川端誠司ブログへようこそ

シンガーソングライターです。オセロが趣味でユーチューブで選手宣誓の場面を見れます。川端三段と打ち込んでください。

囲碁大会の結果その3

2011-07-07 20:05:51 | 囲碁
糸田6段とは過去に何度か対戦していて私の2勝1敗ぐらいに記憶していた。
直前の対戦では私の負けだったように思う。

対局始まってどんどん打っていったが、黒の私はコミを意識するあまり、
序盤から強い手を打ちすぎていた。また糸田6段の応手が正確で、黒は打ちように困ってきた。
互いに眼のない石をかかえての戦いになっていたが、黒は明らかに
攻めすぎていて局面の収拾がつかなくなっていた。

困ったな、どう打っていいかわからん、と思った。初手からもっとじっくり打つべきだった
のに、それをしなかった。茫洋とした局面。相手も以前対戦したときより強くなっている、と感じた。上辺から中央にかけての戦いが続いていたが、私は一段落と見ていた。しかし白に先手がわたった瞬間、
白は一気に中央の6目ほどの黒石に襲いかかった。
黒石は白に封鎖されどんどんダメを詰められた。攻め合い形になり私も白のダメを詰めたが、
明らかに黒1手負けである。
「あっ」と思った。中央の種石(たねいし)をほとんど無条件に白に取られてしまったのだ。
そして当然そこは白地となった。

盤上の白は弱い石もなくなり黒必敗の局面が現出した。
「あ~あ、負けたあ~。」と思った。私は白からのこの手段を全く見ていなかったのだ。
「さてどうするか。」ここで冷静になって考えた。なんていうのかな、
こういうどうしようもない必敗局面でも案外冷静になれるのだ、最近の私は、です。(笑)

それだけ長く競技ゲームをやってきて、ものすごい信じられないような逆転を何度も見てきた。
プロ同士の碁でもあったし、自分自身の囲碁やオセロの試合でもヤマほどある。
だから、必敗局面で負けてる側だとしても、ここでどういうことをやれば逆転できるか、を
案外冷静に考えられるのだ。

私は盤面を見渡して左上から左方、中央にかけて黒模様があるのでそこをぜんぶ地にしようと
考えた。思いきり広げ、入ってきた白をぜんぶ取ってしまう作戦。
うまくいってもいかなくても勝つにはもうそれしかない。
ぜんぶ取れれば勝てる。

「この形勢を逆転するにはもはやその形しか残されておらん。」と思い、黒は左方から中央方面に一手打ち、白の次の手を待った。

白の黒模様への打ち込みとそれに対する黒の必死の取りかけが、今始まろうとしていた。

以下続く
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