お花のはなし

中目黒でフラワーアレンジメントスクールを営みながら、日々感じたことを書いています。

紫陽花の話

2006年06月19日 | フラワーアレンジメントについて
フラワースクール

雨の日は嫌いではありません。

以前、木に咲く花が好きだというお話を書いたことがあるんですが、
紫陽花をながめながら歩くことができるからです。
紫陽花はやっぱり雨の日が似合います。

桜と同様、日本人なら誰でも季節感を強く感じることができる
数少ない花だと思います。

紫陽花の花の色は必ずしも一定ではなく、青・青紫・ピンク・赤紫と変化し、
土の成分によっても変わってきます。
酸性が強い土ではより青くなり、アルカリ性が強いほど赤くなります。

それから、もっと驚くのは、小さな花がたくさん集まって丸く咲いていますよね。
その小さな花たちは、きれいな色をした4枚の花びらでできているんですが、
そのきっと誰もが花びらだと思っている部分は、実はガクが発達したものなんです。

本当の花は、中心の小さな点の部分。
よく見ると、まだ咲いていなくてただの丸い粒のものもあれば、
開花して小さくはじけているものもあります。

ぜひ、道端で紫陽花を見つけたら、立ち止まって近くによって、
じっくり観察してみてください。

楽しいですよ。