N響アーカイブス講究

N響の演奏を中心に資料を紹介します。

リクエストにこたえて(9)

2019-02-24 16:18:11 | N響・ザ・レジェンド
リクエストにこたえて(9)(2019年2月23日放送)

ブルックナー作曲
「交響曲第5番 変ロ長調」
(指揮)ロヴロ・フォン・マタチッチ
(管弦楽)NHK交響楽団
(1967年11月22日東京文化会館)

「リクエストにこたえて」と題して数ヶ月に一度、リスナーのリクエストを受ける企画があるが、このところ不作である。平時の番組でも名誉指揮者の演奏はよく取り上げられているし、このブルックナーはCDで発売されているものだ。
リスナーはリクエストの際、音源が発売されているかどうか確認してからリクエストしてほしい。番組担当も確認の上、選曲してほしい。
せっかくのリクエストコーナーなのだから、音源が未発売の録音を蔵出しして放送してもらいたいものである。


(「音楽の友」1968年2月号より)

舞台下手に金管のバンダが配置されている。
管は倍管、その後ろに打楽器、トライアングルは奏者2名!

Vn.Ⅰ海野義雄 ?
Vn.Ⅱ坂本玉明 竹内久文
Vla.奥邦夫 嶋田英康
Vc.小野崎純 徳永兼一郎
Fl.宮本明恭 植村泰一 小出信也 木下芳丸
Cl.? 西村初夫 内山洋 佐藤誠
Perc.瀬戸川正 小林美隆 百瀬和紀




今回のブルックナー5番はマタチッチの指示により、シャルク改訂版に基づく演奏である。終楽章コーダで金管のバンダ、トライアングル、シンバルが加えられた壮麗なフィナーレである。シャルクは改竄版などと言われて批判されることも多いが、改訂によって寧ろ演奏効果は高められ、却って面白いと思う。



放送の収録は1967年11月22日とあり、CDには1967年11月21日とあるが、同一のものであった。どちらが正なのだろうか?



次は、この演奏にテューバ奏者として出演していた多戸幾久三氏が、2014年10月14日放送の「今日は一日N響三昧」で語ったコメントである。
「僕がN響に入ってすぐですね、まだ右も左もわからない頃の演奏だったんですけど、文化会館でブルックナーの5番をやりました時、マタチッチ先生と僕は初めてでしたが、すごい演奏でした。
先生は譜面を書き換えるのが得意な方で、エンディングのところで僕はない音を12小節書き込まれまして、息が足りないのをずっーと我慢して最後を吹ききって、目まいがして(演奏が終わって)立つ時、僕と先輩のバストロンボーンが立てなかった、そのくらいすごい熱演でしたね。」


J.S.バッハ作曲、シェーンベルク編曲
「前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV552」
(指揮)オットマール・スウィトナー
(管弦楽)NHK交響楽団
(1988年3月10日NHKホール)




Vn.Ⅰ 徳永二男 武藤伸二
Vn.Ⅱ 堀江悟 村上和邦
Vla. 菅沼準二 川崎和憲
Vc. 木越洋 小野崎純
Cb. 小野崎充 志賀信雄
Fl. 小出信也 植村泰一 菅原潤 (清水信貴)
Ob. 北島章 丸山盛三 似鳥健彦 浜道晁
Cl. 浜中浩一 内山洋 磯部周平 (?)(?)
Fg. 岡崎耕二 森田格 菅原眸 近藤寿行
Hr. 松﨑裕 一色隆雄 渡辺克 山田桂三
Trp. 津堅直弘 祖堅方正 来馬賢 (?)
Trb. 神谷敏 三輪純生 栗田雅勝
Tub. 多戸幾久三
Timp 百瀬和紀
Hrp. 桑島すみれ
Cel. 本荘玲子

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