『ある日突然、私たちの手元に、
一枚のチケットが舞い込みました。
行き先は不明、というか自由。
運転は急行、快速、鈍行、どれを選んでもよし。
ただし、緊急停止、寄り道あり、脱線もしばしば・・・。
いったい、この謎だらけのチケットの正体はなんでしょう?
チケットを手にした私たちに、
ただひとつ共通していることがあります。
それは、
わが子に「しょうがい」があることです。
誕生後、すぐに子どもの「しょうがい」を告げられた人。
だんだんと、子どもに「しょうがい」があることがわかった人。
たくさん泣いた人。
少しだけ泣いた人。
やっと笑えた人。
まだ笑えない人。
そんな私たちの、行き先自由のチケットです。
さまざまな障がいの子がいます。
だから、
ゆっくりでも、のろのろでも、しぶしぶでも、そそくさでも、いいのです。
でも、車内はなんだか不思議と楽しそう。
それは、このチケットを手にした人だけが味わえる、
特別な「おまけ」があるからです。
「おまけ」の一番の楽しみは、
特別な望遠鏡で、今まで見えなかったものが見えてくること。
あまりの絶景に、絶叫している人もいたりして。
なぜ、このチケットが私たちの元に届いたのかは、
誰にもわかりません。
ただひとつ言えるのは、
自分次第で、外の景色が変わることです。
でも、この「おまけ」は時々、
すごく重たくて、つらくて、にがくて、
どこかに置き去りにして、逃げ出したくなることもあります。
そんなときは、警笛を鳴らして、一時停止。
助けが来るのを待ちます。
すると、
前から後ろから、引っぱったり、押したりしてくれる、
心強い仲間があらわれますから。
みんなそうやって、なんとか走っているようです。
~中略~
障がいを持つ子を育てる。
それは、特別なことのようでもあり、
今日もまた、不思議なチケットを手にした人がどこかにいるように、
偶然に舞い降りた、人生の「おまけ」のような気もします。
どうか、あなたにも、
きっと思いがけない素敵な景色と、頼もしい仲間が
あらわれますように。』
NPO法人 つみき 著
『えっ うちの子に障がい? でも、一人で悩まないで
~親たちがホンネで語る子育て・誕生から成人まで~』
はじめに・・・より、抜粋
一枚のチケットが舞い込みました。
行き先は不明、というか自由。
運転は急行、快速、鈍行、どれを選んでもよし。
ただし、緊急停止、寄り道あり、脱線もしばしば・・・。
いったい、この謎だらけのチケットの正体はなんでしょう?
チケットを手にした私たちに、
ただひとつ共通していることがあります。
それは、
わが子に「しょうがい」があることです。
誕生後、すぐに子どもの「しょうがい」を告げられた人。
だんだんと、子どもに「しょうがい」があることがわかった人。
たくさん泣いた人。
少しだけ泣いた人。
やっと笑えた人。
まだ笑えない人。
そんな私たちの、行き先自由のチケットです。
さまざまな障がいの子がいます。
だから、
ゆっくりでも、のろのろでも、しぶしぶでも、そそくさでも、いいのです。
でも、車内はなんだか不思議と楽しそう。
それは、このチケットを手にした人だけが味わえる、
特別な「おまけ」があるからです。
「おまけ」の一番の楽しみは、
特別な望遠鏡で、今まで見えなかったものが見えてくること。
あまりの絶景に、絶叫している人もいたりして。
なぜ、このチケットが私たちの元に届いたのかは、
誰にもわかりません。
ただひとつ言えるのは、
自分次第で、外の景色が変わることです。
でも、この「おまけ」は時々、
すごく重たくて、つらくて、にがくて、
どこかに置き去りにして、逃げ出したくなることもあります。
そんなときは、警笛を鳴らして、一時停止。
助けが来るのを待ちます。
すると、
前から後ろから、引っぱったり、押したりしてくれる、
心強い仲間があらわれますから。
みんなそうやって、なんとか走っているようです。
~中略~
障がいを持つ子を育てる。
それは、特別なことのようでもあり、
今日もまた、不思議なチケットを手にした人がどこかにいるように、
偶然に舞い降りた、人生の「おまけ」のような気もします。
どうか、あなたにも、
きっと思いがけない素敵な景色と、頼もしい仲間が
あらわれますように。』
NPO法人 つみき 著
『えっ うちの子に障がい? でも、一人で悩まないで
~親たちがホンネで語る子育て・誕生から成人まで~』
はじめに・・・より、抜粋