亡くなった人が この世に現れるためには

いつも家族が集まる居間で

くつろいでいると
ある人が目の前に現れた。

私が幼い頃に亡くなった祖父。

元気な頃と変わらない姿で
テレビの斜め前の席に座っている。


亡くなった祖父を見て、すぐ氣がついた。
ここからが興味深い話へと発展する。

これは夢の中だと理解したうえで
祖父と話をする。

亡くなった人が行くと

いわれているあの世と、
私たちが生きて

過ごしているこの世。

亡くなった人は

私たちの生きているこの世に

来るためには

現世の言葉に近いもので表すと
「ポイント」が必要とのこと。

そのポイントとは、

私たちの生きている現世で
善い行いをするたびにポイントがたまり、
当然悪いことをすれば

ポイントは減ってしまう。


一生かけて貯めたポイントが
あの世へ行ってから役に立つそうだ。

もう一度、

今まで生きてきた世界を見てみたい。
生きている家族に会いたい。

いろんな思いから、

私たちの生きるこの世へ行くために
そのポイントを使うそうだ。


そのポイントは

生きていた頃にしか増やせないらしく、

祖父はこの先

どんなに この世が続こうとも

約50回ぐらいしか来られないそうだ。

祖父が亡くなってから

今まで 私の夢の中に出てきては
最近どうだ？と聞かれ
近況報告をしていたけれど、

久しぶりに私の人生の節目に

今回 現れてくれた。

家族のことを中心に

いろんな話や報告をした後、

あと50回来てしまったら

どんなに その先

この世の様子を見たくとも

二度と来ることはできないので、

心配しないで

本当に必要な時だけ

この世に来てねと伝えた。

嬉しそうに微笑む祖父が

納得した顔をして

光の中に消えていった。

それを追いかけようとしたら

光が強くなっていき

そこで目が覚めた。

今回のように

故人が夢に出てくるのは結構ある。

私が幼い頃は

夢の中では 亡くなった人という

認識が出来なかったため

目が覚めて現実に戻ると

「あぁ、夢だったんだ」と

なっていたが、

今は 夢の中で故人に会うと

夢の中だと わかるようになった。

懐かしい人に会えるのって

心がホンワリする。

あの夢のあと、

祖父の夢は みなくなった。

ポイント…私も現世で貯めておこう。