お花のはなし

中目黒でフラワーアレンジメントスクールを営みながら、日々感じたことを書いています。

東日本大震災

2011年03月31日 | フラワーアレンジメントについて
まず、このたびの東日本大震災の被害に遭われたすべての方々が、
1日でも早く笑顔を取り戻せることを、心から願っています。

とっくの昔に凍結したままにしておいたブログに、
どうしても書いておかなければと思い、また勝手なことを書き込んでいます。

私自身、16年前阪神淡路大震災を経験し、あれ以上に悲しいことは、
もう2度と起こらないだろうと、思い込んでいました。

なのに、家族と離れ離れだった時間帯であったことや、
津波のすさまじさ、そして比較にならないほどの広範囲に及ぶ被害。
どれをとっても、想像をはるかに超えるものでした。

そんな中、不謹慎かもしれませんが、次々と流されていくテレビの映像を見ながら、
私は、『16年前、こんな風に友達や親戚の方々が、私のことを心配してくれていたんだ』と、
初めてわかり、今になって改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。

初めてわかったというのは、当時私が現地で見ていたもの、感じていたものとは、
大きく違っていたからです。
ほとんど情報もなく、目の前に広がっている光景だけがすべてだったんです。
命拾いできた安堵感以上に、日常に戻れない不安感とイラ立ちで、
なぜだか身動きが取れませんでした。

今、私はその時と同じ気持ちを、また感じています。

ただ、違うことは、16年たって、幸せに暮らせているということです。
16年前に見た桜は、悲しかったけれど、今は心から感謝と喜びを持って見ることができます。

このメッセージが、被災された方に届く可能性は低いと思いますが、
ひょっとして、この写真と一緒に、見てもらえたらと願っています。