレカットが増えた事も影響していると思えます。その為にまともに墨を入れれる大工さんをあまり見なくなりました。工具箱を覗いても、墨壺が見当たらなくなりました。

 大工と言うより、組立てやさんですね。
良い家とは、その地域で育った木で、(建具が木表、木裏を見て制作するように)南北を間違わずに墨入れして配置すればこそ良い家になります。

 プレカット工場に良く見学に行かされますが、パートの奥さん2人りがかりで機械に乗せているところに出くわします。その時木の上下は勿論、年輪での南北も何も確認しないで、次々掘り込んでいます。そのまま建前するとあとで柱が暴れる(狂う)のは当たり前かとも?

 考えさせられます。  では又コメントします。
職人
一般住宅では、名工は必要ない時代でしょうか。
それでも、当地は他県に比べても職人と言われる方が多いと思っています。雪国は職人を輩出する素地が有ります。それでも第6さんは増えました。和室の出来ない若い職人さんにも出会う機会が増えました。
コストダウン=住まいの低質化=第6さん
大手木造メーカーの監督いわく、大工は要らないとの事です。会社の利益優先が丸見えです。
wakayama 谷村
感想
私も同感です。もう世の中には大工さん(第九)は居なくなったのでしょうか?この辺では(和歌山)下手な大工さんの事を第六又はダイロク車と呼んでいます。中には第三と呼ばれる方も?

 皆、大工(棟梁)としての誇りは何処の引き出しに仕舞ったのでしょうね?まず地元密着の大工としての誇りを取り戻す事が近道かも?

 大手は、問題(瑕疵)が起こればさっさと逃げ出せば済む事で、残された施主の可哀相な事。各住宅保証の団体から担当の工務店や、メーカーが対応しないので助けて欲しいとの依頼が多く来ます。

 建築会社としてのモラルは何処に言ったのでしょうか?
米田社長さんのような考えをお持ちの工務店ばかりだと、安心できるのですが。

 昔は、棟梁と言えば、名誉(名士)であり、人格者でも有ったのですが?

 何時もブログを読ませて頂いています。頑張って下さい。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事