コロナ重篤化から全身麻痺

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新生活

2022-08-04 12:37:00 | 日記
施設に到着するとまず一番にトイレの乗り移りを確認された。

病院では出来たものの環境の違う施設では如何なのか?
結果によっては穂高便座を買わなければ行けなかった。

便器の高さ、手摺の位置、何もかもが病院とは違う。
車椅子からの立ち上がりは成功した。
便座に座る。これは向こうも想定内らしい。
さあ、本番は便座から車椅子への乗り移りだ。
病院のトイレとは違い、少し高い手摺を掴んでお尻を持ち上げる。
よいしょと両腕に力を込めて立ち上がった。

出来た。施設のトイレでも便座から車椅子への乗り移りは可能だった。
リハビリの先生も「穂高便座いらなくなったね」と喜んでくれた。

そして施設の事などを指導員の方から説明を受ける。

部屋は基本二人部屋で、今はまだ人が入って来ていないので一人部屋になると言われた。
部屋を見ると物凄く狭い。
ベッドが並んであるのだが、距離が近すぎて二人になった時が物凄く気を遣いそうだと思った。

洗濯は各自自分で行わなければいけない。
大きな洗濯ネットに洗濯物をまとめて入れて、お急ぎモードで洗濯しなければいけないらしい。
そして、洗濯が終わったら各自部屋に用意された洗濯干しに自分で干さなくてはならない。

朝の起床は6時半、就寝は22時。
電気は強制的に消えるらしい。
朝食は8時で昼食が12時、夕食は18時との事だった。
朝食が終わったら、8時50分に部屋の前に整列して点呼を取られる。
その後はラジオ体操だ。
9時には掃除をして、10時からリハビリが行われると聞いた。

退所するまでの期間は1年半。もし、何らかの理由で途中退所する場合は相談して欲しいと言われた。

他にもたくさん説明されたが、新しい環境にキョロキョロしてしまい余り覚えていない。
書類にサインをするのは母に任せた。

この施設での新生活にドキドキしながら母が帰って行くのを見送った。

これからは病院の様にナースコールをすると何でもしてくれる環境じゃない。
基本出来る事は自分でしないといけないと言うのは、それだけで不安になった。





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