※「近年の沖縄県における木造住宅生産に関する研究」より引用・・・
工務店16社の断熱材施工部位を見ると、「屋根・天井」が16社中15社であり、この15社中「屋根・天井・壁」は8社、「屋根・天井・壁・床」が1社である。
壁に断熱材の施工を標準的に行う工務店は半数程度にとどまるが、沖縄県では強い日射によって屋根面が高温になるため、ほとんどの工務店が屋根または天井に断熱材を施工している。
また、屋根または天井への断熱材の施工を行わない工務店1社も、野地板に40㎜のスギ板を用いることにより、このスギ板の断熱効果を利用している。野地板に30㎜や40㎜のスギ板を用いる構法は、宮崎県の木材流通業者が考案したものであり、断熱効果の他にも、「内装仕上げを兼ねる」、「釘の効きが良い」、「さね加工によって雨漏りしにくい」、等の利点があり、少なくとも対象工務店16社中4社で用いられている。
言い換えると、
調査対象工務店16社中1社は、
屋根、天井、壁、床へ断熱材の施工を行わず、
野地板に40㎜のスギ板を用いることにより、
このスギ板の断熱効果を利用しています。
対象工務店16社中3社は、
野地板に30㎜や40㎜のスギ板を用いており、
さらに屋根または天井に断熱材を施工しています。
また、壁に断熱材の施工を行わない工務店は16社中7社です。
野地板に30㎜や40㎜のスギ板を用いる構法・・・初めて聞きました
マイホームの2階は天井がなく、屋根と壁に断熱材が施工されています
2階は天井がない分ちょっと暑いと思います。
権藤 智之, 上橋 由寛, 松村 秀一
日本建築学会計画系論文集,Vol. 75 (2010) No.647pp.193-200
J-STAGE「科学技術情報発信・流通総合システム」
(独立行政法人 科学技術振興機構)