地球破壊爆弾No.V-7

とあるパロロワ書き手の一人が徒然と思うままに何かしらを書き綴っていきます。

東方黙示録

2010-02-03 | 日記
俺はザッと書いたあらすじを清書してたらSSもどきになっていた。なにを言って(ry
……ということでなんかちょびっと長くなった。おかしいなメモでは2行だったのに。
とりあえず今の所形にするつもりはないけど、
思いついたことをメモだけで沈めてるのもなんなので、とりあえずあらすじを書ききってみる。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
赤錆色の荒野を独り行く人影があった。
襤褸を纏い黙々と進むその者は不意に曇天の空を見上げ何かを思う。
生温く粘つく空気。罅割れた大地。いつも曇ばかりの空。
ここに嘗てはあったはずの四季も今はどこにも見つからなかった。

しばらく歩き、人影は今は瓦礫の山でしかない人里の成れの果ての中で倒れ伏せる人間を見つける。
駆け寄るもだがしかし、枯れ木の様な手足。土気色の肌。人間ではあったが躯でしかなかった。
そんなものばかりだ。この時代は。何かが狂ってしまったせいで、世界は畏れと死ばかりが溢れている。

足音が聞こえた。耳を澄ませて確かめてみる。確かにそれは足音だった。
現れたのは人影の集団だ。しかしそれは人影であっても人間ではない。人間ではあったが人間ではない。
蛇(ミシャグジ)を植えつけられた祟り神の兵士だ。

畏れを齎し信仰を得る為、神の兵士は人を襲う。目の前の襤褸を纏った人影とてその対象だ。
十、二十のかつては人間だった人型の肉が殺到し、襲い来る。
逃げる力もないのだろうか。それともここで尽きると諦めたのか。人影は黙して動かない。

だが、しかし、兵士の振るった槍や刀はいずれも空を切るばかりであった。
いやそれどころか、人影へと迫った者等が何事かばたりばたりと倒れてゆくではないか。
何も起こっているようには見えないのに。僅かな空気の揺らめきすら感じられないというのに。

紅い砂を含んだ風が一陣通り過ぎ、纏っていた襤褸が捲り上げられる。
露になったのは射るような銀髪。深い濁りと強い意志を秘めた瞳。結ばれ決意を零さぬ薄い色の唇。
かつては完全で瀟洒な従者。今この時、今この時代、今のこの世界においては、紅月を見失いし時の迷子。

――彼女は十六夜咲夜であった。その名前だけを支えに荒野を往く独りの人間であった。

更に殺到するミシャグジの兵士。
囲まれる咲夜に焦りの色はなくその気もなかったろうが傍から見れば儚い命も風前の灯火といった風であろう。
だからこそか”彼女達”はそこに駆けつけた。咲夜が見る前でみるみる内に兵士らは物言わぬ肉塊へと変じてゆく。
風が疾り、力が振るわれ、魔力が瞬きとなって色彩豊かな弾幕を形作る。それこそが彼女の探していたものだ。

兵士どもを打ち倒した彼女らはぽつんと残った咲夜を見て何者かと訝しむ。
彼女らは十六夜咲夜を知らない。そうだろう、この世界にそんな者は存在しない。あの出会いはなかったからだ。
しかし、咲夜は彼女達を知っている。彼女達とそして今は遠いあの場所を、境界に囲われた遠き理想郷を。

その場所の名前は幻想郷と言った。そして幻想郷はもう存在しない。


 【 東方黙示録 -THE AGE OF MISHAGUJI- 】
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

続きはまたすぐに、パパっと終わらせてノナリゲームの続き書くじぇ。
ラノルタはさらに6冊ほど原作補充。けど全然読めてないw ネタはあるけど様子見です。
GR2はそろそろ投下したいけど……どうなることやら。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿