Der König Hat Eselsohren

もう一つの江戸絵画 大津絵@東京ステーションギャラリー




大津絵という名前だけは知っていたが、それっていったいなんじゃらほい?と思って東京駅へ。
江戸時代の土産物という説明は分かったが、サイトとかで見る限り、現代の絵はがきとかとは別物だよな?

事前予約制かつ結構な土砂降りなのに、なかなかの混雑なのがビックリだ。

が、もっとビックリしたのが、入って最初の展示室で、何やら見覚えがあるような…?

これは…!!

毎年正月になるとトイレに飾っている竹内栖鳳の「酔興」、あれって大津絵の「猫と鼠」が元だったんかい!!!Σ( ̄□ ̄;
ほぼほぼ同じだったんでビックリだ。
とはいえ、ただでさえファンキーさの漂う大津絵よりも、竹内栖鳳の方が更にファンキーなのがスゴいところだが(笑)


さすがに土産物なだけあって、大量生産するために、大まかに版で押して、そこへ描き加えるという工程を経ているので、同じテーマの絵が延々並んでいるf(^_^;
もちろん、色んな版元というか土産物屋で作っていたのだろうから、そこにはまた個性が表れてくるんだが。

しかし、明らかに縁起が良さそうなものばかりではなく、むしろ戒め含みの説教くさいものがあったりして、なんつーか、自分が伊勢参りした記念として買って帰るならともかく、もらって嬉しい場合とそうじゃない場合がありそうなんだが…。

でもまぁ、庶民の家に飾る絵としては手頃というか。
はしかよけの鍾馗の絵とか、そういう感覚なんだろう。
あるいは暦とか。
それこそ今の感覚でいったら、カレンダーの写真や絵に近い存在かも。


誰が描いたのか分からないし、そもそもそれは全く問題にならない代物なだけに、「誰の所蔵だったのか」が重要ってのも、あまり見ない。
しかも、後々になってから「おお、これはいい!」とかいって収集したり、交換したり…。

なんつーか、権威づけられた「ビックリマンシール」集め、みたいな感じがするぞ、これf(^_^;
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