となりもインド人

北インドデヘラドゥンで、インド人に溶け込んで暮らす日々。
何気ないインド生活でふと感じたことを書いています。

インドのゴミ

2009-06-21 06:02:30 | インド社会面
デヘラドゥンでは、民間の業者が有料(月80円ほど)で毎日ごみを回収しに来ます。
瓶とペットボトルは一緒に捨てます。
業者とともに、貧乏そうな人が一人付いてきます。その人がリサイクルできそうなものをごみから探し出して売るそうです。

回収したごみは空き地に捨てられるか、所々にある大きなゴミ箱に山積みにして放置されています。その中のごみを牛や犬、猿が漁って食べています。牛はごみをビニール袋ごと食べるときもあります。(デヘラドゥンに限ったことではありません。)
その後ごみがどのように処理されるのか誰に聞いても「知らない」そうです。
あまり関心がないみたい。

ごみを持ち帰る習慣はなく、外で捨てるのは当たり前でどこでもごみが落ちています。

大型ごみの回収はなく、家の倉庫にどんどん溜まっていきます。

ただ、最近うちの町会では、空き地にごみを捨てると罰金が課せられることになりました。
空き地といっても誰かの所有地なので苦情が出たようです。

でも家の中は対照的で、どの家もきちんと片付いているし、ごみ一つないし、インテリアもきれいにされています。
庭も庭師を雇ってきれいに手入れしています。

その意識で外もきれいにしてほしいものです。



毎日欠かさず

2009-06-20 02:49:15 | インドの習慣
インドでは何でも毎日レギュラー化するのが常。


インドでは毎日牛乳屋さんが休みなく来ます。

塾も月曜日から土曜日まであります。

家政婦さんは毎日休まず来ます。どこの家でも必ず毎日雑巾掛けをしています。(家政婦さんを雇っていない人も。)

ゴミ屋さんも毎日回収しに来ます。リヤカーで。

赤ちゃんには毎日一日二回オイルマッサージします。

子供は必ず一日三回牛乳を飲みます。朝、夕、夜。

ドラマは平日毎日連続してやっています。

もちろんお祈りは朝夕欠かさず一日二回。週に一回決まった曜日にお寺参り。


ただ牛乳屋さんが来る時や、家政婦さんが来る時に家を留守にする場合は、時間を調整しないといけません。 牛乳を入れるお鍋を人に預けて頼んだり、家政婦さんに早く来てもらったりします。

インドの人は生活が規則正しくて根気があり、毎日すると決めたら続けています。
毎日の散歩、ヨガなど。

私は三日坊主なのでこういうところは見習わないと。
インドにいている間身につくといいな



スマートグリッド・・・インドとは無縁?

2009-06-19 11:01:54 | インド社会面

こんな記事を見つけました。



次世代送電網「スマートグリッド」で期待される日本の電力技術
ダイヤモンド・オンライン6月17日(水) 8時30分配信 / 経済 - 経済総合
 
オバマ政権をはじめ、各国の環境政策で注目を高めている「スマートグリッド」(次世代送電網)。すでに、オバマ政権はスマートグリッドに約1兆1000億円の予算をつけており、今後は網構築が大きく前進するとみられる。スマートグリッドとは名前の通り「賢い」送電網である。従来の電力網では、発電所で発電された電気は、送電線や変電所、配電線などを通り、家庭やオフィスなどに向かって送電される。


 スマートグリッドは、これまでの発電所から消費者へという一方向だった流れを双方向にするところに特長がある。IT技術を駆使することで、消費者の電力需要情報などを把握し、需要と供給をマッチングさせることが可能になる。電力を必要としている人に効率的に供給する点がメリットの一つだ。


 スマートグリッドは地球温暖化対策にも効果的だ。現在、太陽光発電や風力発電は天候次第で発電量が変わり、電圧が不安定になるという欠点がある。今後、発電している場所と消費者がスマートグリッドでつながれば、ネットワークの頭脳が「賢く」最適な送電経路を算出し、適した発電場所から消費者へ安定した電気を送れるようになる。スマートグリッドによって、よりクリーンなエネルギーが有効活用できるようになるといわれている理由はここにある。


(中略)


 さらには、スマートグリッドは日本には不要だという説もある。その背景にはアメリカと日本の電力事情の違いがあげられる。日本はアメリカと比べ、電力の供給が安定している。電気事業連合会の調べによると、顧客一軒当たり年間事故停電時間はアメリカの97時間に対して、日本は19時間と圧倒的に少ない。また、アメリカでは電力網の劣化が問題になっているが、メンテナンスをこまめに実施している日本ではこのような問題はない。これらは、電力会社や電機メーカー、電線各社が擁する日本の電力技術の高さを示している。つまり、日本の電力はすでにスマートな(賢い)のである。


(以下省略)



なるほど!原子力発電だから安定がいいのかと思っていたら、日本は電力系の会社のこまめなメンテナンスのお陰で停電が少ないんですね。


インドでは、最近デリーの近くで原子力発電が出来たそうで、その地域は電力と配電が安定しているそうです。


デヘラドゥンでは水力発電のため、電圧が不安定で時々電気製品が壊れるときがあります。また、電力網もかなり古いみたいで、しょっちゅう壊れては修理しています。つまりメンテナンスではなく、壊れたら修理するという形です。


最近、一日のうち停電が1、2時間続くことが数回あります。
かなり不便を感じてます。


今一番欲しいのはUPS(無停電電源装置)です。今週中には買いに行く予定です。価額は3万円程度。


こちらの空気はカラッとしているので、日本に比べ体感温度はそんなに暑くないですが、日中や就寝中はさすがに扇風機が止まると熱く感じます。


一日も早くUPSが欲しい!


 


インドの水事情

2009-06-19 07:21:34 | インド社会面

インドの水事情は複雑です。


インドの水は日本みたいに24時間配給されません。
配給時間がほぼ決まっています。


朝と夕方の1日2回。


配給された水は、一旦家の地下の貯水タンク(我が家は6畳部屋ほどの容量)に自動的に流れてきます。


飲み水は、配給時間内に電気スイッチを入れると台所の飲料用水道に運ばれます。
今の浄水器を買う前は、この水を大きなかめやバケツに溜めたり、沸騰処理して布で水を濾して飲料水を作っていました。
インドの人は冷蔵庫で冷やした水は好まれないので、今でも浄水器の水を素焼きの水瓶に移して自然に冷えた水を飲んでいます。これが結構面倒くさい。


他に利用する水は、全て屋上のタンクから流れてきます。屋上のタンクには電気スイッチを入れて吸い上げます。


シャワーのお湯は、小さな湯沸かし器で器の容量分だけ温めることが出来ます。


今使っている電気浄水器は屋上のタンクの水を軟水化して、ろ過度の高い水が作られます。
この浄水器は一番人気商品なのですが、一つ重大な欠点は、排水が浄水と同じ量だけ出ること。排水は下水路に流しますが、ウチの場合は掃除用や庭の水遣りに再利用しています。


さて、排水はどこにいくのか?


デヘラドゥンの場合は、家の敷地の地下に大きな処理タンクがあって、水が地下に浸透していく仕組みになっています。
その中に汚水が満杯になると地上に溢れ出すそうです。なので年に1回は業者を呼んで汲み取ってもらうそうです。


停電の場合、


当然家の飲料用水道には水は運ばれないし、浄水器は使えないし、洗濯機も使えない。お風呂も入れない。使用する水は最小限に。


地下の貯水タンクは、


年に1、2回は業者を呼んで大掃除します。
この間、業者が来て私も手伝いましたが、リレー式に水を外に出して結構大変な作業でした。しかもタンクの底は泥だらけでした。


新しく家が建つと、


上流から配給される水の量は決まっているので、家が増えるにつれてタンクに流れる水は当然減って来ます。


地域に流れる水は、町会の担当者が水門を開けるので、場所によって配給時間が違うし、担当者が忘れたり、開け遅れたりする場合もある。


日本ならさっといつでも手軽に水が飲めるのに、インドでは水の利用に結構無駄な時間を費やします。


ウチの難解なおばあちゃんについて

2009-06-18 10:51:12 | 家族と親戚

義母が日曜日から巡礼旅行に出かけました。帰りは次の日曜日になります。
その間、家にいるのは義祖母と私と子供だけです。


今回で留守番は3度目ですが、今回はもう慣れてきて我ながら結構うまくやってると思います。

ご飯の用意も結構上手に作れるようになったし、その他の家事も割と手際よくできるようになりました。


ただ、おばあちゃんが義母が居ない時は、普段から口やかましいのが更に倍増してもっと口やかましくなるのです。


おばあちゃんは、義母の実母で現在98歳の高齢者です。(95歳と思われていたが、最近になって98歳になってたことが判明)
健康で寝たきりではないので、食事の用意以外は何でも自分でしています。
記憶力も体力もかなり良い方ですが、耳がほとんど聞こえません。
この難聴がやっかいで、聞こえないので勝手に誤解するし、理解するまで何度も大きな声で説明しないといけません。


普段からカースト制度の古い差別をもっていて、特に下のカーストの人を嫌っています。毎日規則正しく過ごしており、誇り高く、極度の心配性と潔癖症です。
よその子供に家に入ってこられるのが嫌いです。(部屋を荒らしたり汚したりするという理由で)
最近2階の家(借家)に孫が5人泊まりに来ているのですが、なかでも男の子が遊びに来たらすぐに追い返します。男女は一緒に遊んだら駄目と古い考えを持っていて、男の子が娘に近づくと怒り出します。娘はまだ9歳ですが。。。


この間、昼寝をしていたら突然おばあちゃんが、
「寝ていたら、M(5歳の息子)がココナッツの皮で私を叩いてきた!起きて台所に行くとMが冷蔵庫のドアを開け放して逃げていった!水棚も開けっ放して!」とすごい剣幕で部屋に入ってきました。

「勝手に冷蔵庫や水棚から物を盗って!こんな悪いことしてとしてると大きくなったら泥棒や盗賊になるよ!」と怒られました。

息子に話を聞いてみると
「お腹が空いてココナッツが食べたくなったから、『おばあちゃん、これ食べさせて』ってココナッツでやさしくトントンてした。それから冷蔵庫にそれを直そうとドアを開けてたらおばあちゃんが怒ってきたので逃げてきた。」


この真の理由を話してみたけど聞く耳をもってくれませんでした。
結局20分間怒られ続けて、泥棒になるとか言われて私も腹が立ってきました。


後で息子に「もうインドなんか嫌い!こんなとこ住みたくない!もう日本に帰る!」って言っておいで、と大声で言わせました。でもおばあちゃんは聞こえてなかったみたい。
しかし、後になって私も冷静になって息子に、
「おばあちゃんはお年寄りだからちょっと触っただけでも痛く感じるんだよ。勝手にお菓子とか食べ物をとったら駄目よ。」と説明して、その後謝りに行かせました。


その他、庭に子供が出ただけでも誰かに連れ去られると心配して家の中で遊ばせます。

熱中症になる、と夕方6時半からしか遊ばせてくれません。日中は外では日陰で遊んでもNG。


プールに入ったらだめ。水がもったいないし体に悪い、風邪を引く。

自転車に乗ってこけたら怪我する、と保管してある倉庫の鍵をいつも隠してしまう。

台所は昼食の準備中誰も中に入れてはだめ(家族はかろうじてOK)、素足で入ること。


他にも言い出したら切りがないけど、色んな古いしきたりやおばあちゃん独自の持論(偏見)があり、理解するのに時間がかかります。

ここ数日、おばあちゃんを理解するように努めてから仲良く一緒に過ごせるようになりました。
おばあちゃんが私を褒めてくれるが励みになって、少々腹が立つ事があってもすぐに吹き飛んでしまいます。