Der König Hat Eselsohren

赤瀬川原平 芸術原論展@千葉市美術館



TVで見て、これは行っておいた方が良かろう、と思い、千葉へ。

相変わらず、千葉って遠い…(ノД`)
そう、千葉県内に入るのはすぐなのに、千葉駅ってホントに遠いんだよ。
しかも祝日なので、駅前こそ賑わっているが、美術館のあたりは、こう、微妙に寒風が吹きすさぶ(笑)

が!

中は暑いぜ!じゃなかった、熱いせ゛!!
予想を遙かに超えて、千葉市美術館、めっちゃ力はいってます!!
A42枚分縦型のフライヤーには、情報がぎっしり。
しかも、出品作品がやたら多いせいで、出品リストもA3が2枚。
すげー。
それに、もともと建物2階分を使っているのだが、そこにもう、作品や写真がぎっしり。
全部見るのが結構大変です。

マジで、大規模回顧展だ。
しかも、会期中に、ご本人が亡くなってしまう、というね…。

そのせいなのか、最終日だからなのか、そこそこ人が入ってます。

私にとってみれば、「超芸術トマソン」の人なんだが。
あれって中学?高校くらいかな?
本見て爆笑してましたよ。
なので、印象が強いのはそこ。
あとは、昔々、千円札裁判というのがあって…というのを話として知っている程度。

なので、今回のように、それこそ最初期の油彩画から並んでいると、却って、どういう人なんだ?!と混乱気味だ(笑)
でも、60年代の前衛芸術の時代の作品及び当時の写真をこれだけ見ていると、そこには私たちのよく知らない60年代がある。
そう。
自分の親たちとほぼ同年代つーか実際に同い年なんだけれど、全く違う世界で、全く違うものを見て、全く違う生活をしていて、ほぼ接点がなかったんだなぁ。
それに、この時代の作品って、そもそも紹介される機会が少ないというか。
評価も定まってないんじゃなかろうか。
その後、どう継承されたか、っていう点もよくわからないし。
継承以前に、まだ生きてる人、まだ活動してる人もいるから、なおさらだな。

千円札裁判絡みのものは面白かったなぁ。
話で聴いただけではよくわからなかったものが、なるほど、こういうことか、と。
その前哨戦(?)なのか、「復讐の形態学」は、もう、よくこんなモン描いたな、と感心しますよ。
普段手にしているとはいえ、お札をここまで詳細に観察することってないし。

70年代の漫画・イラストのコーナーは、数がありすぎて、見ていて疲れる(笑)
しかも、あぁ、良くも悪くも、70年代の香りがする!!ってな感じで。
好きか嫌いかといわれたら、好きではないんだが…f(^_^;

そして、やっぱりトマソン!
これは今見ても面白いよ!
でも、今、どれくらい残ってるんだろう?

最後のライカ同盟あたりになると、見ているこっちが既に疲れてしまっているので、あまりじっくりと向き合う余裕がないのが残念。
「日本美術応援団」は、確か連載だったよね?
時々読んでいた記憶はある…。


なんなんだろうなぁ、この、むちゃくちゃエネルギーを振りまいてる感。
それも生涯にわたって。
しかも、それがほぼ全部、世の中の真ん中に立っているんではなく、世間の外れの方から真ん中に向けて光を発射しているような。
決して主流ではないんだけど、無視できない、つい見ちゃう、みたいな。
それも、私めちゃくちゃやってます!的に声を張り上げてるんじゃなく、なんか微妙に力抜いてるというか。


なんなんでしょうね。
見終わっても、ぜんっぜんわかりません。
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