Der König Hat Eselsohren

山口晃~前に下がる、下を仰ぐ~@水戸芸術館



ふっふっふ。
来ちゃったよ。水戸。
しかも、運賃節約のために、6時過ぎの電車に乗って、特急も使わず、ひたすら常磐線に乗って。

そこまでして、開館時間までに来るって、バカか~っっ??!!

バカですf(^_^;
何のメリットもありません。
でも、1回やってみたかったんだよ~(笑)

ということで、水戸芸術館です。
あの、地震があったときに水戸の様子が映されると、必ず映っているぐねぐねしたヤツがあるところ(笑)
今回の個展の舞台はココ。

そして、開館を待っているのは他に…誰もいないf(^_^;

9時半に窓口が開くと同時にチケットを買い、入場~♪
そして、入口のところで、
「実はまだ、会場内の案内図ができてないんです…」
と、申し訳なさそうにいわれる(笑)

や、いいですよ。

と答えて、意気揚々と入っていったんですが。

どっかのプレビューにも書かれてたけど、経路がよくわからん!!Σ( ̄□ ̄;)
最初の展示室の真ん中に細い通路があって、展示室の壁には大型の作品が並んでいるのだが、これはどうやって観るんだ?
途中で妙なドアがあるのだが、開かない。
すると係員さんが寄ってきて、そのまままっすぐ行ってください、と。
どうやらここはそのまま通過するしかないようだ。

そして、そのまま細い通路を通り、電柱部屋。
おぉ、懐かしの電柱!
君は確か、エルメスにいた電柱だね?福岡にいたヤツじゃなく(笑)
で、ここも電柱脇に階段が作られていて、階段を強制的に上らされ、なぜか上というか間近から電柱を観るだけ。

うむ。

今は誰もいないからいいが、これ、混雑してたら結構いやかも。

電柱と反対側の壁には、いつもの柱華道が展示されているが、これも近寄れない。
ただひたすら、そのまままっすぐ行くのみ。

そしてようやく通路から解放された。

入ってすぐの左側に新作「フール」。
う~むf(^_^;
や、わかるんだけどね。
「智」が沢山連なって「愚」って。
それ、どうなんだ?!っていう…。

壁ぞいに「大和撫子」。着物姿の女子が体操(笑)

で。

この間というか隅っこにある、妙な空間は何?

と、ここでようやく、次の客がやってきた(笑)

さて、その妙な空間、めちゃくちゃ狭いところに座布団が並んでいて、ベンチのようになっているのだが、なにぶん目の前が壁(笑)

すると係員さんが、「どうぞ」。
え?座っていいんですか?
でも、とにかく狭い!!
座るのも結構大変なくらいに狭い!
デブとかデカいとかだと絶対に無理!(笑)

「そこに鏡がはまってるんです」
あ、ホントだ。
壁の隅の方に鏡が。
「これ、元々こういうのがあるんですか?」
「いえ、今回つくったんです」。

何のために…?f(^_^;

まあいいや。
と、続きを鑑賞し始めたところで、係員さんが走ってきて、案内図のコピーを渡された(笑)
これ、原稿からのコピー?もしくはサンプルのコピー?
どっちにしてもレアものかもしれないので、これは大事にとっておこう(笑)

とりあえずこれで、どこにどういう展示がされているのかはわかった。

さてその次。
「紙ツイッター」。
方眼ノートに延々140字以内のつぶやきが書き連ねてあるんですが(笑)
くだらなすぎて笑い死にそう(笑)
しかも途中からノートの上の余白に「フォロワー1」(カミさん)…f(^_^;

ただ、これちょっとねぇ。
日付順としては部屋の奥から手間になってるんで、混雑してきたら混乱招くかも。

テーブル状になっている「食日記」も、面白いけど、今はまだ数人だからゆっくり観られるんだよね、って感じ。

部屋のどん詰まりに、今回のポスターかつ展覧会のタイトルにもなっている「前に下がる 下を仰ぐ」。
なんかよく見ると、瓦屋根のビルとか、電柱とか、馬バイクとか、画伯風味のものが色々と混じってますが(笑)

「ワールドアパートメント」は以前、横浜で観ましたが、今回は水戸バージョン。
あの外のぐねぐね(タワー)がどこまで上っても続いているという(笑)
展示室には徐々に人が増えてきているが、あまりかぶらないので、ここも座ってゆっくり鑑賞。
注意してみてたら、ちゃんと映像のつなぎ目がわかったぜ!!
っつか、建物版だと全部がつなぎ目だから、こんな意地悪な見方はしないけどな(笑)

「ベンチ」も面白いけど、「ポータブルマン」は内容がいかにも画伯っぽいよね。

で、案内図によると、さっきとは反対に戻ってきた第3室が電柱の間。
ちなみに第4室には何もない。
これでようやく近くから「柱華道」が鑑賞できるわけだが、これ、今までに何回見た?!f(^_^;、というくらいホントに繰り返し観ているので、適度に眺める程度で。

そして階段をくぐって、電柱の根元へ。
メゾンエルメスの時に比べて、低いんだな。
諸々の装飾(?)部分が近い。
しかも、あのときは元々並んでいる柱に取り付けていたのに対し、今回は3本が正三角形の立ち位置を形成しているので、やや違う雰囲気。
しかも、画伯のメッセージ(?)黒板がないんで、寂しいなぁ。

さらに進んで(戻って?)第1室。
ようやく通路のドアを開けて、作品の近くへ行ける。

のだが。

入ってきたお客さんが、ドアのところで係員に色々質問してるんで、全然通れないんですけど…f(^_^;
これ、もし大盛況にでもなったら、どうすんだ?!
まぁ、そこまでいかないかもしれないが(笑)、そこそこ人が多いだけで結構大変だ。


さて、第1室の入口から時計回りに。
なぜなら、案内図上、そっちから①、②、③…と番号が振られているから(笑)

まず「来迎図」。
つか、早来迎?要するにお迎えが来た!ってやつだね。
ま、ズンチャカズンチャカ♪というよりは、走る閃光!その中からお迎えが!!みたいな。
そして、死んでゆくおじいちゃん(おそらく画伯(笑))の脳裏を走馬燈のごとく人生の思い出が駆け巡り、旅立とうとしてまっせ。
そんな死の床にいるおじいちゃんの周りで、女の子だけがお迎えに気づいてる、みたいな。
仏教系テーマの新作。

続いて「ショッピングモール」。画伯おなじみの俯瞰図。
白いキャンバスに、墨の線のみで、雰囲気的には「Tokio山水」に近い?
が、かなり具体的な、洛中洛外図的な町並み。
で、よ~く見ると、駅前のショッピングモールの壁の中には、昔ながらの商店街。
うん、いわんとしていることはわかった(笑)
つーか、今回の新作の中で、最もわかりやすいかも♪

なにしろ、次の「土民圖」は、まるっきり抽象画ですからf(^_^;
以前も「土民圖」というタイトルの作品はあったが、あれはめっちゃ具象だった。
それに比べて、何が描かれてるのかがよくわからない抽象画となると…手抜き?(笑)
いやいや、お手上げ(笑)
ただ、画面が途中で分割されてるんで、これが何か意味あるのかな?っと。

お次の「九相圖」。
かつての「九相圖」はその向こうに展示されてるが、またずいぶんと趣が違う。
で、見始めた向きとは逆に、右からストーリーが展開してるんで、見づらい。
内容は…人造人間?!
でも、なんか、2つのストーリーが進行してるっぽくも見える。
しかも、細密に描かれた上に、さらに彩色されているので、よりいっそう流れがつかみにくい。
九相図っぽく死体が朽ちてゆく様も、端っこの方に描かれていて、「九相」じゃなかったりして(笑)
以前の「九相圖」は、そのあたり、とてもわかりやすいのだが(ただし死ぬのが馬型バイクだけど(笑))。

で、もっかい、別のドアから通路を渡って、奥の壁。
なんか、あの、芸能人の楽屋の鏡の周りみたいな(笑)電球の門があって、絵を照らしてますが。
でも、画面は真っ白。
真っ白だけど、何か描かれているのはわかる。
わかるんだけど、何が描かれてるかはわからん!!f(^_^;
タイトルを見ると、「オイル オン カンヴァス(本歌 西本願寺襖絵)」。
むむ~。
これって、『日本建築集中講義』を読み直したら、ヒントがあるのか?!

さらにもひとつ、「オイル オン カンヴァス(本歌 雲谷等顔)」。
白地に黒い線がのたくっている…いやいや、迸っている?f(^_^;
あー、でも、雲谷等顔ってどんな人だっけ?
思い出せそうで、思い出せない…。
それを思い出せたら、もうちょっと意味がわかりそうなんだが。

その隣は「緑の台所」。
ようやっと本物を見ましたよ。
しかも、やたらと抽象画っぽいものが並んでいる中で、なんだか嬉しい具象画。
とはいえ、これも、なぜ台所の作業台のあちこちに瓦屋根が?!
しかも、あまり脈絡もない感じで、線描の家?
そしてなぜ緑?!
よくよく考えると、全くわからない。

そしてこの展示室の最後に「富士」。
確かに富士山。
めっちゃ急角度で、直線で(笑)
その「富士といわれれば確かに富士だなあ」という富士の向こうに街の夜景か?
そして富士の足下、というか地下?にも建物らしきものが…。
これはもしかして、ウルトラ警備隊本部ではないか?f(^_^;
違うといわれても、私の頭の中では、もはやウルトラ警備隊の歌が♪
ホーク1号はどこだ?!(笑)


さて、ようやく一連の展示室群をあとにして、隣の第6室。
ここは向こうまでの細長~い展示室に、「無残ノ介」「続・無残ノ介」が勢揃い。

「無残ノ介」は既に見ているけど、「続…」の方は初めてなんだよね。
つか、これ、余程場所がないと展示できないよ、確かに(笑)
全体でひとつストーリーなのだが、様々な画材、形式、サイズで展開していて、見る側も、壁に近寄ったり離れたり。
でも、なんだろうな。
話に集中して読んでいくと、その違いに対する違和感がなくなる(笑)←たぶん間違った見方だ。

第7室は、「Tokio山水」なので、描き足されてなさそうなことを確認(笑)
これ見るのって、何回目だ?6回目?
とりあえず、1回目から2回目の間にかなり進んだ記憶があるせいで、その後一切加筆されていないはずなのに、「ここってこうだったっけ?」みたいなことを毎回思うのはなぜだろう?f(^_^;

そして最後、もはや全部終わった?出てきた?という場所に「三猿」。
山愚痴屋オリエンナーレ風(笑)


う~む、こうしてみてくると、こりゃ解説がいるなあ、という感じ。
3月21日のギャラリートーク、とれるといいんだけどなぁ。

つか、うん、自力で解読する力なんて、ないっす、自分…f(^_^;


出てきたところで、11時半。

図録の発売はまだ先だし、そのときのトークの予約が取れるかどうかで、いつどこで買うのかが変わってくる(笑)
っと、珍しく「プリンツ21」が売られてるじゃないか!!
これだけは持っていなかったので買っておく。
ついでに絵はがきも数枚、持ってないやつを。



その後、水戸芸術館の中のレストランで食事をしてから、歩いて偕楽園へ。
まぁ、ほぼ予想通り、まだほとんど梅が咲いていない(ノД`)
でも既に梅目当ての客を当て込んだイベントで、ゆるキャラが妖怪体操を踊っている…f(^_^;
しかし、歌詞の内容が…ウ○チが臭いのは妖怪のせい?いくら何でもそれは…orz

と、ぐったりしながら水戸をあとにしました。


さあ!次に来るのはいつだ?
つか、イベントの予約は、どれくらい取れるのか?!
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