Der König Hat Eselsohren

ベルリン修行旅(11)

8月10日(月)

フランス語訛りやスペイン語訛りのドイツ語に耳が慣れてきたのか、自分だけが間違ってこのクラスに入ってしまったんじゃないかと思うほどの差はないということがだんだんわかってきたので、今週はまた気合いを入れ直すことにした。
とりあえず、今までよりもうまく話せるようになりたいと思って、わざわざ学校に通うことにしたんだから、とにかく出来る限り、話すようにしなければ。

それに、最初はこのコースではあまり文法はやらないという話だったのに、文法の勉強もしたいという要望が強かったせいか、毎日まず最初は文法的なことをやるようになったので、この点では負けていないということがはっきりとわかる。

まずは、週末に何をしたかを言わされたけれど、一人あたり2~3文で話せというのに、みんなもっと喋りまくる。
私は当然、土曜日にサッカーに行った話をしたけれど、本当はヘルタサポではなくバイエルンサポと言ったら、Dieterがベルリンではバイエルンサポは許されない、と言った(笑)
しょうがないじゃん、日本ではヘルタの試合なんて、日本人の所属するチームとの対戦か、バイエルンとの試合でしか見る機会がないんだから。
Pierreが実際に日曜日に行ったというので、土曜日に行った組が、そういえばTVカメラが来ていた、という話をしたのは、さすがにDieterの予想を超えていたらしい(笑)
その後、先週の続きで、die Admiral Bruckeの問題について、今度は実際にTVで放送されたインタビューを見せられたけれど、それなりに内容は聞き取れた気がする。

今週からは、ドイツの文化がテーマになった。
今日はまず音楽。
しかも取り上げられたのは2raumwohnung。
さすがに他には知ってる人がいないので、楽勝だぜ!と思ったら、残念なことに持ってないアルバムの曲だったf(^_^;
ただ、写真を見て、さらに声を聴いて年齢を当てるときには、言っちゃダメだ、と念を押されたけど(笑)
最新のアルバム買いましたよ~、と言ったら、Dieterは知らなかったらしく、明日持ってくることに。

歌詞の空白になっているところに、渡されたカードで穴埋めをしろ、と言うので、歌詞を見ていると、SophieとStefanoの二人で、どんどん、あーでもないこーでもないと埋めていってしまう。
うひょ~、読むスピードが全然追いつけない。
それに、韻を踏まないと、と言いたくても、ドイツ語でなんと言っていいのかがわからないorz
と、そこへDieterがやってきて、韻を踏まないとダメ、と言ってくれる(笑)

その後、この曲は何を歌っているのかを、グループで話し合え、と言うときも、ふたりが「これは出会って、それから…」なんて言ってるんで、いやいや、これは別れた後も未練を捨てきれない歌だ、と言いたいのに、うまく伝わらない。
あ~、どうしたらいいんだ?!
わかってないときも凹むのに、わかっているときもうまく表現できなくて凹む。


今日聴いた曲について、休憩の時にDieterに訊くと、最初のアルバムに入っていて、この曲がCMに使われたのがきっかけで有名になったんだ、と言う。
じゃあ、今日の午後にでも探しに行くか。
基本的に女性ボーカルは好きじゃないんだけど、2raumwohnungは結構好きだ。
Toten Hosenよりもよく聴いているかも知れない。
自分の好みがよくわからない(笑)

午後のプログラムはペルガモン博物館だったので、今日は最初からパス。
何しろ2年前に、日本語のオーディオガイドで説明聴いちゃったから(笑)

代わりに、月曜日に開いているところをいくつかピックアップしておいたので、今日はまずBauhaus Archivに行ってみることにする。



入り口で、3EURとは随分安いなぁ、と思いつつ、オーディオガイドはいくらするのか訊いてみたら、入場料に含まれているという。

え?そんなに安いの?

と思ったら、今、Martin Gropius Bauで展覧会をやっているから、ここは展示は何もしていなくて、建物のみの見学なんだと。
や、建物見ても良いんだけどね。
それで3EURだと、それはちょっと…。


なので、先週行けなかったKäthe Kollwitz美術館に行くことにする。



入り口で、ゲーテで説明されたとおりに言ったつもりだったんだけれど、直接割引料金で入れてくれちゃった(笑)

美術館の建物自体はかなり小さいけれど、日本でいう4階まで、全部のフロアが展示室になっているので、結構な分量だ。
しかも1945年に亡くなっているだけに、戦争、飢え、貧困など、2つの大戦間の暗い時代を反映した作品がほとんど。
しかも、素描や版画、当時のポスターといった作品が多いので、こりゃ確かに、大人数で来て説明を聞きながら見るのには向いていない。

今日は時間を多くとって、なるべく色々回ろうと、昼抜きで、代わりに休憩時間にサンドイッチを食べたのだけれど、さすがにそれでは空腹になりすぎて、帰って疲れるようだ。
美術館の後、The Story of Berlinに行こうと思ったのだけれど、ひとまずその前に休憩をして、実際に入り口に立ったら、なんだかすっかり嫌になってしまった。
それにCDも探しに行かなきゃならないし(なぜ義務なのだ?(笑))
なので、クーダムを引き返して、Europa CenterのSaturnを目指す。
クーダムに来るのは、今回ではこれが初めてだ。
人が多いのは相変わらずだが、ここもやはり雰囲気が緩くなっている気がする。

Centerよりも手前に、中古CDその他を売っている店があったので、試しにのぞいてみると、目当てのCDは見つからないばかりか、「これはコピーです」なんて書かれたのまで平気で売っている(笑)

途中、Wilhelm Kircheに通りかかって、そういえば2年前は中を見ていなかったことを思いだし、中に入ってみる。



外観が衝撃的な上に、中のモザイクの綺麗さから考えると、爆撃されるまではいったいどんな教会だったのだろうかと思わざるを得ない。

しかし暑い(笑)
何しろ観光客が多くて、ゆっくり説明を読む気など起きない。

さっさと退散し、SaturnのCD売り場へ。
日本に比べると、ドイツでは品揃えがばらばらで、旧譜が棚に全くないなんてことは珍しくないから、今日は2~3軒回る覚悟だったのに、あっさりと発見。

なんだか悔しいので、一通り見たあげく、Hosenの今年出たらしいアルバムを見つけ、さらにDie Puhdysのベスト盤を見つけ、さらにさらに、思いっきり逡巡したあげく、MTV UnpluggedのDVDをもう一枚買っておくことにした。
あ~、今回は荷物を増やさないつもりなのに…orz

さらにぶらぶらしつつ、洋服なんぞを買ってしまいそうになる欲望を抑えて、夕食にはトルコ料理でも食べようかと、家から一駅先の駅の周辺へ。
Dieter曰く、この辺りにベルリンで一番おいしいトルコ料理のレストランがある、と言ってたんだけど、名前を忘れてしまったf(^_^;
でも、レストランという名にふさわしい店の方が少ない感じだったので、なんか良さそうな感じのところで適当に食べることにする。
昼間は日が当たって、結構暑かったけれど、だんだんと曇りだし、風が冷たくなってきた。

家に帰ってしばらくすると、実際に雨が降ってきた。
天気予報でも、これから数日、気温が下がるらしい。
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