Der König Hat Eselsohren

金環食フライト(羽田-福岡)



スカイマーク001便。
羽田6:20発福岡行き。
普段はもっぱら全日空ユーザーで、スカイマークなんて、もう10年以上も見向きもしてなかったんですが。

なにせ「金環食フライト」ですから!
そのために、通常よりも飛行時間が長めですから!!

や、最初は、実家に帰ってみればいいや、と思ってました。
今年の時間割が決まったときも、2限に実務演習があるだけだから、休みにしてもいいかな、と。

が。

4月に入って、どうも日程的に休むわけに行かなくなり、どうしようか?と思っていた。
JALでもANAでも、時間的に微妙な上に、通常の飛行経路だと、福岡-羽田便だとどんぴしゃ金環食帯を飛ぶけれど、羽田-福岡便はもっと内陸。
ならば、鹿児島で金環食を見て、そのまま新幹線に飛び乗る???

などなど逡巡していたところ、それまで全然、検索に引っかからなかったこのフライトの情報が、どーん!とやってきた。

これなら2限に間に合うぜ!!

というわけで、わざわざ前日から上京し、いつも早朝便を利用するときの常宿に泊まったわけだ。
もっとも、前日は早めにホテルに戻って、いつもより早く寝るつもりが、どういうワケか、二日酔いになるほどべろんべろんで、寝坊しかけたのは予定外だったけどね(笑)


予想に反して、機内は満席にはなっていない。

もっと天文ファンとかマニアとかがぎっしり乗ってるのかと思ってたけど、ものっ凄い望遠レンズのついた1眼レフを何台も持ってる、なんて人はちらほら程度(笑)

ぽつぽつと空席がある上、いかにも出張!みたいなおじさんも沢山乗っている。

朝、チェックインする段階で、窓側の席が埋まっていたので、なるべく前方の座席を選んだのだが、隣というか、空席を1個挟んだ窓際に座ったのは、私が最も忌み嫌うブリブリ女。
何コイツ、と思っていた上に、離陸後シートベルトサインが消えてすぐ、フリフリなポーチを手に席を立ったきり、戻ってこない。

と、思ったら、なぜか空いている1番前の席に、ちゃっかりいるじゃん!!Σ( ̄□ ̄;)
ぬけがけかーっっ?!

つーことで、いったんトイレに行った上で、帰りがけ、日食グラスで窓外を見ている彼女に、笑顔で、
「みえますか~?」
と訊いてみたところ、ちょうど太陽が飛行機の後方にあって、見えない、とのこと。
つーか、結構感じいい人じゃんf(^_^;

「金環になるときだけじゃなくて、今、このときも見たいですよね~!」
「もうこの時間だと、8割くらい欠けてますよね!」
と、いきなり意気投合(笑)

彼女曰く、
「金環になるときには、いったん席に戻って、って言われてるんですぅ」

と、程なくして、席に戻れ命令が…(笑)


太陽は相変わらず飛行機の後方にあるのだけれど、微妙に窓際に日が当たっているので、なんとか見えないかと、2人で奮闘(笑)

実は彼女、3年前の皆既日食のときに、上海まで行ったのだけれど、皆既になる5分前に突然土砂降りになり、見えなかったのだそう。
それでも、周囲が暗くなった様に驚いたそうだが、
「もう天気に左右されるわけにはいかない!」
と思って、最も影響の少ないこのフライトに乗ったのだという。

確かに、どの飛行機でも良いわけではない。

少なくとも、雲の影響を少なくするためには、なるべく長距離を飛ぶ飛行機でなければ、巡航高度が十分でない。
でもって、早朝のフライトで、金環食の時間に金環食帯が航路になっている飛行機って、あまりないのだ。
それを考えると、この、わざわざ「金環食フライト」を名乗っている飛行機は、その名にふさわしい飛行をしてもらわなければ!!(笑)


時計を見ると、金環の時がもうすぐに迫っている。

すると、大津上空で旋回するとのアナウンス。
旋回することによって、どちら側の座席でも見られるようにする、という意図のようだが…。

「太陽が上の方過ぎて、見えないっ!!」

外はかなり暗くなってきている上に、ちょうどこっち側に太陽が来ているのに、見えないぞ~!!

そうこうするうちに完全に視界から太陽が外れてしまったので、さっきまでいた、反対側の1列目の席に移動!!
つーか、なんでこの絶好の席がガラ空きなのかが理解不能なのだが…(笑)

とはいえ、こっちではちゃんと太陽が見えた!
が、日食グラス越しだと見つけにくい(笑)
超焦る…(;゚ロ゚)

しかし、ちらっと直視した太陽は、ビックリするほど眩しいながらも、はっきりと欠けているのがわかる。
や、むしろ逆か。
はっきりと欠けているのがわかるのに、あまりにも眩しくて、太陽を直視することが出来ない。

「うわ~っ!!太陽ってこんなに眩しいんだ!!太陽ってすごい!!」

彼女は床にぺったり座りつつ、日食グラスで観察しつつ、ハンディカムも回しつつ…(笑)

そこを、1列目のおじさんが、特段日食を見るために乗ったわけでもないようで、「どうぞ、どうぞ」と、窓から見られるようにしてくれる(笑)
でも、こっちだけで、「わーっっ!!すごーい!!あとちょっとーっっ!!」なんて盛り上がってるのも申し訳ないので、「ごらんになりますか?」と、ちょっとの間だけ、日食グラスを貸してあげる(笑)


地上で見ているのと違って、正確にどの時刻から金環になるか、ということが把握できない上、金環食帯でも中心からは結構ずれたところを飛んでいるらしい。

それでも、どんどん太陽が輪になっていって、太陽と月との細い境目が、右から真下、左へと移動していくのを見ることが出来た。
ひととおり金環が終わったとの判断で、飛行機は旋回を中止して、一路福岡へ。



すげ~!
自分の目で見られた!!


それにしてもホント、日食グラス越しには、細い輪が見えるだけだし、空は全体にやや暗くなっているのに、太陽そのものは、なんて眩しいんだろう。
太陽の威力をまざまざと見せつけられた(笑)

福岡に着いたら、外は雨。
まさかそこまで天気が悪くなると思ってなかったんで、傘持ってないんですけど…(笑)
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