お花のはなし

中目黒でフラワーアレンジメントスクールを営みながら、日々感じたことを書いています。

緊張と緩和について

2006年09月14日 | フラワーアレンジメントについて
すっかり、秋らしくなってしまって、気温の変化に体が付いていけない私です。
でも、毎年そう感じるのは、年のせいかもしれませんね
さて、そんなことより、今日は《緊張と緩和》について書いてみたいと思います。

実は私、花と同じくらい、お笑いが大好きなんです。

お笑いといっても、いろんなジャンルがあって、漫才・コントだけでなく、コメディ(お芝居など)そして、落語。全部大好きなんです。

その中でも、亡くなられた桂 枝雀さんという落語家が好きで、その方が言われていた『お笑いは、感情の緊張と緩和によって生まれるものなんです』という言葉が忘れられません。

こじ付けかもしれませんが、お花のデザインを考えていて、よくこの言葉を思い出します。

今回の写真の作品は、まさに直線の緊張と球体による緩和によって、微妙なバランスと強い印象を与えてくれるんではないかと思います。

植物は自然なものなので、ただ、自然に咲いているだけですばらしく美しいものです。
フラワーアレンジメントには、自然らしさをより強調して美しさを表現する方法と、全く素材として花を捉えてアレンジする方法があるんです。

特に後者の場合、絵画や彫刻と同じようにどんな印象を与えるかが大切で、作りこんでいく面白さがあります。

笑いも感動も美しいと感じることも、人の心を動かそうと思うこと自体がとても難しいことです。

でも、花はアーティストではない私なんかにも、そんな力を与えてくれるすごい力があるんです。

お花の始めたばかりの生徒さんでも、ご家族やお友達を喜ばせたり、感動させることができるなんて、すごいと思いませんか?



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2 コメント

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初カキコです。 (さかみ さき)
2006-09-21 23:28:47
今日は丁寧なレッスンありがとうございました。

私は新米でも花屋なので、お客様が大切な人に花を贈る気持ちは大切にしたいなーと思っています。

でも、それを実現する技術が未熟なのは、とっても切ないのです。

花を贈る側、受け取られる側、どちらにも喜んでもらえるようになりたいですね。

またご指導よろしくお願いします。
こちらこそ (anlasse)
2006-09-23 23:20:27
楽しい時間をありがとうございました。



自分が楽しく嬉しい気持ちになることができれば、絶対に伝わるものです。



技術は後から付いてくるもの。



楽しいレッスンを続けられるように、私も頑張ります。