Der König Hat Eselsohren

ウフィッツィ美術館展@東京都美術館



もう、ホントに、最近どれもこれも会期末ギリギリですがな。

さて、ウフィツィ美術館。
もちろん行ったことあるんですけどね。
何年前?18年?19年?
覚えてますよ、ボッティチェリの「春」や「ヴィーナスの誕生」。
特に、ヴィーナスの表情が虚ろ…いやいやいや無垢で、ホントに生まれたての感じだったのが印象的。
「受胎告知」も、レオナルドよりボッティチェリの方が動きがあって、好みだったなぁ。
他に、レオナルドの未完成の「聖母子像」…。

はっきり記憶にあるのはこれくらいなんですが…f(^_^;
あとは皆、記憶の彼方…( ̄∀ ̄;)


で。
もちろん、そんな、美術館の代名詞みたいな作品が来てるわけじゃなく(笑)

でも、ギルランダイオの「聖ヤコブス、聖ステファヌス、聖ペテロ」、これよかった!!
ほぼ等身大に描かれている上に、描写が実に巧みで、実存感たっぷり。
なんつうか、崇敬の念みたいなものが感じられますよ。

周りの人は結構さら~っと見て行ってしまうのだが、ペルジーノと工房の「悲しみの聖母」は質感が何とも言えない。
単なる板に油彩とは思えない。七宝っぽい?
なんなんだろう、すごいな。

遠目に見て、アレはフィリッポ・リッピでは?と思ったら、ボッティチェリ(「聖母子と天使」)。
や、まぁ、実際に師弟関係だから、似ていてもおかしくはないんだが、あまりボッティチェリっぽくない。

で、虚ろな聖母の表情に、これぞボッティチェリ!!と思ったら、ボッティチェリの「周辺」って…f(^_^;(「聖母子、洗礼者聖ヨハネ、大天使ミカエルとガブリエル」)。

で、フィリッポ・リッピは、いまいちリッピっぽさが少ない作品。
ただ、息子のフィリッピーノ・リッピ帰属という「老人の肖像」は、フィリッポ・リッピの死後に描かれたものではあるけれど、父親がモデルとも言われていて、なかなか味わい深い。

ということで、上の階へ。
ここでようやく、今回の目玉、ボッティチェリの「パラスとケンタウロス」。
これぞど真ん中、パラスの表情が虚ろ(笑)

でも、メディチ家時代の作品は、これで終わっちゃうんだよねぇ。
残念。
さらに、「東方三博士の礼拝」は、18世紀の補筆あり、って余計なことをしやがって…(怒)


ボッティチェリ後の作品は、良いんだけど…良いんだけど「佳作」って言うか、「傑作」とまでは感じられないかなぁ?

で。
ポントルモの原画に基づく、とされている「聖母子」。
なんだこれ?!
怖い!!怖すぎる!!
顔は赤ん坊なんだけど、体は妙に筋肉質で10代初めくらい?でもって、手足はまたもや赤ん坊っぽく、短く縮こまって…。
気持ち悪い…(ノД`)
もとの原画はいったいどんな…?

一番上の階は、メディチ家関係の肖像画その他。
その中で、ジョルジョ・ヴァザーリの「無原罪の御宿りの寓意」。
確かに難解でよくわからないんだが、それでもものすごく魅力的な絵だ。
ヴァザーリって、つい「画家列伝」と思ってしまうんだが(読んでないけどf(^_^;)、絵も良いっすね!!


そうか、ウフィッツィ美術館って、こんなに色々展示されてたんだね。
つーか、この程度の作品だったら、しばらく貸し出したところで痛くもかゆくもない、ってことですが(笑)
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