☆Voli alla gloria☆

路が見えぬなら飛んでしまえ。日々の思考と感覚の記録を綴ってゆきたい、とあるバンカーのブログ。

ある酩酊の手記。

2007年05月29日 | 短編小説
俺はいつだって自分を信じて疑わない。

まずそれを断ってこの筆を執るということを。

この自分に向って誓う。

いや、願う?

まぁ、いい。

なんとでもいえ。

しかしだ。

「あの女」はもうすでに、その、機能を果たさなくなった。

それだけのことだ。

明白なことだ。

疑いの余地もない。

何が、見返してやる、だ。

自分をもっと大切にしろ。

少なくとも俺が与えた優しさ以上のモノを。

自分自身に与えてやらなくちゃ。

自分がかわいそうだと、そう思わないのか。

こんな風に俺が「あの女」のことを思っていること自体が。

最後の慈悲にでもなればいい。

自分を犠牲にしてまですることなんて何一つない。

絶対に。

馬鹿げたことだ。




また夜が更けて。

明日もまた何も知らないような顔をした日の光が。

われわれの心を無意味に照らすのだ。

誰かが「ファック」とつぶやいたとしたら。

俺はそれを歓迎の言葉と受け止め。

今日はもう眠ることにする。

乾杯。

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