Apu の All That I Am

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23.解脱を願う者にとって…

2011年05月26日 | ラマナ・マハリシの言葉
 解脱を願う者にとって、本を読むことはどんな価値があるのでしょうか?

 すべての聖典は、解脱を得るためには心を静かに保たねばならないと説いている。だから、すべての聖典の結論は、心を静かに保つべしということである。ひとたびこのことが理解されるなら、際限もなく本を読む必要は何も無い。心を静めるために、人はただ、自分自身の内に自己とは何かと問いつづけるべきである。聖典を読むことによっては、この探求はできない。人は自分自身の智慧の目で、自身の自己を知らねばならない。自己は(*9)五つの覆いの内側にあるが、書物はその外にある。自己は、五つの覆いをはぎ取ることによって探求されるべきものだから、それを書物の中に求めることの愚かしさは、言うまでもない。やがて、彼が勉強したすべてのことを、忘れ去らなくてはならないときが来るだろう。

 『ラマナ・マハリシの教え(めるくまーる社)』 … 私は誰か ⇒続く





 ラマナ・マハリシの教え
 ラマナ・マハリシ/山尾三省(訳)
 めるくまーる
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(*9)五つの覆い (訳注)
2011-06-08 21:13:15
五つの感覚機能、視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触覚のこと。

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