合法に非ず、脱法なり。

オリンピックもそうですが、日常においても薬物乱用は厳禁です。

脱法ドラッグ、条例で規制　全国初、東京都が方針 (共同通信) - goo ニュース

最近は時に「合法」あるいは「芳香剤」または「ビデオヘッドクリーナー」等と称して
見るからに怪しい（実際に危険なのですが）薬物が公然と販売されていますが、
これは紛れも無い脱法行為に他なりません。東京都だけではなく全国で厳しく
取り締まって欲しいというか取り締まれよと思う所です。これは私も岩手県に
請願した方が良さそうです。以前にも幻覚作用のあるキノコが観賞用という詭弁
の下に堂々と売られていましたが、これが取り締まられるようになったのを機会に
この脱法ドラッグへと遷移していったように思います。東京都にしても全国初とは
いえはっきり言って遅きに失した感を覚えるのは私だけではない筈です。

廃棄物投棄を防止するための国際条約に「バーゼル条約」というのがあるのですが
本条約のような手段が取れれば良いと思うのです。この条約においては捨てても
良い廃棄物だけを定めているのです。つまりそれ以外を捨てた場合は即違法と
なるのです。このような方式を「クリーンリスト方式」と言います。逆に禁止される
ものを定めるのは「ダーティリスト方式」と言います。大体あるものを規制する時には
その禁止されるものを明示する後者のダーティリスト方式による場合が多いのです。
従ってバーゼル条約は画期的な条約体系と言われました。

つまり禁止薬物ではなくこれは販売しても良いというものだけを規定できれば良い
と思うのですがそれでは本件の場合あまりに広範になってしまうので難しい所です。
それゆえある物質に幻覚作用等が認められる場合には現状よりも機動的に判断
してできるだけ早く法の網をかけていくという手法しかないのかと思う次第です。