Der König Hat Eselsohren

山口晃展@群馬県立館林美術館(2)



打ちのめされるように、会場へ。

何せ、すでに何度も画伯の個展は見てるんだし(嫌、そんなでもないか)。
どうせ、すでに知ってる作品が多かろう。

と、タカをくくっていた私が悪かった!!
申し訳ございません!!<(_ _)>

確かに、初期っつーか、学生時代の作品の中に、すでに見たことのあるものも混じって入る。
が、初めて見るのが多いぞ~っ!!
ごく普通の風景画、しかも、普通の油絵とか、初めて見たぜ(笑)

卒業制作や終了制作は、現物見るのは初めてだな。
でも、この時点で、すでに今に繋がる風味満点( ̄ー ̄)

いや~、この若い頃の作品が、これだけ集まってるとは思わなんだ。
しかも、下描きとかも展示されていてなるほどこんな風にして制作されてるんだな~、と。
しかも、制作意図とかね、こっちは普段、まるで無視して見てますが(笑)

もちろん、「いつもの」作品も並んでますが。
今回は、「親鸞 完結編」をちゃんと(っつっても、図書館で後追いですが)新聞連載の状態で読んでいるので、全部わかる!!
もちろん、以前の2シリーズのものも、小説自体は、夏に一気読みしたんで、ある程度、あ、これはあの場面だろう、とか、これはあの人だろうとか、わかるものがあって、以前よりは見ていて楽しいんだが。
でも、やっぱ、ちゃんとわかる方が楽しいね。

しかも!!

「ため息をつく」とか、「目頭を押さえる」とか、完結編はやたらとダジャレが多いな~♪
ま、以前から、「笑い声がおこった」とかあったけど。
でも。
「ため息」がたまらん!!

澁澤龍彦の挿画の方は、おなじみの「菊燈台」ではなく、「獏園」。
今回もまた、挿画のみの展示なので、はっきりしたストーリーはわからないが、マレーシアか何かに獏園というのがあり、そこへ行って、獏の様々な生態を知り…といったことのよう。

なのだが。

途中から、アヤシゲな内容の絵に(笑)
しかも、それまで白黒だったのが、カラーに♪
エロ画の苦手な画伯でありながら、これでもか!というくらい、エロのオンパレードに(笑)
ついには、絵の最もやばい箇所に紙が貼られていて、その上に、学芸員さんから「私、これはちょっと…」と言われているとか、館長から「子供も見るから…」といわれているとか、事情説明が描かれている(笑)
なのに、紙貼ってまで、展示…f(^_^;
しかも、そこがまた、作品に…!!(笑)

やられました。

紙の下が、どんな絵かは、ある程度想像つきますが、こういう展示の仕方もアリか(笑)
確信犯。
会田誠の18禁部屋よりも、こっちの方が好きですな。

しかし、今日、なんと言っても特筆すべきは、子供の頃の絵!!
さすがにピカソのようにはいかないまでも、日付やコメント入りで残ってるって、スゴイ。
まさに、捨てりゃいいってもんじゃね~んだよ、って感じ?(笑)
ま、才能があればこそ、だけどね。
親の目から見ても、単にお絵かきが異常なほど好き、ってレベルじゃない、って思ったんだろうなぁ。

でもって、高校時代に文芸部、ってアンタ…f(^_^; どっかの誰かとおんなじだよ。
で、なんすか、これ。
ちゃんと印刷製本された代物なんですけど。
金のある学校だったのか?
うちの高校はボールペン原紙とか使ってたぞ~!!(怒) ←同い年
2年生くらいの時だって、手書きとワープロのハイブリッドだったぞ~!!
表紙までわら半紙で、シコシコとB4を半分に折って、でかいホチキスで留めただけだったぞ~!!orz

なんかもう、ホント。
有名になる前の歴史まで、全部掘り返すような個展なんですね。
個展っつーか、半分、回顧展?早くも?(笑)

とはいえ、もちろん、最新作も!!
上毛カルタ!!

って…あれ?
ここ、まるまる場所が空いてますが。
…また会期に間に合ってないパターンか?!(笑)

いや~、面白すぎて、おなかいっぱい!です。
そういや、うちにある「六本木ヒルズ」が出ていなかったような?
大倉集古館の方に出てるから?
インクジェットプリントなのに、展示用は1つだけ、ってことか~ぁ?


なんだかんだで、出てきたのは13時過ぎ。
う~ん、あと30分で整列が始まるので、まずもって時間がないのは明らかだが、ちょこっとレストランをのぞいて見るもいっぱい!
昼食はあきらめざるを得ないな~orz

とりあえず、本、買っとくか。
サイン用に。
しかし、会場にも結構人がいたし、レストランもあんなだし…。
サイン会、結構な人数が集まりそうだもんなぁ…。

やはり大画面作品集はあきらめるか…orz
うん、ちょうど「すゞしろ日記」の2かも出てるし、サインはこっちだな。
お、今日は「菊燈台」も売ってる。
これはサインに関係なく買っておくか。

つか、今日の図録は…予約受付中(笑)
3月発行予定~!(笑)
じゃ、予約しておくか。
しかし…。

「あの、図録を予約したいんですが、3月に引っ越す予定で…」

あまりこういう人がいないのか、転居の方が先になったら、電話連絡して欲しいとのこと。
つーか、この美術館、連絡方法が全部電話なんですけど!
対談の予約も電話で、昔のチケットぴあかよ!と思うくらい大変だったよ!
今時、こんなとこあるか?!(笑)

そうこうしているうちに、対談の方にも、人が並び始めているようだ。
傍らに置かれているフリーペーパーをもらい、列に並びながら読む。
中身は、今日の個展に関連して、画伯のインタビューなんだが…。
フリーペーパーの中でも「画伯」って呼ばれてる。
すっかりニックネーム化しているなぁ(笑)
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