Der König Hat Eselsohren

写楽と豊国~役者絵と美人画の流れ~展@三鷹市美術ギャラリー



たまには近場を攻めてみる(笑)

ということで、三鷹。
駅前の、微妙感漂う商業ビルの中なんで、いったいどんなところだよ?!と不信感を抱きつつ…。

と思ったら、予想外に広いギャラリーでした。

今回は、写楽と初代豊国を中心に。
ということで、最初は周辺の絵師ということで、必ず出てきますな、鳥居清長(笑)
そのほかに面白いところでは、十返舎一九。
そう、あの十返舎一九。自分の本は、挿絵も自分で描いていたそうな。
でもって、絵だけの作品も残っている。

写楽周辺の絵師ということで、すでに豊国も出てくるんだが(笑)、ここで、おっ!と思ったのが、豊国の「三世沢村宗十郎の大星由良之助」。
実はこの直後から、写楽の大首絵が並ぶのだが、同じ人を描いているのに雰囲気はずいぶんと違う。
というか、まぁ、写楽の方は既によく見ている作品なので、見慣れちゃっていたけれど、こうして比べるとデフォルメがヒドイ(笑)
実は、当時、写楽よりも豊国の方が人気があった、というのがはからずも理解できてしまったf(^_^;

さて、役者絵のお次は相撲。

ここでの人気者は、なんといっても、大童山文五郎!!
7歳!!(笑)
だけど、体重80キロだったかな?
実は入口のところに、この大童山を等身大に直したパネルが立ってるんだけどね。
これ観ちゃうとね、相撲はスポーツか?いや神事?!なんて議論がバカバカしくなる。

相撲は見世物だよ。

大童山と並ぶもう一人の主役は谷風。
谷風もいっぱい描かれてます。
そして我らが(?)雷電。





実は写楽の出番はここまで。
美人画は豊国と歌麿の競演状態(笑)

その後はずっと、歌川派の役者絵と美人画。
これがまた、ボリュームあるんだ(笑)

そして、全体を通してみると、いかに初代豊国の絵が秀逸で魅力的かがよくわかる。
これだけの腕を持つんだから、あれだけの弟子が集まってくるのも、むべなるかな。
しかも、弟子の中からも名を残した絵師が多数出ているんだから、師匠としての育て方もうまかったのかもなぁ。
う~ん、例えて言えば、浮世絵界のサブちゃん?!
ちがうか…(笑)
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