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新しい第一歩を ・・ YOU ARE NOT ALONE!

大きな危機に直面した時は、同時に運命の転換の大きなチャンスでもあります。このブログが少しでもそのお役に立てば幸いです。

リコグニション(recognition)・学校・活力

2011-03-26 18:32:55 | 日記
今日は娘達の通う私立ハイスクールのリコグニション。 
最初の頃はリコグニションって何だ?と私も思っていました。 辞書で調べると「recognition= 認識、認めること、感謝、承認」とかいう意味です。 数年前に出席してみて分りました。 日本で言う「学年の終業式」といった感じのものです。

オープニング・プレイヤー(開会のお祈り=キリスト教徒が圧倒的に多いフィリピンでは大事な会や催しの前には、その無事な成功を祈るお祈りを全員でするのが慣わしです)、国歌斉唱、学長挨拶と続き、学年毎に成績優秀者の表彰となります。 
小学校の頃から成績の順位が発表になるのは異論は承知の上で私は好きです。 スマップの歌にあった「世界に一つだけの花?(題名は忘れました)」的な発想で、「皆それぞれ良い所があるのだから」みたいな理由を付けて勉強の成果をはっきりさせない事にこそ問題があると思っています。 「ゆとり教育」も似た考え方だと思います。 
しかし子供達は高校・大学・就職と否応無く厳しい競争に直面し、それを乗り越えて行かなければなりません。 自分の実力がどの程度か?を認識しないでは将来に対する正しい判断は困難です。 フィリピンは結構こういうところはドライと言うか、はっきりしていて生徒や親達も当たり前の事として受け入れています。

この学校の学長は大変にエネルギッシュな50才代半ばの女性で、始めは小学校だけだったのですが3年程前にハイスクールも作り、その校舎は今も増築工事中です。
実はフィリピンでは学校経営は、ちゃんとやれば大変に儲かるビジネスなのです。 
親達は貧しくても、いや貧しいからこそ自分達の子供には可能な限り良い教育を受けさせ、良い仕事に就けさせたいと望んでいます。 
昨日のブログにも書きましたが親達は子供を競って良い私立の小学校やハイスクールに入れようとします。 
家計の負担になる事は元より覚悟の上です。  良い学校には沢山生徒が集まります。 
そういう意味では学校経営は有利な不動産投資の側面があります。 市街地に広大な土地を確保する事は取りも直さず土地の将来の値上がり益=キャピタル・ゲイン、を期待出来ます。 そこに校舎を建て、数百人の生徒を受け入れる事は、下手なテナントビルやアパート等を建てるより建築費は安く済み、それでいて遥かに多くの授業料収入=インカム・ゲインが見込めます。

日本と違い、人口の急増しているフィリピンでは不動産は極めて有利な投資ですし、現在もマニラ市内、郊外を問わず至る所で建設中のビルや家屋が見られます。 こんな光景を見ると、現在の日本の行き場の無い閉塞感みたいなものを感じずにはいられません。

世界に類を見ない急速な高齢化と人口減は間違いなく国家としての活力を奪い衰退につながります。 
「少子化担当相」等というのは悪い冗談としか思えません。 近い将来、絶対に避けて通れない「移民の大量受け入れ=少なくとも百万人単位での」等、話題にもなっていませんし、選挙にもマイナスになりかねないので議員連中達は触れたがりません。
政府が何とかするかって???  私は多少お人好しでもそこまで脳天気ではありません。 
政治に全く期待出来ない事が最初から明白だから私は8年前にフィリピンに移住したのです。 


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