女流本因坊戦、日程発表

　第２９期名人戦の第１局は、いまの日本棋界を代表する２人の対局にふさわしい、息詰まる対局でした。朝日新聞のホームページ、名人戦の解説の中で黒１２５のあと、白１２６で決定的なチャンスを張栩が逃したとされています。あそこはちょっと打ってみたいなと思っていたところでした。岡目八目とはよく言ったものですが、素人ならちょっと打ってみるかですませられますが、プロではそれが許されません。白１４０もどこに打てばいいのか今もわからないとしていますが、私などが同じセリフを言ってもまったく違う意味ですよね。

　棋聖戦もリーグ戦が大詰めを迎えています。Ａリーグは４局目の対局に入り、山下敬吾九段が一歩リード。一方Ｂリーグのほうは全員が４局を終わり、張栩九段、小林覚九段、結城聡九段が３勝しています。最後の第５局は張栩九段と結城聡九段の対局。小林覚九段は趙治勲九段との対決です。また、今村善彰八段がリーグ戦陥落が決定。もう１人は趙治勲九段か王立誠九段となります。

【第２３期女流本因坊戦】

　挑戦手合五番勝負の対局日程が発表されています。９月２９日が第１局で、以下１０月１３日、１０月２７日、１１月２日、１１月１７日となっています。小林泉美女流本因坊の４期目がなるかどうか。過去には吉田美香八段が４期連続女流本因坊位についています。また、小林泉美女流本因坊対知念かおり三段の対局はこれまで小林の１１勝１０敗。かなり拮抗しています。しかし、２００２年１０月に行なわれた対局以来小林女流本因坊が６連勝中です。

【第１７期女流名人戦】

本戦決勝
矢代　久美子　五段　－　小山　栄美　五段

敗者復活２回戦
祷　陽子　五段　－　青葉　かおり　四段　（祷五段の黒番中押し勝ち）　
知念　かおり　三段　－　井澤　秋乃　三段　（知念三段の黒番中押し勝ち）
巻幡　多栄子　二段　－　小西　和子　七段　（巻幡二段の黒番中押し勝ち）
岡田　結美子　六段　－　芦田　磯子　六段　（岡田六段の白番中押し勝ち）

【第６期女流最強戦】

　先週の対局でベスト８が出そろいました。前期のタイトルホルダーだった鈴木歩三段が新海洋子五段に敗れています。

準々決勝
岡田　結美子　六段　－　小山　栄美　五段
金　賢貞　三段　－　榊原　史子　六段
加藤　朋子　五段　－　新海　洋子　五段
祷　陽子　五段　－　万波　佳奈　三段

【第８期女流棋聖戦】

　先週の対局で本戦出場者１１人のうち９人が決定。今週の２局で予選がすべて終了します。そうなると、本戦出場者の中で、シードで出場するのが誰なのかが興味があるところ。どこかに情報があるのかもしれませんが、ネット上では見つけられません。わかる方がいましたら教えて欲しいです。

　本戦からの出場者は５人と思われ、勝手に推測してみましょう。小林泉美六段は硬いところです。ほかに予選に名前がなく、トーナメント常連を探して見ると、知念かおり三段。関西からは吉田美香八段と小西和子七段というところでしょうか。微妙ですが鈴木歩三段の名前も予選にはありませんでした。前期の女流棋聖戦でも女流最強位がシードされていますので、おそらく間違いないでしょう。以上私の勝手な推測でした。

先週の対局

予選Ａ決勝
小山　栄美　五段　－　澁澤　真知子　初段　　白番中押し勝ち
加藤　啓子　四段　－　向井　千瑛　初段　　白番中押し勝ち
井澤　秋乃　三段　－　種村　小百合　初段　　黒番中押し勝ち

今週の対局

予選Ａ決勝
岡田　結美子　六段　－　金　艶　三段
水戸　夕香里　三段　－　金　賢貞　三段