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65歳から初めるクラシックコンサート

クラシックコンサート初体験の65歳がレポートします❗️

ワンコイン・ピアノコンサートに行ってきた。

2025-03-17 14:36:57 | ピアノ楽曲

3月11日の火曜日は、前日に引き続きコンサートに出かけました。
この日は、ピアノのソロコンサート。
しかも、500円のワンコインで楽しめるのです。
会場は、神戸文化ホール(中ホール)
アクセスは良好、神戸市営地下鉄、大倉山駅で下車。


そこから歩いて3分ほど。
ぼくが住んでいる神戸市西区からは、45分ほどで到着しました。
この日は雨模様だったのですが、かなりのお客様が詰めかけています。

今回は中ホールでの開催、座席数904席 僕が座ったのは2階席でした。


やはり、ワンコインで楽しめる手軽なコンサート。
しかも、演奏される曲は、ショパン、モーツァルト、ベートーベンなど、聞き馴染みのある作品です。


ピアニストは、音大の大学院で教鞭をとる、久元祐子さん。
ほんとに、こういう、気軽に足を運べる、敷居の低いクラシックコンサートが、もっと増えると良いですね。僕は神戸市という、まあ、そこそこお金のある『政令指定都市』に住んでいるので、こういった機会に恵まれています。
あなたの地域の、コンサート状況はいかがでしょうか?
♫♫
今回のピアノコンサートでは、神戸文化ホールが持つ、
『ベーゼンドルファー社製』のコンサートグランドピアノの音色を聴くことが出来ます。

ヨーロッパの3大ピアノメーカーのひとつ。
実際に、コンサート会場で聞いた音色は、随分まろやかな感じ。それをピアニストの久元先生が、ガシガシ、というかんじで、力強く弾きこなします。
中低音部は随分と骨太な印象でした。
♫♫
いぜんNHKで、『もう一つのショパンコンクール』という番組を見ました。
世界中のピアニストがその栄冠を勝ち取ろうとするショパンコンクール。
もちろん、世界中のピアノメーカーも、自慢のピアノを携えて、このコンクールに出品してきます。
ピアノメーカーは、ピアノだけではなく、腕のいい調律師を中心に、『ワークスチーム』を結成して本選に挑みます。
ピアノメーカーにとっても、まさに、『もう一つのアツい戦い』の場でもあるのです。
出場する演奏者は、予選前に各社のピアノを試奏して、自分のお気に入りのピアノを選びます。
メーカーにしても、ショパンコンクールの本選で、たくさんのピアニストに弾いてもらうことは、たいへんな名誉であり、ましてや、
『ショパンコンクール優勝者が弾いたピアノ‼️』となれば、宣伝効果は絶大です。
番組では、その舞台裏での様子を、ピアノメーカーの調律師たちの『戦い』を軸に紹介してゆきます。
ぼくは、なかでも『KAWAI』カワイピアノ

の音色に強く惹かれるものがありました。


ショパンの生まれ故郷であるポーランド。
そこでショパン弾きのピアニストたちに、強く支持されているのが、なんと、『日本のカワイピアノ』なのです。
その『ちょっと陰りのある』
『アンニュイ』な、音色は、ときにロマンチック。
ときには、内に秘めた忍耐(ポーランドは度々、外国に侵略されています)と、燃える情熱を、表現するにはピッタリのピアノなのです。
♫♫


今回のコンサートで演奏された『ベーゼンドルファー』ピアノは、そんなカワイピアノにやや音色が似ています。
キラキラ輝くような派手な音色ではなく、内に秘めた感情を深く表現できる、そんな音色に思えました。
神戸文化ホールでは、この『ベーゼンドルファー』ピアノを使った500円、ワンコインコンサートをシリーズ化しています。
また次も聴きに行ってみたいですね。

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ラフマニノフのピアノ協奏曲3番を聴きに行ってきました。

2025-03-14 13:04:26 | ピアノ楽曲

3月10日の月曜日、この日は、前回に引き続き、『西神中央ホール』へ。


今回は神戸市文化スポーツ局文化交流課主催のクラシックコンサートです。

プログラムは
ロッシーニ 『ウィリアムテル序曲』
ラフマニノフ 『ピアノ協奏曲第3番』
入場料は千円ポッキリ。

ピアニストは、河内仁志さん。第75回日本音楽コンクール、ピアノ部門第1位の実力の持ち主。
今回のような、公共団体が主催するコンサートの魅力は、
まずは、チケットが格安であること。
ときには無料のコンサートもあります。
次に、若手有望株の音楽家の演奏を聴けること。
彼ら若手にとっても、オーケストラと共演なんて、早々あるチャンスではありません。
ここで、いい演奏をして、強いインパクトを聴衆、音楽関係者に与えられれば、次のチャンスを掴めるかもしれません。

♫♫
以下余談。
みなさん、『のだめカンタービレ』はご存知でしょうね。
あれね、クラシック音楽を聴き始めるには、ピッタリのドラマですよ。
若く才能あふれる、指揮者千秋先輩、と、
これも狂気の天才ピアニスト、のだめちゃんとのラブコメなんですね。
でもね、物語の端々に、『日本のクラシック音楽』の現状が語られるわけです。
指揮者コースを専攻した学生さんでも、なかなかフルオーケストラを指揮する機会がなかったり。
ピアニストののだめちゃんも、周りからの期待が大きすぎて、ピアノを弾くのがいやになってしまったり。

また、入学者が激減している音大がけっこうあること。
そもそも、卒業しても就職先がないので、結局、仕事をしなくてもいい、裕福な家庭の子供しか入学してこない、などなど。
色々問題点はあるようです。
ちなみにドラマ中では、シュトレーゼマン、というケッタイな、ドスケベ指揮者が出てきますが、世界の音楽界には、結構な奇人変人、支離滅裂、アブノーマルなんて指揮者やピアニストがゴマンといます。(余談終了)

♫♫
さて、若い才能を世間にアピールする、といういみでは、今回のコンサート。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番が選ばれています。
僕はラフマニノフ、ピアノ協奏曲2番なら、何度も聴いていますし、大好きな曲です。

ピアノコンクールでは、必ずと言っていいほど取り上げられますね。
ところが、3番は聴いたことがありません。
そこで、YouTubeで、3番を予習しました。

結果……、
挫折、ガーン‼️
絶対無理、だめ、👎️👎️
というのも、2番も結構暗い感じで始まりますが、ちゃんと覚えやすいメロディーがあります。ところが、3番は、もう、陰鬱の沼にハマった、身動きできないほどの憂鬱。これが、延々、約45分に渡って続きます。
では、今回のコンサートを実際のホールで聴いてみると、
『ふむ、聴けなくは、ないな。』
というのが正直な感想です。
この日はほぼ満席の状態。

僕の両側のおとうさんたちは、このラフマの3番、30分がすぎる頃から、盛んに体を動かし始めました。
そうです、肩は凝るし、おしりは痛くなってくるのです。
もう、ほとんど我慢大会。
そんな、こんなで、まあ、たまには、こういう難解な楽曲にも、触れておくのもいいでしょう。
ただ、演奏する側からすると、大変な難曲を弾きこなす、ということで、大変やりがいのある演奏会だったのではないでしょうか。
濁りのない音色とタッチ。メリハリもしっかり聞かせた美しい演奏でした。

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