Der König Hat Eselsohren

「アリス・イン・ワンダーランド」



実は4月に入ってからアレルギー性結膜炎がひどくなってしまって、仕方なく1週間ほど前に眼科に行って、処方されたステロイド入りの目薬をさしつつ、メガネでの生活を余儀なくされていたものの、依然として状態が改善せず、昨日、再び眼科に行って、違和感の元凶である結膜結石を取ってもらい、さらにメガネ生活が延長されました。

という状況の中ですが、水曜日のレディースデーに映画を見に行くのはなかなか難しい状況なので、思い切ってこの映画の日を選びましたとさ。

メガネの上から掛けられます、とはうたっているものの、やっぱり3Dメガネとの重ねづけは辛いものが…。


で、「アリス…」です。
もう何ヶ月も公開を待ってました。

だって、ティム・バートンの世界が3Dで迫ってくるなんて、考えただけでもぞくぞくするよ。



と、期待してたんですが、ひとまずアレですね。
3Dの技術って、これからまだまだ改良の余地がありますなぁ。
見てないで言うのは何だけど、「アバター」にはまって廃人同様になってしまった人たちの気が知れない。
だって明らかに、普段自分の目で見ている世界とは違うもん。
背景はやたらと遠近感が着いているのに、アップになった人物の顔は従来の映画とあまり変わらないし。
広い場所にたくさんの人物がいる場面なんかだと、それぞれに人物の位置関係は物凄い奥行きを伴っているのに対して、個々の人物は却って平面的で、なんだか飛び出す絵本とか、昔はやったリジィの版画みたい。
ついでにいうと、予告で流れた映画も、異常なくらいに遠近感がついてたりして。

なんていうかなぁ。

焦点が当たっていないはずの隅々まで立体になってるから、なんだか却って気持ちが悪い。
北方ルネサンスの映像版みたいというか、比喩として間違ってるかも知れないけど(笑)

以前観た、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の3D版みたいに、通常の映像から、画像解析して作った方が、まだ自然かも。


なので、あらためて2D版を観た方が良いのかな?と思いながら映画を観てたんですが、内容もちょっとなぁ。

「不思議の国のアリス」ってどんな内容だったっけ?とかなり忘れてしまっていたのも辛いところながら、途中から、赤の女王の言動以外、不条理さがなくなってしまって、なんかどっかで観たことあるような冒険活劇に成り下がっているような…。

特に、最後の決戦の場面なんて、どこぞのファンタジー映画みたいですよ。
これが、その手の映画に対する皮肉になってればまだしも、そこまでのものは感じられないし。
回想シーンとして出てくる、赤の女王に命じられて、白バラを赤く塗ってる場面が、一番ティム・バートンっぽかった(笑)
てことは、原作に完全に忠実に映画化した方が、ティム・バートンの本領発揮だったのでは?


あ、それから、最後の方でマッド・ハッターが踊る場面。
ふと「ビートル・ジュース」の最後がフラッシュ・バックしたのは、単なる偶然でしょうか?f(^_^;
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