音楽を聴くのが好きで、いつも何かを聴いている。ながら族なので、読書しながら、PC操作しながら、散歩しながら、などいろんな場面で音楽を聴いている。
今日は好きな交響曲の話。
半年くらい前からなぜか突然クラシックばかりを聴くようになった。中学生の時からロックが好きで、特にこの15年ほどはメタルロック系やハードロック系にはまってその系統のロック(要するに爆音ロック)をいつも聴いていた。聴いている時間の比率で言えば、ロック8、クラシック1、その他1くらいか。
で、今はどうかというと、クラシック9、ロック1くらい。通勤の車の中でもクラシックを聴いている。
クラシック(一応、バロックも含める)と言ってもいろいろジャンルがあるけど、まあやっぱり交響曲がカッコイイと思う。守備範囲は古典派からロマン派まで。それ以降はわからん。
ということで、好きな交響曲をまとめてみた。「定番」ばかりで目新しくもないリストだけど。指揮者・オーケストラは私が持っているCD等のもので、これがおすすめというわけではない。
■ モーツァルト 交響曲第40番
ジョージ・セル指揮、クリーヴランド管弦楽団
モーツァルトの数少ない短調の交響曲。小林秀雄、曰く「モオツァルトのかなしさは疾走する。涙は追いつけない。」
■ ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
第一楽章冒頭がかっこいい。
■ ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
カルロス・クライバー指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ジャジャジャジャーンの第一楽章冒頭が有名だけど、私は第四楽章が好きだ。後半から最後に向かって盛り上がる!
■ ベートーヴェン 交響曲第7番
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
第二楽章のアレグレットが最高に暗くて泣ける。初めて聴いたフルトヴェングラーだ。ベートーヴェンの交響曲の中で一番好き。
■ シューベルト 交響曲第5番
ブルーノ・ワルター指揮、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団
モーツァルトを思わせる明るい綺麗な旋律がいっぱい。
■ シューベルト 交響曲第8番「未完成」
ブルーノ・ワルター指揮、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団
第2楽章で終わってしまうのが惜しい。最後まで完成させて欲しかった。
■ メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」
オットー・クレンペラー指揮、フィルハーモニア管弦楽団
スコットランドの寒々しい風景が目に浮かぶ。
■ メンデルスゾーン 交響曲第4番「イタリア」
オットー・クレンペラー指揮、フィルハーモニア管弦楽団
こちらはいかにもイタリアっぽい明るい曲だ。
■ シューマン 交響曲第1番「春」
パーヴォ・ヤルヴィ指揮、ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
前年にクララと結婚したばかりの31歳シューマンの若々しい交響曲。朝の車通勤時によく聴く。
■ シューマン 交響曲第3番「ライン」
パーヴォ・ヤルヴィ指揮、ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
「ライン」という題名はシューマンがつけたわけではないそうだが、特に好きな交響曲の一つ。
■ ブルックナー 交響曲第4番「ロマンティック」
ラファエル・クーベリック指揮、バイエルン放送交響楽団
いかにもロマンティックな曲。ブルックナーで聴いたことがあるのはこの第4番だけ。
■ ブラームス 交響曲第1番
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
一番好きな交響曲。ブラームスは4つしか交響曲を作らなかったけれど、どれも傑作。特に第一番は重厚でよい。
■ ブラームス 交響曲第4番
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
第一楽章冒頭の旋律が哀しい。
■ チャイコフスキー 交響曲第5番
エフゲニ・ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
第四楽章、コーダに向かって劇的に盛り上がっていく。第六番とは全然違う。
■ チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」
テオドール・クルレンツィス指揮、ムジカ・エテルナ
高校生の頃から好きだった数少ないクラシック曲。第一楽章の13分くらいから徐々に盛り上がってクライマックスになったあと、一気に絶望的な暗さに落ち込んでいくところは何度聞いても身震いする。第四楽章も悲劇的な終わり方。これを作曲したときチャイコフスキーは鬱だったという説もあるらしいが、さもありなん。
■ ドヴォルザーク 交響曲第8番
ラファエル・クーベリック指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
第九番「新世界よい」が一番有名だけど、第八番も美しい旋律がたくさんあって気に入っている。
■ ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」
ヴァーツラフ・ノイマン指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
この「新世界」とスメタナの「モルダウ」がカップリングされたカラヤン/ベルリンフィルのLPを高校生の頃持っていた。
■ マーラー 交響曲第1番「巨人」
レナード・バーンスタイン指揮、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団
マーラーの交響曲の中では聴きやすい方だと思う。
■ マーラー 交響曲「大地の歌」
レナード・バーンスタイン指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
大学生の頃から「老子」「荘子」の哲学は好きだったので、老荘思想的な雰囲気を濃厚に漂わせたこの暗い交響曲(むしろ歌曲集というべきか)は20代の頃から大好きでよく聴いた。
■シベリウス 交響曲第2番
ジョージ・セル指揮、クリーヴランド管弦楽団
私が聴いているのは、ジョージ・セルの死の直前、1970年の東京で行われたコンサートのライブ録音。伝説のライブらしい。明快な素晴らしい演奏で、特に第4楽章は凄い。これを聴いてシベリウスが好きになった。(とはいえやはりシベリウスはとっつきにくい)
■ ショスタコーヴィッチ 交響曲第5番「革命」
エフゲニ・ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
なんといっても、有名な第4楽章がかっこういい。いかにも「革命!」といった感じで突っ走る!
■ ラフマニノフ 交響曲第2番
アンドレ・プレヴィン指揮、ロンドン交響楽団
第3楽章が何とも言えず美しい。ラフマニノフはピアノ協奏曲も好きだ。