まず「オープンスペース」とは?
正式には「出会いとふれあいのオープンスペース」と題されていて、
障がいのある子どもの教育について理解を深めるため、授業の見学会や就学についての相談等が実施されます。(市民しんぶんより)
毎年開催される小学校は違いますが、これから就学を控えておられるお子さんをお持ちの保護者の方にはいい機会だと思います。
「オープンスペース」の流れとしては、大まかですが、
① 校長先生からの話と教育委員会からの話があり、
② 育成学級の見学
③ 教育委員会から就学に関する説明
④ 質疑応答
と、おおまかですが、こんな感じで進行します。
うちの場合は既に就学してますが、やはりよその学校の(※1)育成学級の様子は気になります。
・・・別に「偵察」するわけではないのですがいいところがあればそらの学校でも取り入れてほしいし、それぞれにいる子どもの特徴も全く違うので、様々な障がいを持つ子どもさんの事も理解していきたいので、毎年参加できる限り見学させてもらってます。
で、やっとこ本題ですが
先週の金曜日、16日にも市内のとある学校へ行ってきました。
事前にHPでも調べてたのですが、この日見学に行った小学校は、市内に2校しかない「難聴学級」がある学校で、各学年1クラスづつありました。
(普通学級の児童も年々減ってきてるようで、1学年1クラスというちょっと寂しい状況です。)
「難聴学級」の児童らは、市内全域から通ってるということで、通学は基本的には“1人”で通ってる、ということです(大丈夫なんかな?最近、小学生が巻き込まれる事件多いしなぁ、と思って聞いてましたが・・・)
週に2回、地域の小学校からこの学校へ通ってるそうです。
国語と算数は難聴学級(この学校では“2組”と呼んでるそうです)で行い、他の授業は普通学級と一緒に行うそうです。当然、学校行事等も一緒だそうです。
週に1回{たいこの学習」というのがあるそうで・・・この「たいこの音」って、重要なことらしいです。
あと、2組のみで給食を食べる機会があったり、「手話スピーチ大会」というのもあるそうです。
で。いよいよ見学へ。
この日見学したのは、3年生の難聴学級のクラスを見学しました。
男の子1人に女の子が2人。
国語の授業でした。
内容は「漢字」と「文章づくり」。
「漢字」は、書き順をひとつひとつ丁寧に黒板に書きながら示していました。
「文章づくり」では、「て・に・を・は」の使い方を説明されてました。
それぞれの子どもらの聞こえぐあいも様々で、先生も話す時は「手話」を交えながら説明されてました。
難聴学級の授業風景を見た私から見ればふしぎな感じがしたのですが、当然のことなんですよね。
子供同士でもちょくちょく手話交えながら話している様子が見れました。
少々気がそれる子もいましたが、ほとんどが集中して先生の話を聞いていました。
この3人の子どもらがどの学校から来てるかは分かりませんが、本当なら地域で学べるのが1番いいと思うのですが、「難聴学級」が市内に2校しかないというのは少なすぎますね。
でも、そうなると、「手話の出来る先生」が必要になってくるでしょうし、そんなにおられないのかな、と。
難しい問題ですね。
こういう障がいを持った子どもに対してもっと興味をもってくれる先生が現れへんかなぁ、と思いつつ、思うだけで、自分には何も出来ないんですが・・・。
せめて「手話」を勉強するぐらいは・・・出来るね。
短い時間の見学でしたが、勉強させてもらいました。
ちょっとは難聴の子どもらの事を理解出来たのかな、と思います。
また機会があれば、見学に行きたいです。
最後に、見学に来られてた保護者の方から、教育委員会への質問。
『実家に引っ越す予定があるが、(※2)就学相談の際、どちらの地域へ相談するのが良いか?』
答え:引越し先の小学校へ相談するように、との事です。
(※1)京都では、「障がい児学級」「特殊学級」のことを「育成学級」と呼んでます。(ちなみに私が小学生やった頃は「特殊学級」と呼んでました。)
(※2)地域の小学校の校長先生が窓口になってるのですが、就学させる際、保護者の思いと、校長の意見が違った場合、「京都市就学指導委員会」の「就学相談」というのを受けることになってます。(内容はまた別の機会に。)
何も相談せず、就学をむかえると、その子の学籍は「普通学級」になってしまうので、子どもさんの発達に悩んでおられる方は、就学前直前でなくてもいいので、地域の小学校の校長先生に相談されたほうがいいと思います。
地域にこういう子どもがいる、ということを早めに知っておいてもらう方がいいと思います。
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