時には目食耳視も悪くない。

読んだ本、観た映画、聴いた音楽、ふと思ったこと、ありふれた日常・・・

【動画紹介】♬1月27日生まれの作曲家♬

2022年03月25日 | 動画紹介
☆本記事は、Youtubeチャンネル『本の林 honnohayashi』に投稿された動画を紹介するものです。
 ご興味を持たれた方は是非、動画の方もチェックしてみて下さいね!

 1756年1月27日に生まれたのは、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)です。
 日本では有名過ぎる音楽家なので、改めて紹介することもないと思いますが、オーストリアのザルツブルクに7人兄弟の末っ子(成人したのは姉のナンネルルとヴォルフガングの二人だけ)として育ちました。

 幼い頃から教育熱心な父親レーオポルトによって音楽教育を受け、音楽の才能を開花させ神童と呼ばれました。
 見聞を広げるためにヨーロッパ中を旅行すると同時に、自らの才能を披露する機会を沢山持ちました。
 ドイツを代表する文学者ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749-1832)は、7歳のモーツァルトが旅行先で演奏会を開いた時に居合わせたことがあったと、晩年人に話しています。

 31歳で、ウィーンの宮廷作曲家の地位を得ましたが、それ以前はドイツ各地で実力が認められ、名声を得ていたにもかかわらず、音楽家としての立場を向上できるような職に就くことはできませんでした。
 そのため、収入は低く安定せず、また子供の頃から生死をさまようような病気(おそらくリウマチ)を経験しており、療養しながら音楽活動をしなければいけない時期もあり、現在伝えられている輝かしい功績とは裏腹に苦しい日々を送っていたと言えるでしょう。

 才能豊かな人物が35年の短い人生を送ったということが、一種のドラマ性を持って語られるようになり、彼の死に際して、ウィーンの宮廷の先輩音楽家サリエリ(1750-1825)がモーツァルトを毒殺したという、事実無根の説まで生まれました。

 ちなみにサリエリはベートーヴェンやシューベルトを始め、有名な作曲家を何人も育てた優れた教育者でもあります。
 当時はモーツァルトよりもサリエリの方が音楽家としての地位が高く、作品の評判も良かったので、モーツァルトを支持する人々によって、勝手にライバルに仕立てられてしまい、根も葉もない疑惑までかけられてしまったものと考えられます。

 老婆心ながら、アントニオ・サリエリがドイツの音楽教育・音楽文化の発展に少なからず貢献した人物だということを強調しておきたいと思います。


♬1月27日生まれの作曲家♬



=====
▼本の林の管理人ハヤシさんがお送りしています。
☆ツイッター https://twitter.com/honnohayashi



コメントを投稿