Der König Hat Eselsohren

4泊6日Unplugged Tour:2発目ミュンヘン(1)

旅行の前は必ず持ち物の一覧表を作って、極力忘れ物がないようにしているのに、今回に限って重要なものを忘れた。

電源アダプター。

これがないと、ドイツの携帯以外、カメラもパソコンもいずれ電池切れしてしまう。
ウィーンに向かう飛行機の中で、もしや!と思ったら、案の定忘れていてがっくり。
もちろんカメラもすぐには電池切れしそうにないし、パソコンも今は使う暇もないけれど、問題はウォークマンだ。
ウィーンからミュンヘンまでの4時間強、さすがに保ちそうにない。
ホテルのフロントに訊けば借りられそうだけど、ライブに出かける前に借りていくのも気が引けるし、帰ってきてから訊く気にもなれなかった。
いっそミュンヘンに行って買えばいいじゃん。電気屋のどの売り場にあるかすら知ってるし。
いくつあったって、スーツケースのそれぞれにずっと入れておけば、今後は忘れようがなくなるよ(笑)

ということで、寝ている間、パソコンの電池を犠牲にしてウォークマンを充電した。

寝る前に携帯のアラームを6時にセットしていたものの、さすがに起きれず二度寝。
それでも起きなきゃならないという意識が働いて、7時半くらいには目が覚める。
昨日は機内に持ち込んでいたものも、ほとんどスーツケースに詰め込む。
ある程度予想して、来る前に「しわもにおいもとるスプレー」なんてもんを持ってきていたけれど、昨日着ていた服はどれもこれもまだもの凄くタバコ臭い。
やはりファブリーズくらいじゃないと太刀打ちできなさそうだ。

少々余裕を持って、9時過ぎにはチェックアウトする。
風が強いのが辛いところだが、この時期にしてはそんなに寒くない。
昨日来たときにはもう暗かったので、ここで記念にGasometerの写真を撮っておく。




ミュンヘン行きの電車が出るWestbahnhofまでは、地下鉄で一本なのでとても楽だ。
そして、その路線が、StephanplatzとかVolkstheaterとか、観光客が絶対に行くようなところを通っていくだけに、全く見る暇もなく通り過ぎていくのが残念だ(笑)
年末のこの時期にウィーンに来たら、オペラでも見て、あとはウィーンフィルのコンサートってのが、普通の日本人観光客の常道だろうに。
ドイツのバンドのライブ見て、18時間ほどで出発って、やはり尋常ではないf(^_^;

駅のカフェでサンドイッチとコーヒーの朝食。
せめてコーヒーはウィーンらしくMelangeで。
それでもう時間切れになってしまい、列車へと向かう。
ミュンヘンまで乗り換えなし、4時間10分という最短の電車だけど、ICEではない。
RJって何?と思っていたら、RailJetの略だった。

電車の中でUnpluggedのCDを聴きながら、昨日Peterが言っていた、日本でのライブがどうしたら実現できるのか、無い知恵を絞って考える。
もちろん単独では絶対無理だろうけれど、夏とか年末とか、イベント系のものだったら、何とかなるかもしれない。
とはいえ、私には何ら音楽業界とのパイプはないし、いったいどこにどうやって話を持って行ったらいいのやら。
4時間かけて考えたところで、確実なことは何も思いつかないが、とりあえずできる限りのことはやってみようか。
だって、最初、ライブをどうしても見たい!と思ったときには、日本で待っていたって絶対に来るわけがないんだから、自分からドイツまで行くしかない!と思ったけれど、こうして、日本でやってみたい、と思ってくれた以上、可能性はゼロではなくなったわけだ。
私が一方的に、イベンターとかに「呼んでくれ」と言ったところで絶対無理だけど、彼らからもアプローチがあれば、全く不可能というわけじゃなくなる。
もちろん、可能性そのものは0.0000000001%とかかも知れないけれど、0%よりは遙かに大きい。

そもそも最初にAschaffenburgで入り待ちしたときも、もし会えたら、話ができたら、握手ができたら、さらに写真まで撮れちゃったら超ラッキー!だけど、会えなきゃ会えないでネタになるからそれで十分!!むしろそれが普通だと思ってたわけだし。
最初から諦めている限り、絶対に実現できないけれど、うまくいったらいいな位の気持ちで動いたら、もしかしたら実現できる日が来るかも知れない。
もっとも日本でのライブが実現できたところで、絶対に雰囲気が違うだろうから、私がドイツまで遠征し続けることは変わらないと思うが(笑)

14時半、ミュンヘン着。
いつもと同じホテル。
が、入り口を入っていくと、誰もフロントにいないばかりか、改装中?!
工事をしているおじさんが、こっちだ、と手招きするので入っていくと、食堂だったところがきれいなフロントに変わっている。
通りに面して、大きなガラスの自動ドアができている。
「新しい入り口ができているのを知らなかった」と言ったら、後で古いドアの方に「入り口はあっち」と示した紙が貼られていた(笑)

部屋に落ち着いてから、Brigitteさんに電話する。
あらかじめ今回は4日間全部ライブだと連絡しておいたけれど、改めてその旨説明して、明日の昼間、町中で会うことにする。
そうでもしないと、ライブに間に合わなくなったりしたら、何のためにわざわざミュンヘンに来たのかわからない。

まずは何よりアダプターを買いに行かなければ。
行く途中の道沿いの店が、また少々変化しているが、Karlsplatzのスケートリンクは今年も変わらない。
というより、また進化したようだ。今年はクレープまで売り始めている。
24日の午後から昨日まで、ずっと店が休みだったせいか、どこもかしこも買い物客であふれかえっている。
アダプターは難なく見つかったものの、ちょっとかさばるタイプで閉口する。以前はもっと小振りなのがあったはずなのに。

まだ時間に余裕があるので、ひとまずMarienplatzまでぶらぶらと歩いてみる。
今年はWeihnachtsmarktが24日までだったらしく、まだ片付け切れていなかったり。



Marienplatzも、何があるわけでもないのに、やたらと人が多い。



ひとまず何も用がないので、ここでUターン。
朝食べたのが遅かったけれど、昼食を食べる機会が無く、かといってもの凄く空腹というわけでもないので、スケートリンクのところでBratwurstをかじる。
その後、ホテルに戻る途中でドラッグストアに寄って、歯磨きとか歯磨きとか歯磨きとか、要するに歯磨き中心に買い出し。
何しろ来年は、下手したら丸1年来ないかも知れないから、歯磨きも1年分買っておかないと(笑)
でもホテルの部屋に戻って、ファブリーズを買い忘れたことに気づくΣ( ̄□ ̄;)
まぁ、仕方がない。まずそれよりもネット。

なぜなら、今日の会場の場所をうろ覚えのまま来てしまったからだf(^_^;
9月の最初に地図で見たときに、Donnersbergerbrückeの駅のそばだったような気がするのだけれど、記憶が定かでない。
とにかく電源につないで、パソコンを立ち上げる。

ありゃ?

いつもならブラウザを立ち上げるとW-LANサービスのページが出るのに、接続できませんページになってしまう。
接続の方を見ると、電波は拾っているけれど、これまた接続なし。
かといって、IDやPWを入れるような画面も、どこをどういじっても出てこない。
困ったな~。
思いつく限りの方法を試したが、全然ダメ。
これまでとネット接続も変わったんだろうか。
そうだとしても、少なくとも何かしらの入力画面が出てくれば、ホテルのフロントに訊いて何とかできそうだけれど、この状態ではどうにもなんない。

PeterかMarcに電話で訊く?
いやいや、もう、今日のサウンドチェックが始まっている頃だ。

かくなる上は。

日本の携帯からネットで検索するしかあるまい。
料金はかなりかかるだろうけれど、携帯変えてきてよかった。
なんとか今日の会場のサイトにたどり着いて、行き方のページを見てみると、住所はFriedensheimer Br□ke 7となっている。きっとüが表示できないんだろう。
ところが、具体的な行き方と地図のページに飛ぼうとすると、こっちはうまく表示できない。
仕方がないので、街路地図でFriedensheimer Brückeを探してみると、Donnersbergerbrückeよりもさらに西側だ。
でも、手元の地下鉄・トラム路線図と照らし合わせても、どの駅からもちょっと距離がある。

そうこうしているうちに、もう18時だ。
行き方がわからないなら、よりいっそう早く出なければ。

ホテルのフロントで、ここへはどうやっていったらいいのか、と住所を元に聞いてみたら、Hauptbahnhofの向こう側を走っている17番のトラムに乗って、Steubenplatzで降り、そこから歩くのが一番だという。
そのとおりに行ってみると、車はバンバン走っているが、ちょうど降りた停留所から向こうは建物が途切れてしまっていて、人通りがほとんど無い寂しいところだ。
念のため、帰りのトラムが何時まであるかを確認する。この路線は深夜便も運行しているから、一晩中帰れると言えば帰れるけれど、本数も少ない中、こんなところでずっと待たされるのはいやだ。

ホテルで言われたとおりの道を歩いて行くけれど、なかなかそれらしい場所にたどり着かない。
他に通行人は誰もいないし、道の反対側ときたら、広大な工事現場だ。
実は間違っていました、なんてことになったらどうしよう?!
それこそ電話して訊かないと、間に合わなくなる。

地図から考えて、そこの角になかったらもう無い、というところで、ようやく看板が!



こんなにも人気のないところを歩いてきたというのに、会場前にはすでに長蛇の列。
いったいみんな、どうやって来てるんですか?!

会場の入り口の地図に、一般の入場口が手前、ゲスト用の入り口が奥、というようなことが出ている。
それと同時に、30日のオーラス後、ライブのチケットを持っている人は誰でも入場できるパーティーがある、というようなことが書いてある。
誰でも?
昨日タイムテーブルには、30日のパーティーは関係者や知り合いだけしか入れないようなことが書いてあったはずだけど。

とにもかくにも、ゲスト用の入り口に行ったところでまだ入れないだろうから、ひとまずPeterに電話してみるけれど出ないので、Marcに掛け直す。
「人がたくさん並んでいる大きな入り口の隣に、小さなドアがあるから、そこ!」
といわれて、メインの入り口よりさらに手前にあるドアの方に行ってみると、ちょうど携帯片手にMarcが出てきた。
さらにその後ろにはZhenfang。
挨拶すると、外をずっと歩いてきて、顔がすっかり冷え切っているので、「きゃ~、冷たい!」なんて笑っている。
昨日の会場よりも通路が狭っ苦しい上に、いろんなものが置かれている。
ひょいっと左手の部屋に入ったMarcが今日も黄色のリストバンドを渡してくれる。

そのすぐ隣のケータリングルームの前でFloと遭遇。
「ミュンヘンまで電車で来たの?」などと言いながら、荷物はここに置いておくといいよ、と男性陣の楽屋のテーブルを指し示す。
この部屋は、この大きなテーブルのある手前の小部屋と、ソファが並んでいる奥の広い部屋との2間続きになっていて、後からわかったけれど、ドアがいつも開けっ放しになっているので使い勝手がいい。
コートとマフラーだけ置くと、ケータリングルームに連れて行かれる。
右手には冷蔵ケースの他、山盛りの果物とジューサー。向かいには料理が並んでいる。
「こっちにはローストビーフもあるよ。おなか空いてない?」
あ~、やっぱさっき食べなきゃよかったかも。空腹とまではいかない。

「電車の中では本でも読んでたの?」とFloが訊くので、「ううん、音楽聴いてた」とだけ答える。
まさか、日本でライブを実現させる方法を考えてた、とは答えられないf(^_^;
本はスーツケースの中に入っているけど、今はなるべくドイツ語以外が入ってこないようにしたいのだ。

左側のテーブルはストリングスのメンバーが食事を終えてゆっくりしている。
右のテーブルにいる女の子は前にも見たことがある。物販のスタッフだ。
ミネラルウォーターを飲みながら、トラムの停留所からここに来るまでが遠くて寒かった、というと、
「ここのすぐそばに、つい最近、S-Bahnの駅ができたのよ。Hirschgartenっていう。」
「えっっ?!そうなの?」
それは知らなかった!!しかもホテルでもそれには気づかなかったとは!!
でも、すぐそばって言っても、どの辺だろう?何時まで電車が来るかな?

ほどなく、今日のセットリストが出演者に配られる。
相変わらずFlo作の芸術的(!)なセットリストだ。
ついでに曲名もかなり省略しているので、読みづらさも相変わらず。
Titel=Der Titel vom Nächsten Kapitelとか、Schritt=Ein Kleiner Schrittあたりはすぐにわかるけれど、L.M.N.M.L.=Lass Mich Nie Mehr Losは初めて見たんで、わかるまでに2秒くらいかかった(笑)
さらに今日は、7 Tage, 7 Nächteが7 (忘れた), 7 Blödeになってたり、Ich War Noch Niemals in New YorkがNew Jörgになってたりして暴走気味。
ちなみにJörgは、サックス奏者でFloのお兄さんだ。
スキンヘッドで一見強面だけど、いつもにこにことしていてとても優しい。

Rüdeが友達を連れてやってきて、紹介してくれる。
いっぺんでは名前を覚えられなくて、申し訳ないんだけど。
しかも相変わらずよくしゃべれないし…orz

同じテーブルで、コーラスのChristophが食事を始めたのを見て、なんだかおいしそうなので少しおなかが空いてきた。
料理を取ろうとしていると、ちょうどそばにいたケータリングスタッフがよそってくれるというので、まずジャガイモのグラタンと芽キャベツ。
ちょっと多いf(^_^;
「ローストビーフは?」
お、おいしそうだけど、きっと食べきれないからいいや。
Christophは相変わらずもりもり食べているので、「あなたを見てたらおなかが空いたよ」と言ったら、「それはいいことだね!」と返ってきた。
それでもこの分量はちょっと多いなぁ。
休憩を入れつつゆっくりと食べる。
途中で、Nicoたちスタッフが来て、同じく食事を始めたけれど、今日も相変わらず、周りが何を話しているのか、ほとんど理解できない。
食べ終わって皿を片付けたところで、とりあえずまだ何もすることがないので、そのまま同じテーブルに戻って水を飲みながらゆっくりしていると、Peterが、つづいてFloも同じテーブルで食事を始めた。
Peterはローストビーフ用のソースに入っているものが嫌いらしく、全部皿の端に寄せて、Floの皿に入れようとしている(笑)
ケータリングスタッフの女の子が昨日誕生日だったと知って、みんなで「Klaraは昨日誕生日だった~♪」なんぞと歌いまくる。
1曲終わったかと思ったら、もう1曲。さらにもう1曲。際限ないな~(笑)
この陽気さが、このバックステージのいいところ。

みんながまた出て行ってしまって暇になったので、通路に張り出してある今日のタイムテーブルを眺める。
19時30分に開場、20時から前座で、本番は20時50分からになっている。
今日の前座はFertig Los!となっている。同じ事務所のバンドなので、名前は知っているけれど、曲は聴いたことがない。

ケータリングルームの向かい側に大きなテーブルが置かれていて、その上にビールのケースが山と積んである。
結構みんなそこから1本とって飲んだりしているけれど、栓抜きがないので私には無理。
誰かが開けるときに、「私もほしい」と言って開けて貰うしかない。
ワインは栓を開けたものがその辺にいくらでも置いてあるので、グラスさえ見つければいくらでも飲めるのに、ビールにありつくのは難しい。
Floに頼んで開けて貰う。
「昨夜はちゃんとビール飲めた?」
「うん、2缶だけだけど」
「小柄な女性には2缶だって十分多いよ」
缶だったら自分で開けられるのにねぇ。ビール同士で開けるあの技をマスターするべきか?

ちょうどテーブルの斜め前が男性陣の楽屋なので、結構この辺で壁にもたれかかったり、テーブルに腰掛けたりしながら、酒飲んでだべっている人が多い。
その向こうに、男性・女性それぞれのシャワールームが並び、3人の楽屋、さらにその向こうに女性陣の楽屋が並んでいる。
女性陣の楽屋は、相変わらずいつもドアが閉まっている。
3人の楽屋が開いていたのでのぞき込むと練習中だ。



今日はホントに通路が狭い上に、機材やらテーブルやら何やらがそこかしこに置かれているので、スタッフが通るときには特に、邪魔にならないように隅っこの方に直立してやり過ごす。
やることがないというのは、ある意味不便だ。

ケータリングスタッフのおばさんに、トイレはどこか訊いたら、このシャワールームの奥にあるのを使え、という。
どうやらステージの反対側にもあるらしいのだけれど、そっちまでいく方が大変らしい。
入っていったら、ちょうどトイレから出てきたJuliaに出くわした。

しばらくして前座が始まった。
そういえば会場の方にはどうやって行ったらいいんだろう?
ちょうどやってきたJörgに訊いてみると、通路の奥から右手のドアを開けるとステージに出られるという。

言われたとおりに行ってみると、舞台の袖に出た。
ドアのところで警備しているお兄さんは随分と愛想がいい。
さらにステージ脇から会場の方に出てみる。
この辺はステージと同じ高さになっているので、柵の前に陣取っている人越しにステージを見てみると、ステージ上にJuliaがいるじゃん!
全然知らなかったけれど、JuliaはFertig Los!のメンバーなのだった。こりゃまた失敬。
袖のところから、Marcが写真を撮りながら、様子を見ている。

Fertig Los!のステージが終わった後で、もう一度バックステージに戻る。
のどが渇いたので、ケータリングルームに水を取りに行くと、Lucianaがバイオリンを傍らに置いて一人で座っている。
「一人なの?」
「コンセントレーション」
「あ、じゃ、向こうに…」
「いいの、いいの」
と、ここにいるように言ってくれる。
ドイツ語上手ね、とほめてくれるけれど、いやもう、全然だよf(^_^;
ちょうどバイオリンの脇に今日のセットリストが置いてあったので、これアーティスティックだよね!という話になる。
なにしろいつも、曲名が書いてあるだけじゃなく、字体にも気を配って、さらに必ず何かしらイラストが入っているのだ。
「でも、今日のは読みにくいよね!」
「そうそう、これとかこれとかおかしいし!それにステージの上でも時々読み間違えちゃうの(笑)」

そろそろ本番が始まるというので、再び舞台の袖から、セキュリティーの脇を通ってホールの方に出て行ってみるけれど、さっきまでと違って、もうステージが見えるような隙間を見つけられない。
一応ホールの後ろの方にまで行ってみたけれど、いくらこの辺は場所が空いているとは言っても、もはやステージの照明しか見えない。
むむ~。

元来た道をもう一度たどってみたけれど、どこにも入る隙を見つけられないまま、ステージ脇まで来てしまった。
もう、今日はズルして、ステージの脇から見ちゃえ。
ただ、ここからではステージの全体がどうなっているのかはもちろん、PeterとRüdeと、あとはメガネの兄ちゃんくらいしか見えない。



少し横に移動すれば、Floやブラスやコーラスが見えるけれど、今度はPeterたちが見えないし、しかもNicoがちょうど次の楽器の準備で立ち働いているので、こっちも見えない以上に、向こうにとっても邪魔になる。
他の人も結構頻繁に行き来しているわけだし。
だいたいにおいて、他の出演者がスタンバイしている中に混じってるのは、ちょっとな。
ついでに客席からも見えるし。
やっぱ、ちょうど真横の方が、ガンガン歌いまくってても大丈夫だ。

本編の流れは、昨日とほぼ同じだ。
ただ、舞台の袖って、見づらくって、会場との一体感はないけれど、やっぱ聞きやすいな(笑)
それに、PeterとJuliaがデュエットする(Tu Nur Das) Was Dein Herz Dir Sagtの時は、ちょうどJuliaがこっちを向いていたりして、ちょっとおもしろい。
途中で、ファンクラブのリーダーのChristophが、カメラを手に、ステージの脇からバックにやってきた。
どうやらMarcの許可を得て、特別にステージの撮影をしているらしい。
もちろん、こっちはこっちで、公式なカメラマンがいるんだけど、それとは別で、ファンクラブはもの凄く優遇されている。
「ここで見てたんだ?」
「うん」
「それはいい考えだね!」
というと、今度は向こう側に行くから、とChristophはステージの裏にある機材用の通用口から出て行った。

Mag Tischtennisの直前になって、チャイナドレスに着替えたZhenfangが現れる。
彼女が出るのは今日が最後だと、昨日のタイムテーブルに書いてあった。
ということは、この曲自体、演奏されるのはこれが最後になるかも知れない。
う~ん、ちゃんと歌詞を憶え切れてないのが残念だ。

本編を終えて戻ってきたところで、Rüdeと抱き合って、「よかったよ!」というと、「でも客席の盛り上がりがイマイチなんだ」

1回目のアンコールが始まる前に、ステージの中央にハープが設置される。
Franziも、Ein Kleiner Schrittただ1曲のためだけに今日から参加。
1月の時は衣装のせいかもの凄く大人っぽかったけれど、今日はヒョウ柄のミニのドレス姿なので、どちらかというと可愛い。
しかもこの曲に限って、Floがピアノを弾くので、ちょうどFranziも含めた4人が視界に入る。

入る隙もないほどぎっしりの客なのに、ノリがイマイチなのは相変わらずらしく、客席を盛り上げようと何かいろいろやっているのが見える。
こういう時には、ここにいるとちょっと疎外感を感じるなぁ。

2回目のアンコールは、3人だけで演奏するWellenreitenと、全員でのAud der Guten Seiteだけなので、他の出演者は下がらずに、そのまま袖で待機している。





Wellenreitenが終わって、みんなが出て行くと、最後の曲だけはMarcがすぐ脇から写真を撮るつもりのようなので、こっちはやや後方からステージを見ることにする。
今日のドラムに選ばれた女の子は、あまりうまくない上に、やり直しをさせられてもまだ速い。
自分は全く何もできないくせに、つい、「まだはえぇよ!」とダメ出ししてしまう(笑)



ラストはいつも通り、3人が高いところから飛び降りて終了。
これはもう、ほとんど、これをやったら後はもうアンコールはやらない、という合図みたいなもんだ。



バックステージの通路に戻ると、みんな、三々五々寛いでいる。





やっぱりまた、ビールは頼まないと手に入らないf(^_^;
だったら、ちゃんと会場で買って飲めばいいのに。我ながらケチ

ビール瓶片手に会場に戻る。
今日こそファンクラブの会費を払わなければ。
何しろ年10EURなんて、郵便局の国際送金を使ったって、手数料の方が倍くらいかかる。
グッズ売り場とファンクラブのブースに行くと、Christophの他に、Melanieもブースの中で立ち働いている。
こっちに気づくと一目散に駆け寄ってきてくれる。
「元気~?」
でもその後はもの凄い早口なので、何を言ってるのか、なかなか理解できないf(^_^;
さらにMelanieは、ブースの横に陣取っていた、他のメンバーを紹介してくれる。
ファンクラブのサイトを全部作っているJohannesは、たぶん前回も会ったような…。
Chrisはとてもきれいな子だけど、ちょっとお高くとまっている感じ。
あともう一人、にこにこしている女の子は誰だろう?
昨日に引き続き、Fabianneたちも来ている。今日は彼女たちは、単なる観客としてみていたようだ。

2年分の会費20EURを払うと、古い会員証を持っているかという。
「今ここには持ってきてないけど、明日なら持ってこれるよ」
というと、どうやら会員番号を控えるのに必要らしい。
一応、ここでは新会員の募集をしているんであって、普通はみんな振込で更新しているからね。

ブースの中で、グッズを売っているのは、ChristophとMelanieのほか、なんとコーラスの方のChristoph(笑)
「君、Aschaffenburgで会ったよね」
といわれて思い出した。
あのときもグッズ売り場で売り子をしていたのは、確かこのChristophだ。一応プロのミュージシャンなのにf(^_^;

ブースの中では、Julia以外のFertig Los!のメンバーの男の子も、自分たちのグッズを売っている。
ちょうど空調のダクトのせいで、上からぽたぽた水が垂れてきて、彼らがサインしたポスターも濡れてしまっているので剥がそうとするのを、Melanieが止めている。
Melanieに明日も来るか訊いてみると、ミュンヘンは今日だけで、明日には帰って仕事だという。
そっか~。またしばらく会えないなぁ。
次に会えるときまでには、もうちょっとドイツ語ができるようにならないと。

バックステージから出てきたRüdeが、ファンクラブのメンバーたちといろいろ話している。
やっぱこういうファンサービスは、Rüdeが一番熱心だなぁ。

ファンクラブのメンバーがだいたい帰路につくのを見計らって、バックステージに戻る。
もう1時近いというのに、あまりみんな帰る気配もなく、酒を飲みながらだべっている。
3人の楽屋で、結構みんな集まっているので入っていくと、Rüdeがi-Phoneに入れている曲をかけ始めた。
ギターのChrisたちが勝手にいじって、バッハの曲に変えてしまう(笑)
そこに座れ、というのでソファに座り、冷蔵庫からビールを出して貰う。
2時にはここも閉める、って書いてあるのに誰も気にしない(笑)

それにしても、どうやって帰ろう?!
さすがに1時半近くになって、帰りのことを考えなければならない。
S-Bahnの駅ってどの辺にあるんだろう?

トイレに行ったついでにケータリングルームをのぞいてみるとPeterが他の数人としゃべっている。
Peterに「今日はトラムで来ちゃったから、S-Bahnの駅がわからないんだけど」といったら、
「じゃ、送ってってあげるよ」
「は?」
「言ったことわかる?」
「う~ん、少し」
「一緒に車に乗っけてってあげる」
駅の場所を訊くつもりが、大いに得してしまった。

今日はメンバーもウィーンから直接バスで会場入りしているため、会場のスタッフがバンで送ってくれるのだった。
Peterが自分の荷物を後ろに乗せている間に、メガネの兄ちゃんもやってきて乗り込んだ。
ホテルの場所を訊かれたけれど、正式な住所になっているLandwehrstr.という名前が出てこなかったので、Goethestr.のHotel Mirabellだと言う。
実際、入り口はGoethestr.の方に面しているし。
車中ずっと、Peterとメガネの兄ちゃんが何をしゃべっているのか、全く理解できなかったけれど、なんだかそんな状況にもすっかり慣れてきたf(^_^;
つーか、聞き取れるように努力しろよ、とは思うんだが…。

ホテルの前に着いて、また明日!と別れる。
乗っている間は気づかなかったけれど、降りてバンのドアを閉めると、窓には全面的にシールドが貼られていて、中の様子は全く見えない。
自分は、何でこんな世界に足を踏み入れてるんだろうか、と思った。
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