コロナ重篤化から全身麻痺

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そして訓練の日々

2022-08-05 12:44:00 | 日記
不安を抱いたまま施設での暮らしが始まった。

最初は各担当との顔合わせから始まる。
理学療法士の担当の先生と理学療法士室へと向かう。
そこには他の利用者さん達が沢山リハビリを行っていた。
車椅子の人や、杖を付いた人。
その中でも8割方が半身麻痺の人が多かった。

理学療法士の先生から今まで歩行器で歩いて来たかもしれないけど、もうそれはやめようと言われた。
用意されたのは4点脚の歩行器だ。
それを前に出してから脚を出す。
そうやって歩くらしい。

不安ながらもやってみる。
意外と出来たことに驚いた。

その後はベッドの高さを調整しての立ち上がりの練習。

そして重さ1キロの錘を着けた棒を水平に持ち上げての筋力トレーニングをした。

これが午前のリハビリだ。

昼食を摂った後、13時から始まる作業療法の訓練が始まった。

作業療法では体がどこまで動くか、反射神経はどの程度なのか、握力はどれくらいかなどを測られた。

肩は90度から上には上がらず、腕力もない。握力は15と少なく、反射神経も普通の人の半分以下だった。

まずは肩を動かすリハビリを行った。
坂道になったテーブルに両手で掴む棒の付いた板を真上に滑らす。これを作業療法が始まって20分やる。

その後は立ったまま両腕に1キロの錘を着けてからパズルをする。

パズルが目的ではなく、腕力を着けるのが目的らしい。

この日はこれらの作業をして終わった。

次の日、担当の介護員との顔合わせと、心理療法士との顔合わせをした。

心理療法では、健常者から障がい者になった不安や将来の事などを話した。

昼からはお風呂の時間だ。
お風呂は基本的に月水金になっている。
各自時間が指定されていて、その時間になったら浴場の前で待機する。

勿論ここでも病院とは違い、出来る事は自分でやらなければいけない。
服を脱ぐのも体を洗うのも一人でだ。
流石にお風呂に浸かるのは介護員に手伝ってもらった。
浴室で使う車椅子に乗り、お風呂の淵まで押してもらい介護員の手を借りて立ち上がる。
そして縁に腰掛けそのまま両脚を持ち上げてゆっくりと湯船に入るのだ。

上がる時はもっと大変で、縁にお尻を持ち上げて、そこから車椅子に乗らなければいけない。
失敗すれば大事だ。

無事成功して何とかお風呂から上がる。
体を拭くのも着替えるのも自分でやらなければいけない。
遅い人は本当に遅く、自分が服を脱いでお風呂から上がってきてもまだ着替えてたりする。

何とか着替えも成功し、お風呂で脱いだ洗濯物を洗う事になった。

洗濯機の前はお風呂から上がった人達でいっぱいになり、渋滞している。
順番を待ち洗濯ネットを放り込んでプッシュ式の洗剤を3回プッシュしお急ぎモードで洗濯機を回す。
25分後に仕上がるのでそれまで部屋で待機だ。

25分後、介護員が洗濯物を部屋まで持ってきてくれた。
そしてこれを自分で干す。
Tシャツなどはシワクチャになっているが、広げる力がないのでそのまま干す事になる。
見っともない干し方に萎えながら介護員のチェックを確認して洗濯は終わった。

そして次の日、子供が熱を出していて暫くお休みしていたと言う担当の指導員との顔合わせをした。

指導員とは生活についての不安や今後の目標などについて話をした。
目標は元の仕事に戻りたいだ。
また前のように仕事をしたり、友達と遊んだりしたい。勿論密は避けてだが。

それ以下は考えてない。
そう強く意思表示して、これから一年半ものリハビリを頑張ると誓った。

その後は時間割通りの訓練が行われて、また夜がやってくる。




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