あおぞらブログ

発達障害やグレーゾーンなど、ちょっと個性の強いお子さんのパパママを応援する「パパママサポート あおぞら」です。

求刑超え一審判決破棄 発達障害の殺人罪被告を減刑~朝日新聞~

2013-02-26 20:19:53 | スタッフのひとりごと
大阪市平野区の自宅で姉(当時46)を刺殺したとして殺人罪に問われた、
無職大東一広(おおひがしかずひろ)被告(42)の控訴審判決が
26日、大阪高裁であった。
松尾昭一(しょういち)裁判長は、
発達障害を理由に検察側の求刑(懲役16年)を上回る懲役20年とした一審・大阪地裁の裁判員裁判の判決を破棄。
「犯行の動機に障害が大きく影響しており、責任を軽くする事情ととらえるべきだ」
として、懲役14年を言い渡した。


昨年7月の一審判決は、
被告を発達障害の一種のアスペルガー症候群と認定。
「障害に対応できる受け皿が社会になく、再犯の恐れが強い。許される限り長期間、刑務所に収容することが社会秩序の維持につながる」と指摘。
これに対し、日本社会福祉士会や日本弁護士連合会などから
「障害への無理解と偏見に基づく判決だ」などとする抗議声明が相次いでいた。


一審判決によると、
被告は小学5年生ごろから不登校となり、自宅に引きこもっていたが、
姉に自立を迫られたことを「報復」と受け止めて殺害を計画。
2011年7月、自宅で姉を包丁で刺して殺害した。

弁護側は05年施行の発達障害者支援法に基づき、
国が発達障害者の教育や就労を支援している点を挙げ、
「受け皿はある。一審判決は障害者を差別し、平等原則を定めた憲法に反する」と主張。一方、検察側は量刑について
「裁判所にしかるべき判断を求める」としていた。




*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*


昨年の一審の判決に
驚かれた方は少なくないと思います。


私もその一人。
驚き、というより
落胆、という感じでした。


「障害に対応できる受け皿が社会になく、再犯の恐れが強い。許される限り長期間、刑務所に収容することが社会秩序の維持につながる」


開いた口がふさがらない、というのは
こういうことかな。


ツッコミどころが満載で、
どこからツッコミを入れればいいのか分かりません


「許される限り長期間」
って何ですか?!
要は、閉じ込めておこうってことですよね。

哀しすぎます



先日の講演会でご協力いただいたアンケートでも
周囲の理解の無さを嘆く声が多く
読んでいて胸がいっぱいになりました。


問題と思われる行動をとる子や人を見ると
その子や人を丸ごと、「問題」だと思ってしまう。
問題なのは行動だけで、その人物ではない。
そして、問題行動には理由があるはずなのです。

社会全体が、
障がいに対応する受け皿になってほしいです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿