プラズマの仲間の雷は、大気が突風で急激に高速上昇するだけで発生する、ようだね。
そうかい?
違うと思うよ。
だって、雷は入道雲が発生するような大気が不安定な状況で、雨や風が荒れ狂っていると、雷が落ちるんだよ。
そうだね。
でも、さ。
不思議だと思わない?
あの説明さ。
上空にプラスの電気が貯まる。
地上にマイナスの電気が上空にあるプラスの電気に引寄せられる。
電気がいっぱい溜まったら、上空と地上の間に電気が流れて放電する。
これが雷だ。
と言う説明さ。
なぜ上空にプラスの電気が溜まる、って、決まる、んだい?
それは、物を擦ると静電気が溜まる、からさ。
積乱雲を発生する程の激しい上昇気流が、回りの空気と摩擦して、静電気が溜まる、のさ。
プラスとかマイナスは、擦る物質によって決まる、のさ。
な、わかったかい。
でも、電気ってどうやって溜まるのさ?
だいたいね、上昇気流ってさ、上に向かって動くから、擦れるとしたら、縦に擦れるハズだよね!
縦に擦れるなら、電気も縦に溜まる、でしょ!
だったら、上から下までプラスばっかり、縦に並ぶでしょ!
だから、プラスの電気が雲の上部に溜まるはずはない!
お分かり?
わかれよな!
だから、雲の上部に電気が溜まる、っていうのは、間違いだ。
と、オレは思う、んだ。
これでも、電気が溜まる、って、こだわるか?
オレはね、上昇気流が、周りの空気と擦れていくこと、そのものが、雷(電気)だと、思ってる。