加藤（朋）五段、淡路九段に敗れる

　本因坊戦は女流陣最後の１人となった加藤朋子五段の対局が行われましたが、淡路修三九段に黒番中押し負けとなりました。これで女流陣はすべて敗退ということになります。

　今期の本因坊戦には総勢４８人の女流が参加。４４人が予選Ｃからスタートしました。予選Ｃは決勝の１局だけで、それに勝てば予選Ｂ進出ということでしたが、４４人中、予選Ｂに進んだのは１７名。それでも４割が予選Ｂに進んでいますからまずまずというところでしょうか。

　予選Ｂからの登場は、大沢奈留美三段と矢代久美子五段。第６０期に予選Ａ進出を果たしている加藤朋子五段と井澤秋乃三段が予選Ｂ決勝から登場。予選Ｃからの勝ちあがりの１７人を加えて２１人が予選Ｂで対局。予選Ａには昨年に続き２年連続で加藤朋子五段が進出。また、大沢奈留美三段も予選Ａ進出を果たしました。

　予選Ａで大沢三段は石田章九段と対局。そして加藤五段は淡路９段との対局になり、いずれも１回戦で敗れています。第６０期でも予選Ａに２人の女流が進出し、いずれも１回戦で敗れていますから、前期とほぼ同じような結果でした。

　勝数から見ると、今期は３勝している女流が一人もいません。２勝しているのが１０人。岡田六段、大沢三段、小山五段、梅沢五段、小林六段、潘初段、万波三段、宮崎四段、鈴木三段、佃四段です。１勝したのは９人。残りの２９人が初戦敗退でした。

　本因坊戦は夏くらいから次の予選が始まりますが、次期に向けてはやはり予選Ａでの１勝が目標でしょうか。加藤五段と大沢三段は予選Ｂ決勝くらいからのスタートになると思われます。また、今期は予選Ｂ決勝に進んだ女流が１１人と多かったのが特徴でしょうか。その予選Ｂ決勝で勝ったのが２人だけだったわけですが、負けてしまった９人は次期はどういうスタートになるのでしょうか。予選Ｂからのスタートということになれば、かなり上位進出の期待も高まりますが、そんなこともないでしょうね。

　それではまた次期に期待をしながら第６１期本因坊戦はカテゴリー終了です。

先週の対局

予選Ａ
加藤　朋子　五段　－　淡路　修三　九段　　黒番中押し負け