発達と障がいを考える本①
『ふしぎだね!?自閉症のおともだち』
AB版/約50ページ
発行所:ミネルヴァ書房
定価:1800円+税
≪どんな本?≫(本文「はじめに」「保護者の方へ」より引用)
この本は、自閉症という障がいについて知らなかった人には知ってもらいたい、また、近くに自閉症の人がいるという人には、少しでもその人を理解してほしいとの願いから作りました。
この本では、自閉症のお友達の行動を通して、具体的にどんな障がいなのかを紹介しています。
本書では、自閉症の親御さんや先生、兄弟やクラスメイトから受けることが多い相談内容をふまえて解説してあります。その為にいわゆる問題行動の場面が多くなっています。
実際の自閉症の子供がいつも問題行動をおこしているわけではないので、そのような誤解をしないようにご注意下さい。
≪もくじ≫(一部抜粋)
第1章 どうしよう!?こんなとき
①ますみくんの場合 予定が変わると不安になっちゃう
②なおやくんの場合 みんなのゼリー食べちゃった
③のぞみさんの場合 リコーダーの音ががまんできない
④あかねさんの場合 楽しくても手をかんじゃう!
⑤ひできくんの場合 水遊びがやめられない
第2章 自閉症って何?
自閉症は生まれつきの障がい
自閉症の特徴は3歳ぐらいまでにあらわれる
知的なおくれのある自閉症
手助けのポイント
自閉症の人をもっと知ろう
保護者の方へ
≪この本の構成≫
第1章は・・・
(最初のページ)で
ある日の学校での一場面を絵で紹介してあります。
(次のページ)で
どうして、そうなったのかを知るためのページです。
(最後のページ)で
お友達のために先生がした工夫を紹介しています。
第2章は・・・
自閉症がどういう障がいなのかをくわしく説明しています。
≪母の感想≫
是非とも、これを小学校の図書室に置いて強制でもなんでもみんなが見れるようにしてほしいと思いました。
「自閉症の本」っていうとどこか専門的な本が多くて、特に子どもらが読んで理解できるような本ってなかなか見ないなと思ってたんですが、この本は、第1章は子どもらに、低学年の子どもたちが読んでも分かり易く、感じには全てふりがなつきで、使い方によっては授業でも取り上げやすくなってると思います。
人権週間、とかなんかで、理論ばっかり言ってて、でも自閉症のことだけ取り上げられてるわけではないし、「ちゃんと伝わってんのかな?」と疑問に思ってたりしてるのですが、小さいうちから正しい理解をしてほしいし、特殊学級・障がい児学級の子どもたちのことを話し合う取り組みがあったら、是非こういう本を参考にしてほしいと思いました。
なので、先生にも読んでほしいと思いました。研修等で折に触れる機会があるとは思うけど、なかなかそれでも理解されてない方、多いですからね・・・。
自分が子どもの頃にこんな本があったら、今の同世代で子どもをもつお母さん達ももっとこういう子どもたちに対するちゃんとした理解ができてたかもしれませんね。
小学校の時、そういうの学校で教えてもらった記憶、あります?私はありません。今思えば特に疑問に思うことなく過ごしてきました。ただ、思ったのは「自分たちが知らんとこまでよう知ってるな~」って感想ぐらいで・・・。
うちの場合、当事者・そらのほかに弟もいるので、夏休みあたりにじっくりと読ませてみようかと思ってます。
なお、この『発達と障がいを考える本』はシリーズもので、全12巻あり、これから随時刊行予定だそうです。
今発売されてるものではこの本の他に
②アスペルガー症候群(高機能自閉症)のおともだち
③LD(学習障がい)のおともだち
があり、これからの予定は以下の通りです
2006・6月刊行予定
④ADHD(注意欠陥多動性障がい)のおともだち
2007年刊行予定
⑤発達障がいってなんだろう
⑥ふしぎだね!?てんかんのおともだち
⑦ふしぎだね!?ダウン症のおともだち
⑧ふしぎだね!?知的障がいのおともだち
⑨ふしぎだね!?情緒障がい・精神障がいのおともだち
⑩ふしぎだね!?視覚障がいのおともだち
⑪ふしぎだね!?聴覚障がいのおともだち
⑫障がいのあるおともだちへのボランティア
少々値がはる本なので、どこまで買えるか分かりませんが、出来れば全巻揃えたいと思います。
追記:
当初、携帯で撮影した本の表紙の画像を載せてましたが「著作権にひっかかる」ということで、アフィリエイトに参加し、そこからのリンクだと大丈夫だということで、上記の表示に変更させてもらいました。
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