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あをまる日記

つれづれエッセイ日記ですv

ゴキブリハウス

2001-04-25 11:35:14 | その他のエッセイ
私が以前勤めていた会社は特に夏場はキョーレツなホラーハウスでした。
いえ、別にオバケは出ませんが。
一見廃虚のよーなボロアパートの一室だったのですが何が嫌って虫ですよム、シ!
仕事柄(ってもあの会社異常だったけど)深夜までボロアパートにいるわけですが出るん
ですよ!アレが!仕事部屋から見えるキッチンにあるポットに3匹くらいたかってるでか
いゴキブリが!!叫びそうになるも女チーフに「黙って仕事して下さい!」とか言われて
黙って座り直す、こんな生活嫌だ、とか思いながら(泣)スプレーすると飛んで向かって
きやがるわ絵の具塗り立ての場所には点々とゴキの足跡があるわ廊下は丸々育った
蜘蛛だらけだわ、、、今でも忘れられないのはある夏の夜の出来事、夜も10時を回り、
この蒸し暑い部屋からやっと帰れる(たった30分でも早く帰ろうとすると嫌味を言われ
る異様な会社で当の女チーフもろとも最後には次々体&精神のバランスを崩し、ある日
私一人残して会社に誰もいなくなって消滅した、今となっては何とも奇妙な青春の1ペ
ージ、、^^;)と思いふらふらと玄関へ、エアコンなどあるはずも無い会社、ソデと
ズボンはまくり上げ靴下は鞄に入れて裸足のまま靴を履こうとした、その日だけは!その
日だけは何故か念のためいつも必ず行なっていた行動を私は取らなかった!玄関にもよく
出没するゴキブリがもしや靴の中にいたりはしないかといつも思わずチョイチョイと爪先
で自分の靴を外から踏んで確認するあの作業を!その日は何も考えずに足を差し入れて、
、、、、、!?一瞬にして何か異物がある事に気付きマッハのスピードで足を引き、玄関
の重い鉄の扉を開くと、廊下に向かって自分の靴を蹴り出しました、すると確かに大きな
黒い生き物がシャカシャカシャカ!っと靴の中から猛スピードで逃げて行くではありませ
んか!何故!?何故今日に限って!しかも一番虫の嫌いな私の靴に!?まさかね、という
悪夢が実現してしまったのです、生足でさわっちゃいました!!
あの日の光景は今でも忘れられません、、、、、、、、、。


十年たっても

2001-04-09 11:32:50 | その他のエッセイ
十代の頃、マンガ家になるのが夢で、、なんてカルーく言葉で流せないくらい重い夢で
ハタチそこそこまでは引きずってた(いつからこんなに楽になれたんだか、、ウ~ム)
その頃頻繁に見ていた夢(寝ながらみるヤツの方です)があります。
壁中うず高く膨大なマンガの並ぶ古ぼけた古本屋に乗り物に乗って連れていかれる。
ギッシリと並ぶ時代遅れになった空しいマンガ達が怖くて怖くて震え上がる、みたいな。
朝が来て目を覚ましても一日中(もっとかな?)怖かった憶えがあります。

当時の親友(その後絶交;)に毎日言われ続けていた「10年残る絵を描きなさい」
「アンタのキャラは目が死んでる」「ものを描くって事は夢を削り取ってすり減らすって
ことなの、違わない!そうなの!(怒)」、、みたいな言葉に影響されて何かを怖がって
いたのかもしれません。
今は、自分にとって価値のある作品、好きな作品は自分で決めるし(当たり前だってば)
誰に何て言われようが、マンガもアニメも映画も小説もゲームもオマケも(←;)同じ
フィクションというものの価値、そしてその奇跡的な力を理屈でなく感覚が信じていたり
します。、、、なんかただの当たり前のこと言ってるだけだなー(笑)


ふぇみなお話

2000-05-13 11:28:01 | その他のエッセイ
テレビや雑誌なんかでレディースコミックが取り上げられた時(特にレイプ物や
SM物)必ず男性から出る突っ込み「どうしてフィクションならいいのですか?」
、、、どうもこれが純粋な疑問に見えない。
本音は「こんなの読んでるんだから女がレイプだセクハラだと騒ぐのは不当だ」
、、、じゃないかと思える、女のゲストが説明しようとしても独特の語気の荒さ
で遮るおっさんとか、自分でよく考えて欲しいなと思う、自分がその強気の語調
でどこに結論を持っていこうとしているのかを、人間として。
私はエロ系はほぼやおいオンリーでレディコミは読まんけど、、、、、。

昔幼女連続殺人事件が起こったときに新聞で見たあるライターの記事。
「女の子に父親がミニスカートを穿かせるのは何故だ?それは可愛いからである、源氏物語の若紫などでも判るように古典の時代から幼女が好きな男はいたので
ある、彼(犯人)と同じ願望は男なら誰もがあるはずなのだからよってたかって
彼を責める姿は気持ちが悪い」

私はあんたが気持ち悪かったです、自分の中にある願望を女の子何人も殺した変
質者を公衆の面前で(遺族の目にも触れるかもよ?)こんな庇い方してまで正当
化したいのかな?って。
趣味や願望を責めるつもりは全然ない。でも法律が無くても幼児を襲ったり殺し
たりしない人間であるなら変態を責める資格はあると思う、当たり前。
何にこじつけたって正当化なんて出来ない事ってあると思うのですよ。

あとレイプネタを読む女はそーゆー願望がある、と思う人に聞いてみたい。
飛び降り自殺気分の味わえる絶叫マシンに行列する人たちの中に本物の死の危険
を味わいたい願望のある人の割合ってどれくらいだろう?お化け屋敷に入るカップ
ルの中に「将来は絶対毎晩幽霊のでるアパートに住もうね」って話してる人はど
のくらいいるんだろう?スプラッタムービーが好きな人の中にチェーンソー持っ
た怪物にホントに命狙われてみたい奴ってホントにいるの?って。


バス

2000-04-15 11:25:43 | その他のエッセイ
高校の頃、チャリで通学してました。雨でも風でも嵐でも吹雪でも。
でも冬場はうず高くごりごりの雪が積もり校外のへき地の学校には、やたらに本数の
少ないバスで行くしかありませんでした。降りてからも他に建物が無いだけに吹きっ
さらしで前も見えない吹雪の中何十分も歩いてやっと登校。
まぁそれでも幸いなのはチャリ通じゃない間はチャリの修理代がかからないコト。
置き場所が決まってるわけでもない自転車置き場のドコに止めても帰る時にはタイヤに釘
が何本も刺さってるわチェーンカバーは蹴り潰されててそのまま走るとゾク並のうるささ
だわまーつまりはそーゆー学校だった(当時は新設校だったから困ったちゃんな問題児の
巣だった、私も含めて)便所の個室でしかのびも深呼吸も出来ない薄暗い学校。
真冬の路線バスの中に同じ制服着た死んだよーな顔のおガキが沢山乗ってて学校に行く為
に降りなきゃいけない停留所に近付いても誰もなかなか降車ボタンを押さなかった、ギリ
ギリになると誰かが押す、すると止まる、そして無言でゾロゾロ降りる。
ある日停留所近くで運転手がキレた、お前ら降りる気ないのか!いい加減にしろ!と
(まがりなりのも客相手なのになー、、、スゲエ)翌日からはボタンは早めに押された。
同じカッコの奴の目的地が一緒なのがわかってるから人任せにしてただけなんだろう。
でも私はいつもこのままだれも押さなかったら学校に行かなくても済む、と祈るように
思っていた、そして名前も知らない同じ制服の連中も同じ事考えてるのかも、などとも
誰も降りなかったバスがどこかの野原にガキ共を捨てていく、んで初めて同じ気持ちだっ
たと打ち明けあう、名前を名乗る、んでこいつらの中の一人くらいとは友達になる。
ぼんやりと夢みてた日はもちろん来るわけもなく卒業した。

今考えればバスに乗り続けてもつくのは営業所か車庫に決まってますね、、、(笑)