Der König Hat Eselsohren

クリムト、シーレ ウィーン世紀末展@北九州市立美術館・本館



今日のメインだけどサブ。

なぜなら、こっちの方には是非とも行こうと思っていたけれど、別に急いでいく必要はなかったから。
でも、交通費のことを考えたら、いっぺんに行った方が得なんで(笑)

それにしても、七条で高速バスを降りて、美術館へのシャトルバスを待ってる間、これのポスターを見て「ウィーン・ミュージアム」ってどこ?と思いましたよ。
もし、以前ウィーンに行ったときに観た美術館だったら、わざわざ来た意味がない。
しかも「旧ウィーン市立歴史博物館」って書いてあってもどこだかわからない。

そんな不安に駆られつつも、美術館に到着。
高台にあるので、景色がいい!!
建物はそれなりに古くなっているけれど、ここは来るだけでも気分いいかも。

来場者2万人突破と書いてある割に、まだ午前中のせいか、そんなには混んでいない。
全体の流れとしては、クリムトが分離派を立ち上げる背景に当たる、当時のオーストリアの絵画から始まって、クリムト、エゴン・シーレ、その他分離派とウィーン工房の作品、その後の自然主義と表現主義の作品。
19世紀末から20世紀初頭のオーストリア、特にウィーン絵画を概観できる、かなりいい構成になっていると思う。

まぁ、いかにもクリムトな感じの金彩こってりの作品は、残念ながらポスターに使われている「パラス・アテネ」しかなかったけど(笑)、クリムトの画家としての全体像が却ってよくわかるんじゃないかな。
しかも「愛(Die Leibe)」の脇の解説には、三面祭壇画を思わせるというようなことが書いてあったけれど、ちょっと日本の障壁画っぽくもあり。

個人的には、クリムトよりもエゴン・シーレの方が好きなんで、こっちはこっちで、大作は来ていないものの、おなじみの自画像とはまた筆致の違う素描があったりして、面白い。
シーレが描いたクリムトのデスマスクなんて、自画像を描く時みたいな激しい感情表現は一切消されて、とにかく忠実に描くことに徹しているように見えて、そのくせ悲しいとか何とか一言では言い表せないような、ホントにその時のシーレの気持ちが伝わってきそうな感じ。
また、妹や姉がモデルになっているウィーン工房の絵葉書は、色遣いがちょっとロートレックっぽい上に、スゴイしゃれているので、この絵を使った絵葉書を後でショップで見つけて買ってしまった(笑)

あ、それから、途中の部屋を移動するところに、ウィーン・ミュージアムについての説明があったので、一体どこなのかが判明。
地図で見ると楽友協会のそばだったので、それは行ってなかったね。
実際、観たことのない作品が多かったし。


分館へのシャトルバスが来るまで時間があったので、美術館のカフェに行ってみたら、ココがまた凄く眺めがいい!
しかも、値段の割に、結構美味しくてちゃんとした料理が出てくる。
ミュージアム・カフェが、そんじょそこらの飲食店を遙かに凌駕してるって、滅多にないよ!!(笑)

また何かいい企画展があったら、この本館だけ来て、1日ゆっくりしてもいいかも。
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